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HOME > アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ > アーカイブ > カウンセリング > 6ページ目

アダルトチルドレンからの回復
~私は私でありたい : 旧ブログ
カウンセリング 6ページ目

戻りたくない自分

ACの青年たちとの話の中で、「本来のありのままの自分に戻ろう」と促した時に、「以前の

自分には戻りたくありません」という答えが返ってくることが少なくありません。

 

 

これは、不登校やひきこもりになる前の自分に対して、自分でもコンプレックスや違和感、嫌

悪感をもっているからですが、ここで気づいてほしいことは、そう感じている不登校やひきもり

になる前の自分は、本来のありのままの自分ではないということです。

 

 

つまり、「これが自分」と思っている(思い込んでいる)自分は、実は作りあげられ思い込まされ

ている仮想の自分だということです。

 

 

どういうことかと申しますと、そもそも本来の自分でいられなかったがために、生き方に無理

があり、生きにくさを感じ不登校やひきこもりという回避手段をとったということです。

 

 

しかし、その人格(自分)は、成育段階の過程で無意識の内に身に備わったものなので、本来

のパーソナリティーと信じ込んでしまっていたわけです。

ですから、本来のありのままの自分に戻るということは、かなり時代をさかのぼらなければな

りません。

少なくとも、ひきこもりなどが始まる直前ではありません。

 

 

私がよく例えるのは、コップに水をなみなみとつぎますと、表面張力で水がこぼれません。

その状態で、最後の一滴をスポイドで落としますと、途端に水はあふれます。

不登校やひきこもりの直前にあった傷つき体験は、その最後の一滴であって、あふれだすき

っかけにしか過ぎません。

それより以前から、心の中のストレスをためるコップが一杯になっていたということです。

 

 

ですから、そのコップにストレスが注がれ始める前までかえらなければなりません。

彼らと話をしていて感じるのは、共通して精神的な幼さを感じます。

知的な年齢は、あらかた実年齢に相応しい、中にはかなり知的レベルの高い青年もいます

が、精神性となりますと皆幼いのです。

これは、最初にコップに注がれた傷つき体験のその年齢から発達が止まってしまっているも

のと思われます。

 

 

では、自分がいつぐらいからコップにストレスを注いでしまっていたかを振り返るためにはどう

すればいいかというと、ポイントは、家庭環境や生活環境の中で緊張を強いられたり、安全を

脅かされる状況がなかったかを見直します。

 

 

具体的には、感情表現や意思表示を妨げられる機会が多い。自己判断を任せられず、周囲

の意志で行動を規制される。周囲の人間の感情、行動が不安定で一貫性がなく読み取りにく

い。叱責、恫喝されたり、肉体的暴力にさらされる。両親、家族の不仲。両親との精神的、肉

体的ふれあいの希薄さ。両親の関心の外に置かれ、疎外感を感じていた。周囲の大人の過

度な期待、干渉などなどです。

 

 

こういった環境にあると、私たちはその場の安全を確保するために性格防衛として、仮想の

パーソナリティを形成してしまうのです。

これを(真の)自分と見誤ってしまうのです。

 

 

自分を縛っているものから解放され、本来の自分に気づくためには、しまいこまれた苦痛に

対峙する必要があります。

自分の中の何を守らんがために、どういった影響を受け、どういった傾向が身についてしまっ

たかを知ることが求められるのです。

 

 

 

『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/

 

AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/adultc/

 

NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp/hokushin/ 


本音の自分

私たちがある行動を起こす時、それは自身の本音から動かされています。

 

 

「~を実行しよう」とは言っても、なかなか動けないでいるのは、本音が実行することをためら

っているからです。

 

 

私たちの行動には、必ず動機というものがあります。

それが積極的なものであれ、消極的なものであれ、何かの動機づけによって、その行動を選

択しています。

 

 

「あの時、あーすればよかった」とよく聞きますが、それこそ後の祭りで、その時の本音はしな

いことを望んでいたのです。

本音からの優先順位で、たとえそのことで自分が傷つけられても、より優先させたいものを満

たすために、ある行動にしがみつきます。

 

 

ですから、大切なことは、本音のありかを知ることです。

学歴や能力がないことを根拠に自己否定していることが、実は社会に関わっていくことへの

恐怖感から、社会へ出られないもっともらしい口実として使われている場合があります。

親に対しての怒りが、自分の中にもある認め難い共通点に対してのものであったり。

「やりたいことや望むものは何もない」と言ってはいても、本当は実行して失敗したり、求めて

得られなかったりして傷つくことを避けていたりと。

本音の心が別のところにあったりするものです。

 

 

特に積極的な行動をとれるためには、本音に根ざした動機づけが得られなければ、動いたも

のの中途で投げ出してしまいがちです。

本音に嘘をついている内は、賢明な行動は取れません。

先に述べたように、たとえ自分を損なうことであっても、本音が積極的な行動を望んでいなけ

れば、留まることを選択します。

 

 

後ろ向きの本音を認めないでいれば、素直さや謙虚さは失われ、成長や上達のための学び

がありません。

結果、いつまでも自分を肯定できる状態を作りえず、袋小路に陥るのです。

自分の本音を偽らないでこそ、自分を信頼できるのです。

 

 

 

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性格だから変われない

自己否定の材料には、容姿や能力の他に、性格が多くあげられます。

もっと引っ込み思案でなければ・・・

人見知りしなければ・・・

物怖じしなければ・・・

等など

 

 

しかし、これらの劣等感をもっている青年たちは、性格うんぬんではなく、実はこういった性格

によって創られた自分の人生に不満を抱えているのです。

ですから、本当に希望しているのは、満足できる人生の方です。

 

 

「性格が人生を創る」と言いますが、本当にそれだけでしょうか?

つまり、性格だけが人生を創造するのでしょうか?

多くの青年たちが、性格が人生を創り、その性格は変えられないから、結局人生はもう変え

られないと思い込んでいることが少なくありません。

結論から申しますと、たとえ性格が大きく変わらないとしても、人生、生き方を変えることは、

可能なのです。

 

 

例えば、性格をパターン化して分別する血液型や星座占い、はたまた県民気質などで、「そう

そう、当たってるー」と騒いだりしていますが(笑)、似た性格パターンの人が皆、同じような人

生を歩んでいるでしょうか?

もちろん違います。

それぞれが固有の生き方をしています。

 

 

では、性格を変えられなくてもどうやって人生を変えていけはいいのでしょうか。

それは、道具技術システムを活用すればいいのです。

 

 

「仕事術」「整理術」といった「〇〇術」というものがありますが、これらはより効率的に物事を

進めていくための技術です。思考法などもそれに入ります。

思い悩んでいる時に、確認しておきたいことは、事実に基づいていることか、非合理的

理的ではないかということです。

 

 

周囲から変に思われている気がする」これは、事実ではなく、単なる憶測、思い込みで

す。

高校を中退した自分は人生の敗北者だ」これは、あきれるほど、非合理的であり、非論

理的です。

 

 

道具というのは、例えば思考法の道具にあるのは、言葉です。

私たちは何事かを考える時に必ず使用するものが、言葉、概念です。

言葉による定義づけにより、思考を整理、統合し、新たなアイデアを抽出することができま

 

 

システムというのは、仕組みです。

新たな習慣を身につけ、人生を創造するためには、意志力だけでは心もとないところがあり

ます。そこで必要になるのが仕組みです。

仕組みは、想定した結果を導くための流れです。

右へ左へ流れの方向を変えながらも、川下へ流れていく川のように、一旦システムに乗せれ

ば、必ず望む人生を創り出せるのです。

 

 

同じ思考法(術)、道具、システムを使えば、性格の違う別々の人間が、共通の所定の結果を

出せるのです。

このことが、性格が変わらなくても、人生を変える事が可能であることをありありと示してい

ます。

 

 

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魂の牢獄

かつて「自分は囚人です」と言った青年がいました。

この青年は10年以上にわたるひきこもりを経験した青年です。

囚われ」という字を見てみると、囲いの中に人が閉じ込められている様子を表しています。

そういった意味では、ひきこもりの状態を実はよく表しているのです。

 

 

ひきこもりは、外出するとかしないとかの問題ではなく、自身の見識や信念にのみ囚われ、周

りとの間に、周囲と自分を隔てる高くて厚い壁、塀を築いてしまい、その中に閉じこもってしま

っている状態です。

そこでは、自由気ままなようでいて、現実は決してそうではなく、むしろ過度な罪悪感恥辱

から、見えない鎖で拘束され、自由を奪われています。

 

 

先の青年も、自分が選択してきた生き方に罪悪感を感じ、罰を与えられた囚人と例えたので

した。

罪悪感や恥辱感が強まると、自分の中のもう一人の自分が、自分がひきこもりであったこと

を密告しようとします。

それが、さとられ恐怖見知られ恐怖です。

 

 

周囲に自分がひきこもっていたことが分かってしまうのではないか、自分に経験が少なく、で

きないことが多くあることを覚られてしまうのではないか、自分の心の奥を見透かされてしまう

のではないかと怯えるのです。

そしてその恐怖から逃れるために、ますます自分が創りだした牢獄の中に自分を閉じ込めよ

うとします。

 

 

そこから脱するためには、囚われ拘りを捨てることです。

それに必要なことは、気づきです。

aha experience(アハ体験)ならぬ、「あっ、そうかぁ!」という閃きです。

心の目が開かれ、新たな世界が開かれる体験です。

価値観が180度変わってしまうほどの霊的覚醒です。

霊的覚醒に関してはこちらhttps://www.interbrain.co.jp/spiritualcare/をどうぞ

 

 

閃きという字をよく見てください。

新たな門出に人が立っています。

 

 

 

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不安と恐怖を超えて

私たちの行動を妨げるものに、不安や恐怖といったものがあります。

これらの苦悩は、多くは痛みを伴います。

であるからこそ、その苦痛から逃れるために、私たちはあらゆる手段を使います。

 

 

現実逃避である「否認」が最も手短にとられる手段でしょう。

また、「怒り」というエネルギーに変えて、痛みを麻痺させることもします。

抑うつ的になり、あたかも仮死状態で死んだフリというのもあるでしょう。

 

 

いずれも、紛らわしであり、それで痛みが消えるわけではありません。

かえって、心の奥底に沈殿し、たまった水のように腐敗し、悪臭を放ってきます。

その悪臭は、歪んだ想念となり、心身を蝕みます。

 

 

ある時期(主に幼年期)、感情を表出することが自身に危険を及ぼす環境にあった場合、成人

してもなお、感情を押し込めることを身につけてしまっています。

涙を見せれば、「泣くなっ!

笑えば、「うるさい!

怒れば、「なんだその態度は!

というような環境の中にあっては、感情を不要なものとして切り捨ててしまうのです。

 

 

押し込められた感情のひび割れから、不安、恐怖が吹き出してきます。

不安、恐怖を緩和していくためには、その対象を知る(見る)必要があります。

その正体を暴くのです。

 

 

その対象は、自分にとって脅威と感じられるものであったのでしょう。

自分に対して絶大な威力をもって、自分の中の何ものかを奪い、破壊したのです。

この奪われ、破壊されたものが何かが重要になってきます

 

 

それををどうやったら守ることができるかを考えてみましょう。

未成熟な子ども時代には、守ることができなかったものでも、今のあなたであれば守る手立

てがきっとあるはずです。

過去に失ったものを再度手に入れる力も、今は持っているのですから。


命の意味

ドラマ「アイシテル」が昨日最終回でした。

ご覧になっていた方も多かったのではないでしょうか。

そして、加害者の少年、また、被害者の姉の心情に共感を得た方もおられたのではないでし

ょうか。

 

 

私がこのドラマを毎週観るようになった訳は、子どもたちの言葉が、かねて支援活動をしてい

る中で青少年たちから聞かされる声と同じものだったからです(犯罪とは関係ありません)。

 

 

最終回では、親元へ戻ってきた加害者の少年が、自分のために家族に取り返しのつかない

迷惑をかけたことを悔やみ、「生まれてこなければよかったんだ」という言葉に対して、母親

が「生まれてきてはいけない命なんてない!」と頬を叩くシーンがありました。

 

 

人間は、自分の存在そのものの意味を見失ったとき、絶望します。

行為・行動をたしなめられたり否定された時は、残念なことではありますが、やり直せばいい

だけのことで、しかし、ここに居る、ここに在ること自体を何者かに否定された場合、身の置き

所が無くなってしまいます。

 

 

家庭の中において、わが子の存在そのものを否定してしまう結果になる場面には、下記のよ

うなものがあります。

自分が何に興味をもっているのか、学校でどんなことがあっているのかに関心をもってもらえ

ない

女(男)の子で生まれてきたことを残念がられた

兄弟との比較で、優劣をつけられた

一緒に遊んだり、行動を共にすることをうとまれた

いつも親の都合を優先させられた

ほめてくれない

感謝されない

親に落ち度があっても謝ってもらえない

寄り添ってくれない(理解してくれない)

 

 

これらのことは、ドラマの中でも表現されていたようですが、どこの家庭でも起こり得ることば

かりです。

親は気がつかない間に、わが子の存在を否定してしまうのです。

 

 

加害者の少年は、新しく生まれた弟の小さな手で、自分の指を強く握られた時、自身が犯し

た過ちの大きさを感じ、被害者の子の名前を呼び「ごめんなさい」と涙していました。

 

 

この子の過ちは、行動です。

しかし、その行動は、他の存在、命を消滅させてしまうものでした。

それはやり直しがききません。

失われた命は、戻ってはきません。

だからこそ、それだけの大きな過ちを犯した自分に対して「生まれてこなければよかったん

だ」と否定せずにはいられなかったのでしょう。

 

 

そんなわが子に対して母親の「生まれてきてはいけない命なんてない!」という言葉は、精

一杯の言葉だったと思いますし、少年にとっては、ギリギリの所での生きていくためのいちる

の望みとなったことでしょう。

ドラマではありますが、この少年のこれからは大変な一生となるでしょう。

世間の目との戦いもありましょうが、それよりも、自分を否定しながら生きていく意味を見いだ

していく困難さ、苦悩ははかり知れないものと思います。

 

 

あなたがもし今、何らかの生き辛さを感じているとするならば、自分自身の存在の実感を揺

るがしてしまうような否定感がないかどうか振り返ってみてください。

あなたにとっての成育環境は安全でしたか?

信頼できるものでしたか?

あなたは受け入れられ、関心を寄せられましたか?

ありのままを愛してもらえましたか

 

 

 

  

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癒しは調和

人は過去の家族トラウマの傷により、痛みに対しての防衛法を身につけてしまっています。

それはほとんどが回避法であり、そのために現実直視を避け、新たな問題を生じさせる結

果となってしまいます。

 

 

その回避法とは、

見ていないふりをする

感じなくする

考えなくなる

といったものです。

 

 

目の前の悲痛な現実を幻と思い込み、感情を鈍磨させ、思考を止めてしまうのです。

そうすることで、いささかでも痛みから逃れることができるからです。

 

 

しかし、それでは自分をごまかしているにしか過ぎません。

その痛みは克服されたものではありませんので、同じような状況(トラウマ体験)に再び遭遇す

ると、同じ回避法を選択してしまいます。

それはごまかしの対策であるだけに、現状に適応できず、今の生き方を脅かす自己破壊的

な行動を選択します。 

 

痛みを克服するためには、傷を受け、その傷がうずいている事実をしっかり認識したうえ

で、癒すことを行っていかなければなりません。

 

 

防衛は、痛みに逆らおうとしてしまいます。

癒しは、快と不快を調和させていくことです。

 

 

筋力トレーニングを行う場合、適度な負荷(不快)を肉体に与えることで、その苦痛、疲労感は

やがて、筋力アップ、運動能力の向上といった快に変わります。

バーベルを降ろした時の脱力感といった快感もあります。

 

 

癒しとは、傷をかかえつつも、痛みに翻弄されないことです。

トラウマ体験に意味をもたせ、逆に成長の糧にしてしまうのです。

また、自己本来のごまかしのないありのままの状態が活かされていれば、痛みに意識がいか

ず(囚われず)、自ずと癒されていくのです。

 

 

 

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被害者意識と復讐心

私たちは、不可抗力的に外部から与えられた影響に対しては、とかく被害者意識をもちやす

いものです。

させられた

やられた

傷つけられた

などです。

 

 

その受けた被害、痛みが大きければ大きいほど、怒り、恨み、復讐心といったものが炎上

し、片時も忘れることができません。

つまり、常に囚われてしまっている状態です。

 

 

被害者であり、犠牲者の立場を自分から手放さない限り、怒りや恨みの過去の感情を繰り返

し、今に感じることとなります。

アダルトチルドレンの痛みは、過去の感情に今を支配されている痛みです。

許せる自分を作る、自分になるためには、「傷つけられた」を「傷ついた」に変えてみましょ

う。

傷つくことを選んだ自分がそれを自分に対して許したととらえてみましょう。

犠牲者、被害者という意識のままだと、責任の主体が加害者であり、解決においてもまた、主

体が加害者側となってしまい、謝罪、償いという結論を加害者に預けてしまうことになります。

すんなりと謝罪、償いがあれば別ですが、それが得られないからこそ、許せないのでしょう。

 

 

変えられないもの(他者)に執着していると、怒りや恨みはおさまりません。

変えられないことを受け入れ、主体を自分(変えられるもの)に引き戻すことです。

そして過去の痛みを過去のものとして、過去に押し戻すのです。

 

 

許しは、自分の中から、怒りや恨みといった感情を放すことです。

相手にその意志を伝えることは、必ずしも必要なことではありません。

相手に「許します。謝罪はけっこうです」なんて言えなくてもいいんです。

まず言えませんから。

 

 

相手に何かを働きかけるのではなく、自分の中からその相手を放り出すのです。

そのために、感情の整理をしてみましょう。

(相手ではなく)何にに向けられた怒りなのか、なぜ恨むのか。

傷つくことを自分はなぜ自分に許してしまったのか。

傷つくことを最後まで拒まなかったのはなぜか。

 

 

自分は、今ここにいて、過去からの影響を受けてしまっている。

この悪影響を今の自分が、これからの成長のエネルギーに転換するのです。

恨み続けることの自分に与える有効性を考えてみてください。

何が得られますか?

同時に、恨みによって失うものを考えてみましょう。

 

 

きっと、傷つくことを自分に許してしまったのは、何かを気づきたかった、気づかなければなら

なかったものがあったのかも知れません

もちろん、全くの抵抗力、免疫力の無い幼少期に受けた傷は、あなたがその責任を負う必要

はありません。

傷を受けた自分を否定することもありません。

それは自然なことだからです。

あなたが悪い子、無価値な子だから傷つけられたのではありません。

 

 

あなたを傷つけた相手は、あなたの価値に気づけなかった人間です。

自分が発した言葉や行為が、尊厳性をおとしめ、自由な感覚をふさぎ、自由な意思を縛り続

けることに気がつけなかった人間です。

 

 

あなたが寛容さをもって、その人間を心の中から放り出した時、許しが達成でき、自由な心を

取り戻せるでしょう。

それでこそ、犠牲者ではなく、人生においての主体者に成りうるのです。

 

 

 

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生き方の矛盾

自己主張をしたくない」という青年が少なくありません。

自己主張をしない結果は、他者の思惑でしか行動できないことになります。

当然ストレスの多い生き方になります。

 

 

しかし、決してそれを望んでいるはずはありません。

ではなぜ、そうしてしまうのでしょう。

 

 

あなたは、かねての生活の中で自分が本当に避けようとしているものを突き詰めたことがあ

りますか?

なぜそれがいやなのか。

 

 

ある青年は自己主張を避けたい理由を「責任を負いたくないから」と話しました。

責任を負うという状態は、任せられる。それは認められているということでもあります。

自分に決定権があるということでもあります。

この青年は、周囲から認められることを望んでいないのでしょうか。

 

 

そんなんことはありません。

では、なぜ?

自分ですべてを抱え込んでしまいそうだから」と言いました。

 

 

なぜ一人で抱え込むの?

他人を信用していないから

他人を信用できないために、すべてを自分で抱え込み、そのために負担が増えることを避け

ようとしているのです。

 

 

他者に任せられない理由で、自己主張を避ければ、周囲からあてにされなくなるか、逆にい

いようにこき使われる状況になるでしょう。

いずれも本人の望まぬ状態です。

 

 

人を信じられない理由には、過度に相手に期待してしまい、自分の期待通りの反応が相手か

ら返ってこなかった場合、裏切られたような気持ちになり、傷つく。

傷つきたくないから、人に期待せず、信用しない。

ということがあげられました。

 

 

つまり、この青年の場合、期待しすぎてしまう自分抱え込んでしまう自分がいて、そのた

めに傷つくことを避けたいというのが、自己主張を妨げていた理由です。

この二つは矛盾しているようですが、期待しすぎてしまうというのは、何も相手を信用してとい

うことではなく、「こうあるべきだ」といった、いわば勝手な期待です。

「僕は君を友人と思っているから、君も僕を友人と思うべきだ」といったような期待の仕方で

す。

 

 

他人に任せきれないことも、いずれも自分のスタイルへの固執です。

他者の立場を尊重しきれていないところに、本質的な問題があります。

自我にこだわる傾向の強いパーソナリティーの人間が、自己主張を避けてしまうという、結果

的に自分の個性を殺してしまう生き方をしてしまっているのです。

 

 

こういったケースは、それまで自分の立場を尊重してもらえず、意見を汲み取ってもらえなか

ったり、真っ向から否定されることが多い環境にいた場合に多く見られます。

 

 

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失ったものから得られたもの

私たちの考え方には二つのものがあります。

人生を幸福にする考え方人生を不幸にする考え方です。

あなたは、どちらを選びたいですか?

 

 

もちろん幸福にする考え方だと思います。

ところが、実際は不幸にする考え方を選択している場合が少なくありません。

 

 

人生を幸福にする考え方があれば、先ずはそのまま採用してみればいいんです。

愚直に理屈を考えずにです。

もちろん「機が熟す」というように、その考え方をすぐに採用したからといって、自分が期待す

る結果がすぐに出るわけではありません。

その時期が来るまでは結果は出ません。

でも、見えないところで確実に結果へ向かって変化は起こっています。

 

 

でも、もし「そうは言っても」となかなか実行できなければ、それはどこかでその考え方に疑念

をもってしまっているのです。腑に落ちていないということです。

 

 

その場合、そのままではいつまでも実行できず、これまでと同じ失敗を延々繰り返します。

何度同じ痛い目にあったとしても、新たな考え方を採用することの方に不都合を感じている自

分がいるということです。

何が腑に落ちていないのかを徹底的に知る必要があります。

 

 

失敗体験や喪失体験が大きければ、大きいほど、そのことで失ったことのみに心が奪われ、

その代償の大きさに、これから先の未来に何の希望も持てなくなってしまいがちです。

「いまさら幸福になる考え方をしたからとてもう手遅れだ」と。

 

 

でも、ものごとにはすべて両面があります。

失ったものの中から、必ず得られるものがあるのです。

失ったものが大きければ、得るものもまた大きい。

 

 

過去の失敗から、その時に自分を不幸にしてしまうどういう考え方をしてしまったのか、どうい

う行動を取り、結果傷ついたのか。

なぜそういった考え方をしてしまったのかを自問自答するのです。

必ず理由があります。

 

 

自身の傾向、いや、偏向を自覚するのです。

お決まりの偏った、歪んだパターンが見えてきます。

 

 

それに気がつけば、得られるものはとても貴重な財産となります。

こうすれば不幸を招くということが分かれば、幸福になれる手立てが見えてくるのですから。

自分の失敗パターンに気づかぬままでいると、同質のトラウマを再び抱える状況を自らが

き寄せるということを繰り返し続けます

あたかも、自分が幸福になれない確信を得るための根拠を得んがためのようにです。

幸福を望みながら、幸福を突き放すのです。

 

 

幸福を突き放してしまいがちな傾向には、幸福観が深くかかわってきます。

つまり、何を幸福と感じるのか。

とかく、“感謝”の心性が少ない人ほど、幸福を感じる領域が極端に狭いものです。

ないものねだりで、今あるものに気づけません。

不満やグチが多くなり、実行する前から「どうせ無理」となってしまいます。

 

 

例えば、長期のひきこもりのために社会適応が困難になったことを、ひきこもりのせいにして

しまっている場合は、なかなか新しい自分を創れません。

大切なことは、なぜ別の方法ではなく、ひきこもるという行動をその時選択したかというこ

とです。

 

 

「ひきこもったのは自分の責任ではない」といった考えが少なくありません。

だから自分が動く必要はない。

原因を作ったものが責任を取るべきだと。

 

 

「ひきこもってしまったことが、これからの自分の道をふさいだ」と感じている者は、他者への

責任転嫁のみならず、過去の自分へ責任転嫁しているようなものです。

そうしてきた自分を恨めしく思い、過去を呪う。

どこまでいっても、今の自分が責任を取ろうとはしないのです。

 

 

自己責任というのは、自分の人生の主導権を握るということです。人生脚本の脚本家にな

れるということです。

他人に自分の人生をコントロールされたり、他人の人生を生きるということは、とても辛いこと

です。

責任転嫁は、自らの主体性を放棄し、他人の人生に取り込まれて生きていくことです。

それは大変不幸なことです。

 

 

人生には一切のムダがありません

これも幸福になる考え方のひとつです。

傷が深ければ深いほど、痛みが強ければ強いほど、そこから得られるものは大きいのです。

痛い目にあわなければ気がつけないほど、知らない間に自分の人生を他人に預けてしまって

いたということです。

他人に預けている内は、幸福にはなれないのです。

 

 

 

『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
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AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/adultc/

 

NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp/hokushin/


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