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アダルトチルドレンからの回復
~私は私でありたい : 旧ブログ
教育: 2011年5月

アダルトチルドレンの処方箋~ありたい姿⑥

ひとつの生き方の理想となりえる自己実現者の特徴を人間主義心理学の

マズローからあげて参りましたが、今回まで紹介してみましょう。

 

 

マズローは、自己実現者は、豊かな社会感情をもつことをあげています。

彼らは、他人の喜びや悲しみへの共感ができ、他人との一体感が人一倍強い

のです。

 

 

ユング心理学では、人類共通の意識層として、集合的無意識という心の深層

領域を提唱していますが、自己実現者の社会的関心は、見知らぬ他人にまで

及び、まさに「人類の一員」という意識があるのです。

 

 

子どもたちへの道徳的教育の中で、「人さまにご迷惑をかけないように」という

言葉がよく聞かれます。

迷惑をかけないことは、もとよりですが、もう一歩進めて、「人さまのお役にたつ

ように」と伝えてもらいたいものです。

 

 

迷惑をかけないだと、「邪魔をしない」にとどまってしまいがちです。

役にたとうと思えば、「どう役にたとうか」ということで、他者の立場に立ち、何を

することで助かるか。

喜んでもらえるか。

と自ずと共感的な姿勢が身につきます。

 

 

人は、結局は自分のことで悩む」と言われます。

自分の周りに壁を作り、自分だけのことで悩んでいれば、自己の殻の中に閉じ

こもり、社会という視点をもてなくなるのです。

近江商人の「三方よし」に習い、自分、相手、社会に役立つための生き方

勧めていきたいものです。

 

 

次に、自己実現者は対人須関係の中で、自ら進んで他人に信頼をおき、相手が

こちらの信頼に応える態度を引き出そうとすることをあげています。

主体的な信頼こそが、相手の信頼を呼び起こすというわけです。

 

 

期待効果」という言葉がありますが、「こう思うから、そうなる」という事。

アダルトチルドレンの多くは、元々にせよ、対人関係での傷つきがあったからに

せよ、相手を疑ってかかる傾向が強いようです。

 

 

信用できないのでは」「裏切られるのでは」という観念が、先に立つようです。

ですから、往々にして実際にそうなることが多いのです。

相手への不信感や警戒心が、表情、姿勢、態度に表れるからです

 

 

類は友を呼ぶ」という格言もありますが、自己実現者が親交を深める相手は、

自ずと同じように自己実現している人が多いとマズローは、

述べています。

 

 

互いが自然と親近感をおぼえやすいということと、あえて自分が成長できるよう

そういう人物を選んでいるということです。

ですから、自己実現者は、決して広い親交があるわけではありません

 

 

春先に必ず流れてくる「一年生になったら、友達百人できるかな?」という歌を

諸悪の根元、対人恐怖を招く洗脳の歌と私はかねて言っております(笑)が、

「友達はたくさんいなければならぬ」なんて考えは、捨てた方が賢明です

前回述べましたように、自己実現者は、躊躇することなく孤高を保つことが

できます

 

 

人は、自身の人格の投影によって、類似性の高い相手を選択する可能性が高い

のです。

自分自身が、「自分は人から信頼されるにあたらない」「きらわれている

陰で笑われている存在だ」と否定していれば、その気持ちが他者に投影され、

相手からそう思われていると信じ込み、人を身近にすることはできません。

 

 

自己実現者が、主体的な信頼を相手に向けられるのは、高い自尊心自己

信頼感をそなえているからです。

その健全な自己愛は、人間愛のあらわれであり、人間尊重の精神が土台に

あります。

 

 

マズローは、自己実現者は、民主的な性格構造をもっているとして、その行動

特徴を「階級、教育、職業、政治的信条、民族、出身地、皮膚の色などによって

人を差別することがなく、誰とでも友好的になることができる」と述べています。

 

 

表面的な社会的評価を超えて、共通してある本質の人間性を問うのです。

行為、行動は、場合によっては非難されることはあっても、人格そのものは否定

されるべきものではないという立場に立っています。

 

 

また、「何か自分の知らないことを教えてくれ、自分のもたない技能をもつ人々に、

見せかけ無しに率直な尊敬と謙虚さを示すことができる」という特徴も述べていま

す。

 

 

地位や肩書きに関係なく、自分が成長できるために人から学ぶ謙虚さや素直さを

そなえているのです。

 

 

健全な自己愛、自己肯定感が育っていない場合、特有の傲慢さが見え、素直さ

や正直さを欠き、周囲の家族でも辟易することが少なくありません。

 

 

「鶏が先か、卵が先か」ではないですが、過去のトラウマがあったから、人を信頼

できないのか、そもそも人を信頼できないところがあったから、トラウマを抱える

ことになったのか。

その両方があろうかとは思います。

いずれであっても、主体的に他者を信頼できる生き方ができるようになっていき

ましょう。

 

 

 

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