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HOME > アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ > アーカイブ > 不登校 > 10ページ目

アダルトチルドレンからの回復
~私は私でありたい : 旧ブログ
不登校 10ページ目

親との対峙

両親との関わりの中で受けたダメージにより、生き辛さを感じているACの最大

の課題は、その親を許すことができるかということでしょう。



親との新たな関係を築き上げるためには、何を与えてもらえなかったのか

何をさせられたのかを振り返ることが必要です。

ただし、ここで誤ってしまいがちなことが、親への責任追及です。

ここでの目的は、断罪ではなく、あくまでも受けた影響を客観的に把握するという

ことです。



影響により、今の自分が何ができなくなってしまっているのか

何を恐れてしまうのか

何をしでかしてしまうのか

を自覚することです。



なぜなら、受けた影響を軽減していくことが目的だからです。

親の責任を追及したところで、影響が消えるわけではありません。

もちろん、親自身がその責任に対して、謝罪などの充分な償いを自ら行ってくれ

ればその意義はありますが、多くはそれを期待できません。



誰がそうした」となると、怒りや恨みの感情が自然わきおこります。

誰が」ではなく、「どういう背景(環境、条件)があって、そうなったか」と考えて

ください。



夫婦喧嘩の絶えない家庭だった。

母親を殴る父親のいる家庭だった。

何事にも干渉してくる母親のいる家庭だった。

意思表示をすることを許さない父親のいる家庭だった。

病弱な母親のいる家庭だった。

など、自分が育ってきた背景を見てみるのです。



そこから受けた影響で、過剰に安寧や周囲からの承認を求めようとするあまり、

自分を出さず、周囲におもねる生き方を選択してしまい、依存的になってしまった

など、今に与える強制力を確認するのです。

それにより、自身のとる行動の意味を知ることができ、修正、改善がはかられます



とは言っても、「それさえなければ・・・」と悔やみたくなるのが人情です。

と同時にやはり親に対しての怒りや恨みがわいてしまいがちです。



こう考えてみてください。

子ども産む喜びを得られるためには、女性として生まれる必要があります。

歌舞伎役者として幼いころから舞台をふむためには、歌舞伎役者の親をもたな

ければなりません。

親に早くに死に別れたことで、医者を志した人もいるでしょう。



自分の命の目的の中に、「何かを学ぶため」というものがあるとしたなら、

女性として生まれた。

歌舞伎役者の親をもった。

親が早くに亡くなった。

というものは、すべてそのための必要条件です。



であれば、親のありようを含めた、自身の生い立ちの背景が何を学ぶための

必要条件かと考えてみるのです

そこに必ず発見があります。

とことん考えてみてください。

そこに見いだされたものが、これからの自分の生き方に豊かさを与えてくれる

ヒントになり、新たな親との関係を構築することにもつながるのですから。




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AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
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NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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自由に生きる

今の時代は、価値観が多様化し、様ざまな選択肢の中から自分により適したものを

 

選ぶことができるようになりました。

 

しかし、その一方で、「○○の自由」といった自由主義が、横行している

 

ようです。

 

 

 

 

私はかねがねこの「自由」という言葉の意味がはき違えて使用されているような気

 

がしてなりません。

 

 

 

 

「勝手気まま」「自分の勝手」という意味で使われているようですが、

 

本来「自由」は、自らに由る」つまり、自分自身に対する揺るぎない

 

信念を拠り所として、周囲からの様々な規範や束縛から解き放たれ、

 

とらわれることなく自律的に主体的に行動するところにこそ、存在する

 

のです。

 

「独りよがり」や「気まま」では決してありません。

 

 

 

 

自己の精神の主体的立場が確立でき得ていない者は、舵の無い船のように、さまよ

 

える難破船となるでしょう。

 

 

 

 

自己や自己の可能性に向き合える「環境」を自らに用意することが大切で

 

それぞれが自分の個性に気づき、また他の個性、違いを認め合う心の広さ持ち得

 

れば、子ども、大人それぞれの世界で「いじめ」もなくるはずです。

 

 

 

 

昨今は、「人権」「人権」と声高に叫ばれ、悪しき「平等主義」が横行しています

 

が、各個人間に見られる相違は、明らかに尊重されなければなりません。

 

 

 

 

人間の価値は、それぞれの人の適性にあり、その能力を見ることであるはずです。

 

公正でありながら平衡のとれたもの「公平」の概念こそが、個性を育む価値

 

なるのです

 

 

 

 

福沢翁は、「教育の力は唯人の天賦を発達せしむるのみ」として、教育とは、

 

そのものの適性の発見、そのものの自然の能力培養であることを述べ

 

ています。

 

 

 

陽明学者の安岡正篤先生は、天賦された素質能力を「天命」といい、

 

それを知るのが「知命

 

それを発揮し、自分を尽くすのが「立命

 

と述べておられます。

 

 

 

自分自身の天命を自覚し、志を立て、自身を信頼できてこそ、自らに

 

由る自分が構築できるのです。

 

そうなってこそ、全き自由人と呼べるのでしょう。

 

 

 


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立場の理解

愚者の慈悲」という言葉があります。

これは、断るべき時に葛藤を避けようとして親切にふるまうことを言います。

 

 

意見の食い違いからの不快感を避けんがために、相手の意見に合わせてしまったり、自分

の意見をひかえてしまったりという過剰な対応をしてしまう傾向が見られることがあります。

これは、相手と違い意見を出すことで、相手からきらわれてしまうのではと心配し、表面だけ

相手に合わせておくのです。

 

 

この態度は、相手を気遣っているようですが、その実勝手な思い込みで、自分が単に傷つき

たくないためにとられている行動です。

これでは、相手にずるずると巻き込まれる結果となります。

 

 

そもそも他人と意見が違うのは当たり前のことであって、新たなものを創造したり、自分の置

かれている状況を客観視するためには、違う意見こそ必要なのです。

 

 

意見が違うのは、立場が違うからです。

立場が違えば、利害・損得、思惑が違います

ものごとを見る基準が違うのです。

 

 

相手から出された意見の真意を読み取るためには、相手の立場を理解する必要がありま

す。

どの立場から出された意見であり、その立場が目的としているものは、その立場にとって困る

ことは何かを見定めることで、自分の意見との相違の意味を理解することができます。

その上で、双方にとってのよりよい結果を導くための折り合いをつけていくのです。

 

 

立場を理解するためには、その立場に立つ。

その立場の身になって、実際の行動をとってみるのです。

その立場の目線に立ってみないと見えてきません。

 

 

親は子の立場に。

子は親の立場になって考えてみるのです。

 

 

折り合いをつけていく際には、譲れる部分譲れない部分を明確に区別していきます。

譲れない部分というものは、自分が自分でなくなってしまうといったぐらいのところに留めてお

くべきです。

これを譲ってしまったら、私が生きていく価値、意味が失われてしまうというぐらいのことです。

自己存在の根幹に関わる部分です。

それぐらいのところというのは、限られたことでそういくらもあるものではありません。

それ以外のところは、譲れる部分として、適度な幅で妥協し譲っていけばいいんです。

 

 

妥協という言葉には、マイナスのイメージがありますが、これは協調のための技術です。

どうでもいいことを頑なに譲らなければ、社会生活の中で常に衝突していなければなりませ

ん。

慎み謙虚さというものは人間関係において重要なスキルです。

とは言っても、譲れない部分を安易に譲っていれば、芯が無く、一貫性のない風見鶏のような

信頼置けぬ人物となってしまいます。

 

 

自己存在の根幹に関わるところを自覚するためにも、本来の自分と向き合うことが求められ

るのです。

 

 

 

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自己開示

私どもの所へ尋ねて来られる方は、コミュニケーションに対して苦手意識をもっている人が大

半です。

そして、ほとんどの方がその理由に口下手をあげています。

 

 

しかし、実際は口下手というよりも口が重いということのようです。

なぜ口が重くなっているのか?

 

 

その原因にあるものは、自己開示ができないということです。

自己開示とは、今自分が何を考え、何を感じているのかといったことを相手に伝えること

す。

自己開示ができない場合というのは、何かを隠そうとしている時です。

 

 

自分の中の何かを隠すということは、相手にこう見られようとしているものがあって、真の自

分を覆い隠している状態です。

隠しているものが多ければ多いほど、ほころびが出てきます。

表面を取り繕うために、あらゆることを偽らざるを得ないからです。

 

 

自己開示ができるようになるためには、自分に向き合うことが必要です。

隠そうとしていることが、本当に隠さなければならないことなのか。

表面を取り繕ってまで自分が成しえたいことはいったい何なのか。

自己開示することで、自分が失ってしまうのではと怖れていることは何なのか。

これらのことをごまかさず問うてみることが大切です。

 

 

コミュニケーションを円滑にし、周囲との調和、協調をはかっていくためには、相手にも欲があ

ることを忘れてはなりません

ですから、相手の利益も考え関わっていくことが必要です。

 

 

社会生活の中では、それぞれの立場が違います。

立場が違うということは、利害・損得が違うということです。

利害・損得が違えば、当然意見の食い違い、場合によっては衝突もあります。

しかし、それはイコール争い、仲たがいということではありません。

 

 

意見の食い違いを過度に避け、自分の意見を常に押し殺してしまうことが多くなれば、周囲に

流され、支配される生き方となってしまいます。

主体性の放棄です。

これでは、親密な関係にはなれません。

 

 

時折、「人に迷惑だけはかけないようにして、できれば人とあまり関わらないでいたい」ともら

す人がいます。

これもコミュニケーションへの苦手意識からなのでしょうが、社会生活を送るかぎり、人に迷

惑をかけないで生きることも、関わらないで生きることも不可能です。

 

 

迷惑をかけないことを直接的なものをイメージしていると思うのですが、私たちは、自分の知

らないところで、人の厄介になっています。

自分の生活に関わることの全てと言っていいぐらい、人の手がかかっています。

ですから、「役に立つ」ということをしていかなければ、迷惑のかけ通しなのです。

 

 

人の役に立つためには、得意なことでがより役に立つことができます。

そのためには、何が自分は得意なことなのかを自問してみる必要があります。

ここでも、本音の自分と向き合うことが求められます。

自分の個性を訪ね歩くことで、自分をより深く知り、自己開示ができるようになり、人とのコミ

ュニケーションも円滑にとれるようになるのです。

 

 

 

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成長・上達を心がける

私たちが、自己信頼感自尊心を取り戻すためには、今の自分を変化させていく必要があり

ます。

今のままでは認めきれないのですから。

 

 

何らかのコンプレックスもあるでしょう。

ですから、昨日の自分よりも今日の自分が、今日の自分よりも明日の自分が、少しでも成長

するようにしていくことが求められます。

 

 

その中で、何か上達していけることに取り組んでいくことをお勧めします。

私は小学生のころから音楽が好きでギターを弾いていました。

楽器の練習というのは、やればやっただけ確実にうまくなっていきます。

その上達の実感は、さらなる練習の動機づけとなり、自信となってきます。

 

 

自分を成長させようとした時に起こりやすいことが、内部ブロックです。

前へ進もうとアクセルを踏んでも、同時にサイドブレーキを引いてしまっている状態です。

 

 

一番多いのが、失敗を恐れる心のブレーキです。

失敗することで、傷つくことを避けようとする。

自信を失いたくないからです。

失敗は活かせば進歩・成長につながります

 

 

その他にあげてみると、

周囲の評価が気になる心のブレーキ

自分をよく見せることに神経を使い過ぎます。

批判や恥は向上の糧と心得ましょう

 

 

プライドが強過ぎる心のブレーキ

自尊心と言うよりも、折れないための自我肥大状態です。

知ったかぶりや言い訳が多くなります。

 

 

難しいと感じる心のブレーキ

これは、客観的な事実よりも気分で難しいと感じていることが多いようです。

私たちの脳は、事実と仮想(イメージ)を区別することはできません。

感じただけでも行動は止まります。

困難なのか不可能なのかの事実を確認する姿勢を持ちましょう。

困難なものは、時間とエネルギーをかければ可能なことです。

 

 

意地をはり過ぎる心のブレーキ

自己防衛のため素直さ、謙虚さに欠け、自分の考えだけに囚われてしまいます。

これでは協力者をも遠ざけてしまいます。

 

 

成長・上達を心がけるためには、今の自分が周囲からどう思われているかに気を取られるの

ではなく、将来の自分が今よりどれだけ進歩するのかを重要視していく生きかたに変えていく

ことです。

常に将来への希望がもてるようになります。

 

 

 

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すべてのモトは自分の内側に

因縁」という言葉がありますね。

「因縁をつける」とか一般にはあまりいい使われ方がされていませんが、物事が生じる内部

外部要因ととらえたらいいかと思います。

 

 

「因」が自分の側、中にある原因にあたるもので、「縁」が外部の環境条件です。

自分の身の回りに起こる出来事を「すべて原因は自分の側にある」ととらえる思考法は、現

状改善にとって大変有効的です。

 

 

「そんなー、やりきれないよぉー」という声が聞こえてきそうですが、原因が自分の側にあれ

ば、変えることが可能だということでもあるのです。

他人を自分の都合で動かすことはできません。

ですから、原因が他人の側にあれば改善は望めません。

 

 

相手がこちらの依頼に十分に応えてくれない場合でも、相手を責めるのではなく、頼み方に

問題があったのではと考えるのです。

たとえ相手が不誠実な人であった場合でもです。

不誠実な人間であったことを見抜けなかったのは自分ですから。

 

 

内に因有れば、外にそれを助ける縁生ず」という言葉もあります。

つまり、関わりあう人も含めて自分の周囲の環境は、自分という原因を通してできた条件だと

いうことです。

 

 

こう考えれば、必ず反省する習慣がもてます。

責任転嫁がなくなります。

グチが少なくなります。

自分から動く習慣が身につきます。

相手をバカにしたり、恨むことがなくなります。

依存心が少なくなり、被害者意識に凝り固まることがなくなってきます。

 

 

現状は、今の状態、ひとつの条件にしか過ぎません。

あらゆる条件は、絶対的に有利、不利と固定したものではなく、活用しだいです。

どう有利に活用するかを考え、望む結果を出すために必要な条件を自らが率先してそろえて

いくことが主体性の発揮です。

主体的な生き方に関してはこちらも是非ご覧下さい。
http://forum-hokushin.weblogs.jp/blog/2009/03/post-efe0.html

 

 

ACの究極の因縁論は、「自らが選んでこの両親の子として産まれてきた」という考え方で

す。

「そんなばかなぁ」ではなく、そういう前提に立ってちょっと考えてみるんです。

そこに何らかの必然性を介在させることで、新たな視点をもつことが出来ます。

偶然論は、突然意味無くわき起こったことですから、身の不運を嘆くしかありません。

必然論は、「他でもないなぜ私が?」という問いかけの答えも見いだせ、同時に自分(私)の

存在の意味、意義(必然性)を自覚することができるのです。

 

 

 

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戻りたくない自分

ACの青年たちとの話の中で、「本来のありのままの自分に戻ろう」と促した時に、「以前の

自分には戻りたくありません」という答えが返ってくることが少なくありません。

 

 

これは、不登校やひきこもりになる前の自分に対して、自分でもコンプレックスや違和感、嫌

悪感をもっているからですが、ここで気づいてほしいことは、そう感じている不登校やひきもり

になる前の自分は、本来のありのままの自分ではないということです。

 

 

つまり、「これが自分」と思っている(思い込んでいる)自分は、実は作りあげられ思い込まされ

ている仮想の自分だということです。

 

 

どういうことかと申しますと、そもそも本来の自分でいられなかったがために、生き方に無理

があり、生きにくさを感じ不登校やひきこもりという回避手段をとったということです。

 

 

しかし、その人格(自分)は、成育段階の過程で無意識の内に身に備わったものなので、本来

のパーソナリティーと信じ込んでしまっていたわけです。

ですから、本来のありのままの自分に戻るということは、かなり時代をさかのぼらなければな

りません。

少なくとも、ひきこもりなどが始まる直前ではありません。

 

 

私がよく例えるのは、コップに水をなみなみとつぎますと、表面張力で水がこぼれません。

その状態で、最後の一滴をスポイドで落としますと、途端に水はあふれます。

不登校やひきこもりの直前にあった傷つき体験は、その最後の一滴であって、あふれだすき

っかけにしか過ぎません。

それより以前から、心の中のストレスをためるコップが一杯になっていたということです。

 

 

ですから、そのコップにストレスが注がれ始める前までかえらなければなりません。

彼らと話をしていて感じるのは、共通して精神的な幼さを感じます。

知的な年齢は、あらかた実年齢に相応しい、中にはかなり知的レベルの高い青年もいます

が、精神性となりますと皆幼いのです。

これは、最初にコップに注がれた傷つき体験のその年齢から発達が止まってしまっているも

のと思われます。

 

 

では、自分がいつぐらいからコップにストレスを注いでしまっていたかを振り返るためにはどう

すればいいかというと、ポイントは、家庭環境や生活環境の中で緊張を強いられたり、安全を

脅かされる状況がなかったかを見直します。

 

 

具体的には、感情表現や意思表示を妨げられる機会が多い。自己判断を任せられず、周囲

の意志で行動を規制される。周囲の人間の感情、行動が不安定で一貫性がなく読み取りにく

い。叱責、恫喝されたり、肉体的暴力にさらされる。両親、家族の不仲。両親との精神的、肉

体的ふれあいの希薄さ。両親の関心の外に置かれ、疎外感を感じていた。周囲の大人の過

度な期待、干渉などなどです。

 

 

こういった環境にあると、私たちはその場の安全を確保するために性格防衛として、仮想の

パーソナリティを形成してしまうのです。

これを(真の)自分と見誤ってしまうのです。

 

 

自分を縛っているものから解放され、本来の自分に気づくためには、しまいこまれた苦痛に

対峙する必要があります。

自分の中の何を守らんがために、どういった影響を受け、どういった傾向が身についてしまっ

たかを知ることが求められるのです。

 

 

 

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自己変革

投稿者かなぎさんのコメントにお答えしましょう。

かなぎ
後ろ向きの本音と向き合い、本音のありかを知ったとして、それがどうやって積極的行動に繋がるのかいまいち分かりません。
そういう部分があるのだと認めて、自分を肯定できる状態をまず作るということですよね。
そこから先が想像しにくいです。
後ろ向きの本音は自己嫌悪に重なります。それをどう自己信頼感に変化させていくのでしょうか?

 

 

本音を偽っている自分を信頼できるでしょうか?

本音がたとえ後ろ向きのものであっても、ありのままに後ろ向きの自分を先ず受け容れること

です。

後ろ向きのままにしておかなければいいことなのですから。

 

  

問題は、後ろ向きの本音によって、自己嫌悪に陥っていることです。

自分を否定することに慣れてしまっていませんか?

自分を審判していませんか?

そこに自分らしさを見いだしてしまっていませんか?

 

 

あなたが嫌悪感をいだくまさにその自分を第三者と考えてみてください

怠惰を責めたいですか?

臆病が情けないですか?

愚鈍さが煩わしいですか?

いったい何を嫌っているのでしょう?

その相手を許し、寄り添ってあげられるためには何が必要なのでしょうか?

その相手に何が見えたら、見直してあげることができますか?

 

 

今そういう状態にあるのは、きっと何かの理由があるはずです

その理由を聞いてあげることはできませんか?

 

 

自分にとって本当に大切なものが見えないでいるから、優先順位が分からず怠惰になってい

るのかも知れません。

自分勝手な思い込みで、幻影を作り出し臆病になっているのかも知れません。

絶えず周囲と自分を比較し、自分のあら探しばかりして、良さが見えていないがために、愚鈍

に感じてしまっているのかも知れません。

 

 

何と声をかけてあげますか?

どう励ましてあげられますか?

 

 

その相手に誠実さが見れたら、あなたは寄り添うことができるかも知れません。

誠実さとは、今の状態は今そうだというだけで、変えられないということではないということを自

覚し、より良く改善していくための努力自己責任のもとに真面目に取り組む姿勢です。

 

 

より良くなるためには、学びが必要です。

自分の後ろ向きの本音をごまかしていることは、不正直な態度です。

そこからは、学びの姿勢は生まれません。

謙虚に素直になることであらゆることから学ぼうという姿勢が身につきます

 

 

今のありのままの自分を認めましょう。

そして、誠実に自己変革に取り組むのです。

取り組んでいる自分をほめてあげて下さい。

ある時は、慰め、ある時は、ねぎらい、励まし、自分を大切にしていくのです。

それが自己信頼感へつながっていきます。

 

 

 

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本音の自分

私たちがある行動を起こす時、それは自身の本音から動かされています。

 

 

「~を実行しよう」とは言っても、なかなか動けないでいるのは、本音が実行することをためら

っているからです。

 

 

私たちの行動には、必ず動機というものがあります。

それが積極的なものであれ、消極的なものであれ、何かの動機づけによって、その行動を選

択しています。

 

 

「あの時、あーすればよかった」とよく聞きますが、それこそ後の祭りで、その時の本音はしな

いことを望んでいたのです。

本音からの優先順位で、たとえそのことで自分が傷つけられても、より優先させたいものを満

たすために、ある行動にしがみつきます。

 

 

ですから、大切なことは、本音のありかを知ることです。

学歴や能力がないことを根拠に自己否定していることが、実は社会に関わっていくことへの

恐怖感から、社会へ出られないもっともらしい口実として使われている場合があります。

親に対しての怒りが、自分の中にもある認め難い共通点に対してのものであったり。

「やりたいことや望むものは何もない」と言ってはいても、本当は実行して失敗したり、求めて

得られなかったりして傷つくことを避けていたりと。

本音の心が別のところにあったりするものです。

 

 

特に積極的な行動をとれるためには、本音に根ざした動機づけが得られなければ、動いたも

のの中途で投げ出してしまいがちです。

本音に嘘をついている内は、賢明な行動は取れません。

先に述べたように、たとえ自分を損なうことであっても、本音が積極的な行動を望んでいなけ

れば、留まることを選択します。

 

 

後ろ向きの本音を認めないでいれば、素直さや謙虚さは失われ、成長や上達のための学び

がありません。

結果、いつまでも自分を肯定できる状態を作りえず、袋小路に陥るのです。

自分の本音を偽らないでこそ、自分を信頼できるのです。

 

 

 

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失敗者?

何かを行えば、失敗はつきものです。

その失敗を過度に恐れていては、何も行動を起こすことができなくなります。

 

 

失敗を恐れているのは、そのことで傷つくことを恐れているからです。

失敗は、ある行為、行動が、自分の望まぬ結果を出したということです。

ですから、改めるべき点は、その行為、行動です。

 

 

ところが、その行為、行動を起こした本体である自分自身を否定してしまうことが多いようで

す。

存在そのものの否定です。

私たちは失敗をしたというだけであって、「失敗者」ではないのです。

行動をやり直せばいいだけのことです。

 

 

過去にいくつかの認めがたい失敗もあるでしょう。

しかし、そのことで、自分の存在が生きていく価値を損なわれることはないのです。

 

 

以前、高校受験を失敗した青年が、父親から「おまえは人生の敗北者だ!」と言われ、その

ショックから字が読めなくなってしまったという事例がありました。

この父親にとって、このトップ高校に合格することは、家族にとっての至上命題となっている

大合格のためには絶対必要なことだったのです。

あるひとつの高校に通らなかっただけで、人生の敗北者というレッテルをわが子に与えてしま

ったわけです。

 

 

自分自身も子どものころ、親から不適切な表現で何かをたしなめられたことがないかを振り

返ってみてください。

「ダメなやつだなぁ」

「見てるとイライラする」

「目障りだ。どこかへ行ってしまえ!」

等など

行為の失敗を自己の否定と受け取ってしまえば、あらゆる失敗が傷つきとなってしまいます。

傷つくことを避ければ、留まることを選びます。

そうなれば、成長はなくなるでしょう。

 

  

私たちは、行動は誤ることがあります。しかし、存在を誤っている人間などいません

存在は生命(いのち)です。

その生命をどう働かせていくか。そこに自己の個性が現れます。

働かせ方を工夫しながら、やり直していくことが成長するということです。

否定されていい生命(存在)などどこにもないのです。

 

 

 

『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/

 

AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/adultc/

 

NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp/hokushin/ 


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