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アダルトチルドレンからの回復
~私は私でありたい : 旧ブログ
教育: 2011年3月

アダルトチルドレンの処方箋~ありたい姿③

今回は、自発性、主体性についてお話ししましょう。

私がアダルトチルドレンの方々と関わってきて、一番実感するのが、自発性

主体性が損なわれているということです。

自分自身の内面を表現することへのためらいや、怯えを一様に抱えています。

 

 

このことは、長きわたって感情や欲求を抑圧してきたことを示しています。

感情や欲求を表出することは、傷つくことであり、危険だと判断しているからです。

 

 

したがって、慢性的な不全感を抱え、ものごとの受け止め方や考え方に柔軟性

ありません。

そのことから怒りの感情が生じた時にも、健全な表明ができず、うっ積させ、破壊

衝動や暴力行為に及んだりします。

 

 

マズローは、自発性の高い人間は、『愛し愛される能力』に優れていると、特徴

をこう述べています。

 

 

自他を隔てる壁が比較的薄く、自己の感情はすぐ他人に浸透し、また

他人の感情は容易に感じ取ることができ、互いに共感をもつことができる。

つまり、他人と同一化し、共通の感情に生きることが可能なのである。

このような分け隔てのない人格特性は、周囲の人々にも温かい感情を感じ

させる」と。

 

 

愛し愛される能力』が充分でないと、人から遠ざかり、また、いじめなどの対象に

なってしまう場合もあります。

では、この自発性が発揮できないのがなぜかと言いますと、健全なアイデンティ

ティの未構築ということに関わってくるのです。

アイデンティティは、自己が自己であり得るということですから、他でもない自分

らしさの自覚です。

 

 

自他を区別できる自己の特性を認識できていれば、自ずと自然に沸き起こる感情

も表出できますし、意思表示や態度、行動で明確に自分を表現できます。

これが自発性です。

 

 

ここで、自発性に関連して、対人交渉の際に出てくる“譲れる”“譲れない”の

問題について論じてみましょう。

 

 

他者と協調性を保ちながら、自身の要求を実現させていくためには、相手と自分

との意見、希望の違いの間で、折り合いをつけていかなければなりません。

その時に、どこまで妥協し、譲るか、譲らないかが問題となります。

 

 

自発性の高い人間は、譲れない範囲は、自身の存在の根幹に関わるほどの大事

に限られ、非常に小さく、譲れる範囲をできるだけ大きくもち、「大事のために小事

を譲る」という姿勢ができています

 

 

大事に関しては、決して妥協することなく、社会環境の慣習的なものに対しても

挑戦する態度を示します。

自身の中に、アイデンティティを支える自己規範をもっているからです

周囲の評価に惑わされないのです。

 

 

一方、自発性が低い人間は、譲れないものまで意思表示を避け、結果譲ってしまう

といった状態を招いてしまいます。

 

 

周囲の評価に対して過敏であり「きらわれたくない」という理由で、安易に自分の

意志を押し留めます

もちろん、満足感は常に得られず、「させられた」という被害者意識が強まります。

これは、主体性の放棄という状態です。

 

 

それでは次に、主体性に関して述べてみましょう。

「主体的に生きよう。行動しよう」というような表現がされることがありますが、

“主体的に”というのは、具体的にどのような状態でしょうか。

 

 

主体性を考える時というのは、必ず自分以外の他との関わりあいの中でのことです

から、「他」というものを人を含めて「環境」と捉えてみると分かりやすくなりますの

で、環境との関係性から主体性を定義しますと、

 

 

1.環境に振り回されず、流されず、支配されないこと。

2.環境に対して常に働きかけ、創り変えていくこと。

と定義できます。

 

 

マズローは、自己実現しつつある人は、自律的で環境から独立していて、次のよう

な行動特徴をもたらすと述べています。

 

 

第一に、厳しい逆境や欲求不満に対しても、これに耐えることのできる能力

をもっている。

 

第二に、名声、名誉、権威、地位などといった社会的評価に依存しない。

 

第三に、建設的な社会批判の態度を持っている。環境に対して、主体的

創造されるべき対象と認識している。

 

 

いかがでしょうか。

皆さんも主体性を、かねてから発揮できておられるでしょうか?

 

 

先にも述べましたように、内的規範、指標をもてている場合は、社会的評価などの

外的評価に依存することはなくなります。

日本特有の「世間体」も外的評価です。

 

 

自発性や主体性に欠けた状態では、常に被害者意識に支配され、責任転嫁し、

周囲に依存的になるばかりではなく、非難や愚痴が多くなります

 

 

これらのことが、ストレス(逆境)に対しての脆弱性も招き、止まるという行動を選択

するのです。

目の前の問題を解決するための取り組みにも積極的になれず、不安や痛みからの

回避だけに終始してしまう反応的な生き方になってしまうのです。

 

 

 

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