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アダルトチルドレンからの回復
~私は私でありたい
ひきこもり

アダルトチルドレン~12ステップ【理解のステップ】


第一ステップの「見解から離れられない」理由の説明として、ひとつステップを加えています。
 
「見解への拘りは、変化を拒むところからはじまり、自分の判断力を信じ過ぎていた

ことで迷いを深めたことを理解した」
 



変化するということは、未知な領域でもあるわけです。
 
つまり、どうなるか分からない。事態がより悪く変わるかも知れない。
 
そう考えると、不安なので現状に留まることを選択する。
 
これまで、見てきた風景のまま、手慣れたことだけ、体験したことだけ、今認識できる範囲だけ

に限定し留まるのです。
 



これまでの自分の判断の結果を冷静に振り返ることもなく、たとえ望まぬ結果でしかなかった

判断でさえ、その誤りに気づかず自身の判断力を信じ過ぎていたことが、自分をさらに混迷に

向かわせたのです。
 
まさに「井の中の蛙大海を知らず」です。







※オンラインでのご相談も承っています。
お部屋とつながりますので、お気軽にどうぞ。



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アダルトチルドレン~12ステップ【すべてはギフト】


第二ステップは、【自分を超えた大きな力】①②で述べましたが、私はこれを
 
「生かされていることへの感謝、すべてが与えられたギフト(恵み)と感謝できる心が、
 
私たちを健康な心に戻してくれると信じるようになった」としています。
 



第一ステップと合わせ、とにかく慢心を抑え謙虚になることです。
 
謙虚になれば、自らを振り返り反省しますし、与えられていることに気づき感謝もできます。
 
反省し、感謝できれば、必ず新たな行動を起こし、それが自己成長へつながります。
 



健康な心とは、フロイトの言うところの「人を愛することと、働くこと」です。
 
「はたらく」というのは、傍(周囲)を楽にする。つまり役立つということです。

他者の役に立ててこそ一人前です。

人を信頼し愛することができれば、その人のために、何かしてあげたい(役立ちたい)と

思いますし、喜ぶものを買ってあげたいと思えば、自然働きます。
 



すべてを味わい喜べる心を養い育てていくことで、見に起こることすべてを受け入れられる

ようになるのです。
 
 
 
 


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アダルトチルドレン~12ステップ【できないことを認める】②


自己の見解に囚われてしまっていることが、あたかもハムスターが回し車でその場を

走り続けるように、堂々巡りとなって、自分の手に負えない状態にしてしまっています。
 



「囚われ」という字がよく表していますが、かこい(口)の中に人と書きますね。

部屋の中にいる人で、まさに「ひきこもり」です。

快適な部屋、環境ならまだ良いのですが、そこは自由の効かない牢獄みたいなものです。

自らの見解によって縛られてしまった自己牢獄の囚人です。
 
自身に起こることは、結局は自分が原因を作ってしまっていることです。
 



これらのことを謙虚に認めることができれば、自らがまたそこから解放させることも

できることに気づけるでしょう。
 
被害者意識から、責任転嫁自己正当化をし続けていれば、牢獄の番人から鍵を

受け取ることはできないのです。






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アダルトチルドレン~12ステップ【できないことを認める】①


ひきこもり用にアレンジした12ステップのそれぞれを説明してみましょう。

嗜癖問題の第一人者である家族機能研究所の斎藤学先生の10ステップを

参考にさせて頂きました(『「自分のために生きていける」ということ』大和書房)。
 



AAの12ステップでは、第一ステップで、

「私たちはアルコールに対して無力であり、思い通りに生きていけなくなっていたことを

認めた」とあります。
 
これは事実を前にして、そのことへの無力さ謙虚に認めるということです。




新たな状況を展開していく際に必要なことのひとつは、潔さです。

頑なにこれまでの自分の考えだけに固執していれば、人の話(助言)も聞かなくなります。

独りよがり思いあがり、うぬぼれ「慢心」です。

「慢心」は、油断を招き、必ずミスや事故を生じます。

謙虚さに対しては、第6、7ステップの解説【他力としての神】②でも述べました。




それだけ自分の考えに自信があるのなら、なぜ現状の苦悩を招いたのでしょうか?

「天は事実をもって示す」

事実に対して謙虚になる姿勢が大切です。
 
 
 
 
そこで、

「私たちは自分自身の見解から離れられず、この囚われのために日々の生活がままならなく

なっていることを認めた」
 
これを第一ステップとしてあげました。






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アダルトチルドレン~12ステップ【固定観念を捨てて】


さて、12ステップ【自分を超えた大きな力】①から、12ステップが非常に有効なプログラム

であるにも関わらず「神」「霊的」といったワードに過敏に反応し、せっかくの回復の手立て

を逃してしまうことを伝えてきました。



 
ビッグブックにもこうあります。
 
「あなたはまず、霊的という言葉について前から持っている考えを捨てて欲しい。
それは霊的という
ことが自分にとってどんな意味を持っているかを正直に自分に
問いかける邪魔になるからだ。
霊的に成長し、自分なりに理解できる神と意識的にかかわるための出発に必要なのは
それだけだった」




これは非常に重要なことです。

固定観念先入観といったものは、客観性を失い認知を歪めます。
 
「霊性」「霊的」といった概念は、心身医療パリアティブ・ケア(緩和的医療)

アディクション(嗜癖)の領域ではあたりまえの概念であり、WHO(世界保健機関)でも

「パリアティブ・ケアは、すべての人間の全体的な権利にかかわるためパリアティブ・ケア

の実施にあたっては人間として生きることが持つ
霊的(Spiritual)側面を認識し、

重視すべきである」
と述べています。
 



20年ほど前、あるひきこもり家族会の代表の方(母親)が相談にみえられた時、私が

「ひきこもりは、霊性にかかわる問題です」とお話しした途端、そそくさと帰って

いかれたことがありました。
 
後に耳に入ったのは、この方は霊性という言葉から宗教と勘違いをしておられたようです。

この方は今もなおその家族会に通っておられます。
 
 
 
ビッグブックにはまた

「あらゆる情報をはばむ障壁であり、あらゆる論争の反証となり、そして人間を永遠に無知
とどめておく力をもった原理がある。それは、調べもしないで頭から軽蔑することである」

とあります。
 



現代はインターネットといった便利な情報ツールがありますので、調べることは簡単にできます。
 
昔のように海を渡って命がけで調べに行かなくとも知ることができるようになってきています。
 
なのにそういった手間も惜しみ、独りよがりの思い込みだけで切り捨ててしまうことは大きな

損失を被ります。
 
この12ステップの「神」という概念に対しての態度もそうです。
 
先ずは、素直にひとつひとつのステップを体感してみてはいかがでしょうか。







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アダルトチルドレン~12ステップ【祈りの実践】②


自己への執着我から離れるメンタリティの訓練としての祈りを説明してみましょう。




我(エゴ)から離れるためには「わがものに(は)非ず」という自覚が最も大切です。

そのためにも、自己を超えた存在への畏敬の念が必要です。

つまりは、すべては与えられた恵みであるという自覚です。

「自分の体はどうしようが勝手」

「自分の力で生きている」

「好きなように生きて何が悪い」

と、自分のこと(もの)だから自由にしていいだろうと思っていませんか?




(たましひ=)は「賜りし霊(ひ)」という意味ですが、命も賜った(与えられた)ものです。

我欲から離れるために昔から勧められていることが「施」です。惜しむ心を放す

「施」は、思いやりがなければできません。

私心なき思いやりの最も洗練されたものが「祈り」です。

誰かのために祈る行為は、見返りを期待しない純粋な無償の愛の実践です。




「祈り」は、畏れ敬い感謝が土台にあります。

つまり祈る対象があるのです。

その対象を日本人は「お天道さま」「お陰さま」と表現していました。

【神との正対】③でも説明しました。

お陰さまの恵みに感謝し、私心を捨て、自分を尽くす(主体性の発揮)。それが「施」です。




【自分なりに理解した神】①【自分なりに理解した神】③で述べましたが、鎌倉時代の歌人

西行法師が「何事のおわしますをば知らねども、かたじけなさに涙こぼるる」という有名な歌を

詠んでいます。

思いどおりにならない苦悩を通して自身の無力さを覚り、慢心を戒めるために、命を生かして

くださっている存在に、感謝の心を捧げ、ぬかづき、ゆだねる(信じ任せきる)。

めぐりあわせ(縁)など自力の及ばぬことを信じ任せきれることでこそ、私心を捨て(捨心)、

自分に出来ることに専念できてくるのです。




これからは、ただ自分の望みを“願う”のではなく、祈っていきましょう。

願いは往々にして我欲から出ているものです。

対象がない分、どこまでも自分から離れません。

対象を意識しひたすら(ひたむきに)祈り、自分を尽くし改善行動に努めていくのです。




とは、自分自身あるいは他者の精神的成長を培うために、自己を広げようとする意志

と言われます。

意志とは、行為に移されるだけの強さをもった欲求です。

ですから、愛は意志の行為です。

第3ステップの「神の配慮」もまたその愛でしょう。




「陰徳積んで陽報あり」という言葉もあります。

相手のうかがい知れないところで、陰ながら支えることでこそ、表の努力とあいまって

陽かな結果が顕れてくるのです。

「祈り」は前回述べたように、祈られる本人が認識していなくてもしっかり届くのです

から、愛をもって祈りましょう。






 

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アダルトチルドレン~12ステップ【神との正対】④


「自分に対して」というのは、自身の内なる良知」に対してという姿勢を勧めています。

「良知」とは、16世紀明の時代の「陽明学」の中で示されたものです。
 
「陽明学」は、行動の哲学と称され「知行合一」という言葉の方が聞き及びかも知れません。



 
「良知」とは、人の心に先天的に備わる真実の本性、物事の是非・善悪・真偽を鋭く見分ける

ことのできる本能的な力〉
です。
 
王陽明は、「満街(街中)の人みな聖人」と言ったように、誰でもに「良知」があると示しています。
 
「そんな真偽を見破る力なんか自分にはない」と思うでしょうが、それは煩悩で曇っているからです。
 
煩悩が強化されるのは、不安恐れからです。



 
私はこの「良知」をと捉えています。タマシイ(ヒ)は、「賜りし霊(ひ)」という意味です。

大自然から与えられた生命の大元とでも申せましょうか。

心の内の是にして善なる天理の働きが「良知」です。



 
太陽(天)からの徳を目に見える恵みとして与えてくれる大地のように、「良知」に基づく生き方

(天理の働きの実践体現)が望まれます。
 
つまりこの第5ステップは、自身の胸に手をあてて、心のさらに奥にある魂(良知)に、自分の過ち

を素直に認めること。
 
「良知に恥じない生き方」自分と争わない、天と自分を味方につける生き方を実践してみましょう。





 

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アダルトチルドレン~12ステップ【神との正対】③


正直であるために必要な強い意志勇気をもてるためには、どのようにしていけば

よいでしょうか?




この第5ステップては、「神に対し・・・」とありますが、「天を相手に生きる」

いうことを心がけてみては如何でしょうか。

日本には昔から「お天道様が見てござる」といった倫理観があります。

天というのは、「道」まさに「道理」「法則」「秩序」の世界です。




西郷隆盛の言葉に「敬天愛人」がありますね。

「道は天地自然の物にして、人はこれを行うものなれば、天を敬するを目的とす。

 天は我も同一に愛し給ふゆえ、我を愛する心を以て人を愛する也」


現代文に訳せば、
「道というのはこの天地のおのずからなるものであり、人はこれにのっとって

 行うべきものであるから何よりもまず、天を敬うことを目的とすべきである。

 天は他人も自分も平等に愛したもうから、自分を愛する心をもって人を愛する

 ことが肝要である」





要するに、天地自然の道理のままに「天に恥じない生き方、天が味方する生き方」

をしていれば、自ずと正直でいられるのです。

(続く)




 
 

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アダルトチルドレン~12ステップ【神との正対】②


「正直」であるということは、自分を偽らない、ごまかさない、欺かないという

ことでしょう。

自分に正直でいられなければ、自分を信頼することができません。

自分を頼れないということです。

自分への信頼がなければ、他者を信頼することは当然できません。




この第5ステップは、自分の過ちを人に聞いてもらい認めるというハードルの高い

ものです。

聞いてもらう相手も吟味しなければなりませんが、当然信頼できる相手である必要

があります。

ここで自己不信があれば躓きます。

「自分の話など親身になって聞いてくれる人などいない」と思ってしまうのです。

「下手をすれば、過ちを責められるのでは?」と考えてしまいます。




正直であるためには、強い意志が必要です。勇気が必要です。

それらをもてるためにどうしていくかを考えていきましょう。

(続く)






 

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アダルトチルドレン~12ステップ【神との正対】①


「現場日記」の方ばかりに筆をとられ、長らく空いてしまいました。

また再開してみますね。

小分けしてボチボチ語ります。




第5ステップは、「神に対し、自分に対し、そしてもう一人の人に対して、

自分の過ちの本質をありのままに認めた」


です。




このステップは、自分に正直に向き合うということでしょう。

現実を受容するというのは、あらゆる問題解決にあたって重要なことですが、

それが出来ず否認すれば、正直さ素直さが失われてしまいます。

「正直の頭に神宿る」という言葉が日本にはあるくらい、正直さというものは

大切ですね。

また、ここでの「神」の解釈についても、私なりの経験からのものをこれから

述べていきましょう。






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