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不登校・ひきこもり解決支援者の現場日記
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必要なことは訪問支援か?
ある全国規模の家族会による調査資料を見ました。
来年度より始まる「ひきこもり地域支援センター(仮称)」に望む支援内容について、家族429名、
本人83名に調査した結果です。
家族が求める専門性と本人が求める専門性で、共に多いのが臨床心理士でした。
次いで、ひきこもりを経験した相談スタッフや当事者家族の相談スタッフでした。
私はこの調査内容を見て、「やはり、で、あったか」という感想をもちました。
どういうことかお話ししましょう。
このそれぞれの結果に対してこの会では、
臨床心理士への期待が高いのは、「心理的援助の専門性を求めている」
ひきこもり経験者、その家族の相談スタッフに対しては、「専門性や資格よりも、ひきこもりのことを
理解し真剣に取り組んでくれる人を相談相手として望んでいることを示している」と述べています。
「で、あったか」という私の領解は、ここにひきこもり長期化の一因がやはりあったという納得から
のものです。
今回と次回、二回にわたって論じたいと思います。
先ず心理的援助の専門性として臨床心理士をあげているところですが。
調査結果を見ても、医師や産業カウンセラーへの期待度に比べはるかに高い割合です。
この点の何が問題か?
臨床心理士は、対象者の病理性に対して治療的視点に立っています。
障害や目の前の問題を軽減させることを目的として、個人の援助を行います。
では、ひきこもりという状態(病名ではない)が必要とするものがそこにあるのか?
実は、ひきこもり状態の青年たちに必要なことは、発達的視点に立って、自立を目的とし、問題の
除去で終わらず、その後の自立のための意思決定過程を援助することなのです。
この辺りに関しては、当協会サイトhttp://www.interbrain.co.jp/psychoeducation/をご覧下さい。
個々人が自分の資質を最大限に生かし、自分の環境を利用して、よりよく適応・成長するのを援助
する。それは、各々の人生を建設的かつ創造的に生きていくために必要とする心理学的援助である
わけです。
また、ひきこもり問題は、当事者個人の問題ではなく、他者(主に家族)、環境との相互作用におけ
る問題ですので、個人の内的環境に焦点をあてた臨床心理の視点ではそぐわない部分が多いの
です。(『カウンセリング心理学』渡辺三枝子著参照)
これらのことは、不登校児童がスクールカウンセラー(主に臨床心理士)に相談したものの、ただ話を
聞いてくれるだけで、具体的な改善法は全くなかったとか、自分が話せない時の、沈黙の時間(カウン
セラーが黙っているから)に耐え切れず、相談室に行かなくなったということなどからも実感している
方もおられるでしょう。中には、カウンセラーに気をつかい、しゃべりたくないのに無理にしゃべってい
たという笑えない事例もありました。
ひきこもりの事例でも、4年間もの間社会的自立のために真面目に臨床心理士のカウンセリングに
通い、具体的自立策も与えられず、業を煮やし「30歳になってしまいますが、今のままで大丈夫なの
でしょうか?」と尋ねたら、「私じゃ手に負えないから精神科にでも行って!」と言われて、うなだれて
父親に伴われて当協会へ来た青年もいました。もちろん精神科にも行く必要の無い青年でしたが。
当協会の支援法では、ほとんどのケースが訪問支援を行わなくとも、親御さんに伴われて自ら出向
いてきます。それはご家族に共に動いてもらうからです。
たまたま本人が動けるケースが多かったということでしょうか?
それにしては、ひきこもり期間も長いですし、年齢も高いのですが。
もしそうだとしたら、前回から訪問支援活動(アウトリーチ)について述べていますが、そもそも訪問
する必要のない家庭に懸命に訪問しようとしているのではと疑念も出てまいります。
実際、当協会の事例でも、もし親御さんに動いて頂かず、本人を動かそうと思えば、訪問するしか
なかったでしょう。
これらのことから、訪問支援活動が必要なのか、そもそも、ひきこもり問題解決のためには何が
必要なのかを、改めて問い直すことの重要性を論じたいと思います。
もちろん、訪問支援活動が必要なケースもあるのは事実です。
ではその訪問支援活動に真に必要なことは何かも述べたいと思います。
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(管理者:中光 雅紀) 2009年3月21日 17:41 | 個別ページ | コメント(1) | トラックバック(0)
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ひきこもりは甘えか?
「ひきこもりに対して、まだ甘えという偏見がある」とか、「親の過保護がつくりだしたという誤解がある」
といった意見が聞かれたりすることがままありますが、「そうではないのです。分かってあげてくだ
さい」なんて、まことしやかに支援者側や評論家が言うから、認識がさらにおかしくなってしまいます。
本当にひきこもり支援に携わっている者であれば、「甘え」もあることが周知の事実であることは、
分かっているはずです。
以前に、ある不登校の研修会の席で、不登校児童に関わっているという男性教師が、「あの子たち
は、純粋な子なんです。傷つきやすいだけなんです。甘えているんではありません」と、涙ながらに
発表しているのを横で聞いていて、私は、いささか引いてしまったことがありました。
そんなに感傷的になっても、正確に事実が伝わりません。
過度に保護、支援しようと考えると、事態を美化してしまう傾向があります。
ある親の会の代表の方が、「私たち親がすべて悪いんです。子どもたちは悪くありません」と、興奮
して話されたこともありました。
何事も事実を客観的により正確に観ていくことが大切です。
「ひきこもりは、甘えがある」と言っても、
「なんだ、それなら支援なんかするべきじゃないだろう」とか、
「税金を投じる必要性があるのか」と、
単純軽薄な返しをしないでもらいたいのです。
「甘えがある」と言っているだけで、「甘えだけで、そうなっている」とは言っていません。
それに、「甘え」と言っても、誰でもが内在しているものとあまり変わりはありません。
あなたは、家族に甘えることがありませんか?
赤の他人と接するのと同じように家族と接しますか?
そんなことはないでしょう。
心を許せている分、頼ったり、気遣いをおろそかにしてしまっていませんか?
着る物や物のありかも自分では分からない父親もいますね(笑)。
食器の片付けや身支度まで、妻にさせている夫もいます。
これは甘えではありませんか?
ひきもり当事者たちの甘えは、どちらかと言うと、自分に対しての甘えが強いです。
自分への「甘やかし」ですね。
困難や痛みに対して、自分を向かわせるということが、苦手。避けていることは確かです。
ですが、これもまた、「克己心」という言葉があるように、あなたも「自分は克己心があって、自分を
常に律することができる」と自信をもって言えますか?
これまた、なかなか難しいところだと思います。
認識して頂きたいのは、自分に負荷を与えず、周囲に依りすがってしか生きられないほど、脆弱に
なってしまっていて、甘えよりも恐怖心の方が上回っているということです。
それほどまでに、ストレス耐性や欲求不満耐性が失われているのがなぜかに関心をはらってもらい
たいのです。
「感性が研ぎ澄まされている」といった言葉で、彼らを表す方もいますが、これも先ほど言った美化
した表現でしかありません。
研ぎ澄まされているほど、洗練されてもいませんし、ガラス細工のように優美でもありません。
それどころか、心の鏡が曇りきっています。
すべてのものをありのままに映し出せなくなってしまっていて、見るもの、聞くもの、歪んでしか捉え
るしかできなくなってしまっています。
自己認識にもかなりの歪みがあり、存在自体に価値がないとみなしています。
そういう意味では、自分を甘やかすと言うよりは、自分を粗末に扱っています。
感性が鋭いということではなく、皮を剥ぎ落とされ、丸裸にされて、赤肌を常にさらしているような状態
なのです。
だから、風が吹いても痛みで悲鳴をあげます。
保護膜を失っている状態です。
ですから、新たな保護膜で覆ってあげる必要があります。
それと合わせ、心の脱皮が必要です。
自身の今を招いた古い皮(歪んだ思い込み)に囚われ、なかなか脱ぎ捨てることができません。
長期化してくると、ひきこもり自体を自分らしさ(アイデンティティ)としてしまうほどです。
働き出しても、心の脱皮が出来ていない青年もいます。
感性が鋭いのではなく、思考の柔軟性に欠け、傷つかないでいい方法が分からず、自己破壊的に
自らを傷つけるのです。
柔軟な動きが出来る動物は、脊椎動物です。
背骨(バックボーン)をもつ生き物です。
節足動物は、厚い甲羅に覆われ、柔軟な動きが出来ません。
思考に柔軟性がないのは、バックホーン(精神的支柱)をもっていないことと、多様な価値観をもち
あわせていないからです。
多様な価値観が、私たちをあらゆるストレスから守ってくれる保護膜となるのです。
当事者本人のやる気が出るのを待つ支援や、簡単な作業から慣れさせていったり、人に少しずつ
慣れさせていくといった支援は、彼らに何を補ってあげればいいのかを全く理解できていない援助
です。
いたずらに時間を経過させるか、社会に一旦入ったとしても、リバウンドがあります。
心の脱皮が出来て、多様な価値観から、確たる精神的支柱をもつことができてこそ、社会へ出て行く
覚悟が出来るのです。
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ひきこもりは動けないから解決できる!
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ひきこもり・不登校の相談解決
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(管理者:中光 雅紀) 2011年3月25日 10:38 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
ひきこもり支援に見る過誤
かねて相談者からの問い合わせを伺っておりますと、何を期待されておられるのかが、そこから
うかがえるのですが、改善、解決にとって、かえって妨げとなってしまうものも少なくないようです。
最も避けたいのは、「間違った問題」に対して、正しい答えを導き出すことです。
すべきでない事を効率よくやることほど、ムダ(非効率)なことはありません。
問い合わせであるのは、
「仕事を斡旋してくれるのですか?」
「何か作業所があるのですか?」
「当事者が集まれる場所があるのですか?」
「寄宿生活ができますか?預かってもらえますか?」
「家まで訪ねてきてもらえますか?」
「治療してもらえますか?治りますか?」
こういった質問をみてみますと、すぐにでも家に来てもらって、親から離れた所に預かってくれて、
仕事を世話してほしいという期待が見て取れます。
「何か作業(仕事)をあてがえば、それをきっかけに社会に入れるのではないか」といった考えも
感じられます。
こういった間違った問題認識に対して、正解を提供しようとしている関係者もあります。
そう、間違った問題なのですよ。
数ヶ月の合宿生活の後、職場体験を経て、社会参加させるといった事業も過去にありました。
ひきこもりの相談員の養成により、訪問支援(アウトリーチ)を実施している状況もあるようです。
ひきこもりの青年たちは、本来仕事がなかったからとひきこもったわけでもありませんし、親元から
離れたら、自立心がムクムクと湧き上がってくる状態にあるわけでもありません。
当事者同士だったらつきあえるわけでもないし、ましてや「ひきこもり」という病気に罹っているわけ
でもありません(病気・障害の症状の場合もある)。
赤の他人が家に来て、声をかけられたからとて、親に対しての不信感、裏切られ感は強まることこそ
あれ、外の世界へ踏み出す勇気が出るわけではありません。
ひきこもる青年たちは、これからのビジョン(希望)を描くことができなくなっています。
社会情勢の厳しさから?
いえ、それよりも、自分自身に価値を見い出せないからです。
自分という人間を理解してくれて、受け入れてくれて、求めてくれる他者がいてくれると到底思えない
のです。
周囲の期待に応えられるだけの何ものも持たない自分が、好意的に接してもらえるとは、どうしても
思えない状態にあります。
「きっと、疎外される」と信じ込んでいます。
同じ当事者の相手にさえ、自分がひきこもっていたということを知られたくないほどです。
そういった状態の青年たちに、先の内容の支援が、適切な支援だと思われますか?
正解だと思われるものを導き出したとしても、前提(問題提起)がくつがえれば(間違っていれば)、
不正解となってしまうのです。
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(管理者:中光 雅紀) 2011年3月16日 13:32 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
ひきこもり支援の拡充
来月4月新年度から、これまでの活動をさらに拡充させていきます。
2年前から福岡、熊本で行ってきたひきこもり無償支援活動「たらちねサポート」は、毎月の定例会
(福岡は第二日曜)の中で、参加家族同士の交流会だけではなく、ひきこもりに対しての理解を深め
るための学習会の時間を設けておりましたが、4月からさらに第三火曜日に講習会を毎月開講し
ます。
「たらちねサポート」は、従来からよくある当事者家族会とは違い、単なる励ましあいの場ではありま
せん。
従来の一般的な家族会は、回を重ねるにしたがい、これといった対応策を聞けることもなく、数年や
中には、10年を越えて参加している他家族の存在を知って、解決への希望がもてず、会を離れる
ご家族も少なくないようです。無理も無い話です。
これは、グリーフ・ワーク(嘆きの仕事)を誤って認識している支援者(?)の指導によるものか、愚痴
のこぼしあいになっている傾向が多く見られます。
この「たらちねサポート」は、自助グループという形態を取り、本当の意味での「自助」、わが子の
ひきこもりを、自らの問題と受け止め、責任をもって自ら解決していけるようになるための姿勢や
知識を習得していきます。
そのため、必ず定例会の中でも学習の時間を90分ほど設けています。
交流会では、他の家族の話の中から、自身の子どもへの働きかけのヒントを得ます。
性別や年齢が違っていても、必ず解決のために有益な話が聞けるものです。
私が、あらかたのご相談に対応できるのは、小学校低学年から、40代までの事例に関わり、また、
それぞれの幼年期からの成育環境、生い立ちを知りえる立場にあり、毎日複数の青少年たちと接し
(当協会ではほとんど本人が通って来られるようになっています)、本人からの生の声を聞いている
からです。
そしてもちろん私自身が、三人の子の親として、実子と二人の養女も育ててきた経験があるからです。
先月50歳を前に孫も出来ましたので、これからは祖父の立場(気持ち)も分かるでしょう(笑)。
30代のひきこもりでも、必ず学童期ぐらいに兆候が見られます。
ですから、不登校児童の話からも解決のための糸口になるものがあります。
また、ひきこもりが10年を越す場合も、あたりまえですが一日から始まっています。
ですから、ひきこもりが始まって間もない家庭は、長期の事例から、多くのものを学べますし、また、
その逆の場合も然りです。
4月から始める講習会では、私がこれまでブログやメルマガで語ってきました内容をさらに詳しく
事例を交えお話しし、具体的な解決策を提示します。
これら全てを無償で提供いたします。
長期化に伴う、年金所得家庭の増加、母子家庭の不登校など、経済的に民間の支援を受けられ
ない家庭もフォローすることが主たる目的ですが、専門家のいない相談窓口、誤った認識をもった
家族会、支援者などによって、長期化を招いてしまっている状況を鑑み、実施致します。
9年前より行っている毎週月曜日のひきこもり無料相談窓口
http://www.interbrain.co.jp/counseling/
と合わせて、より多くの家庭が、長期化を食いとどめられたらとの思いで、スタッフ一同気持ちを新た
に取り組んでいきたいと思っています。
この活動は、春日市社会福祉協議会、大野城市社会福祉協議会協賛、春日市教育委員会、
大野城市教育委員会後援事業として、ご協力を頂いております。
誠にありがとうございます。
今年度最後の「たらちねサポート」は、今月13日(福岡)、27日(熊本)開催されます。
詳細はこちら。
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(管理者:中光 雅紀) 2011年3月 9日 17:10 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
ひきこもり支援と自己責任
ひきこもりに対しての支援のあり方に対して、「親の甘やかしや、当人の甘えの結果なんだから、それ
に税金を投じて支援するのは、おかしな話」といった否定的な意見もあります。
いわゆる自己責任論です。
確かに、何らかの病理や障害によらない社会的ひきこもりの場合、期間が長くなり、親子共々高齢化
し、現実の社会参加ができなくなったという理由だけで、何らかの社会保障が受けられるとなれば、
かえって、どこかで見切りをつけ、あえて長期化させる(受給条件を満たすため)家庭も出てくるの
では。
そういった家庭が、増えてくるのは国家財政を揺るがす大きな問題。という懸念もあります。
しかしです。
だからと言って、単なる自己責任論をかざしてしまえば、ますますひきこもりの長期化が進むでしょう。
先ず、このことに関しては、二つの問題があります。
ひとつは、「甘やかし」といった、一部だけを見た誤った認識。
そしてもうひとつには、「自己責任」の誤った解釈です。
特に、この「自己責任」についての誤った解釈は、長期化をより進めてしまう要因でもあります。
お話ししましょう。
自己責任という認識は、当事者家庭も実はもっています。
ですが厳密に言うと、「自己責任と片付けられるから、わが家で何とかしなければ」と思っているとい
うことです。
どういうことかと言うと、実際は、子は「親のせいだ」と思っていますし、親は「この子の問題」と思っ
ています。
そういう意味では、他者責任になっています。
しかし、「世間は自己責任としか見ない」と思っています。
ですから、「自分だけで何とかしなければならない」「他人に頼ってはいけない」と考えてしまっている
のです。
このことが、長期化を招いてしまっています。
自己責任というのは、何でもかんでも自分だけの責任だから、人に頼らず自分で解決しなければ
ならないという意味ではありません。
そのことにおいての責任を自分が負うということです。
例えば、最近戦場カメラマンの渡部陽一さんという方が、よくテレビに出演されていますが、あのよ
うな死の危険がある所にわざわざ自ら赴くことは、自己責任が必要です。
冒険家などもそうですね。
要請を受けてということではなく、好きで行っているのですから。
本来こういう場面に限って使用されるべき「自己責任」という言葉が、「自分のことだから自分でや
れ」とばかりに、人を突き放すような意味合いで、不適切な場面で使用されることが少なくないよう
です。
ホームレスの方の言葉にも、なぜそのような生活になったのか?という問いかけに対して「誰にも
迷惑をかけられないから」と、誰にも頼ってはいけないといったかまえが見られます。
最近は、無縁(孤独)死という亡くなり方をされる方も増えて来ているそうですが、なぜ死に至る前に、
周囲に救済を求めないのかと思います。
「自己責任」の誤った解釈が、人の手を借りる。上手にサポートを受ける。という対応を取らせない
方に仕向けてしまっているようです。
何事も現状をより良く改善していくためには、自分だけで困難な事がらの場合は、素直に人の手を
拝借することは、結果を出すために大切なことであり、決して恥ずかしいことではありません。
相互扶助を前提にした社会で私たちが生きていく上で、助けられ上手になることは、重要なスキル
です。
自分の責任を考えるとき、大切なことは、自分の人生に責任をもつということです。
自分の人生に責任をもつということは、自分の身に起こったことは、如何なることも、自分のことと
して、引き受けることです。
つまり、ありのままに受容することです。
降りかかったこと(自分に責任がなくても)は避けられなくても、そのことにどう向き合い、どう対処し
ていくかは、自分の責任のもとに行っていくということです。
現実を歪曲して捉えることなく(ありのままに)、事実を把握し、そのことを自分の中で、どう意味づけ
し、位置づけしていくかに於いては、しっかり自分で責任を持たなくてはなりません。
自分の人生に責任をもつということは、自己信頼のもと、自分の考えをもって、主体的に行動する
ことです。
望む結果が得られなくても、他者のせいにすることなく、原因を解明し、必要な条件をそろえていく。
必要な条件の中には、他人からのサポートも入っているのです。
社会の基本は、「自助・互助・公助」です。
主体性をもって(自助)、適切(本当に病理や障害からのひきこもり)であれば公助(行政)も受ければ
いいんです。
そして、自分が穴に落ちた時には、素直に助けを求め、誰かが落ちた時には、それを助けてあげれ
ばいいんです。
それが互助です。
「人には迷惑をかけられない」と気を遣ったとて、社会で生きている以上、知らないところ、見えない
ところで、誰かの支えを受けているし、その分、世話になっている。つまり迷惑をかけています。
だから、「人のお役に立つ」と考え行動を取らなければ、帳尻が合いません。
以前にも「犯罪犯したわけでもなく、ひきこもっているだけで、誰に迷惑をかけていますか?」と、うそ
ぶいていた青年もいましたが、社会資源を利用しておいて、税金を納めていないことが迷惑をかけて
いるということに気づけていないのです。
責任をもつことは、他人に尻拭いをさせないことです。
現実から目をそらし、自分の人生にすら責任をもたなければ、誰かにその分シワ寄せがいきます。
「人には迷惑かけられないから」と周囲のサポートも受けず事態を放置すれば、より深刻化し、結果
的には責任放棄となってしまいます。
誤った社会の自己責任論が、ひきこもりをますます長期化、高齢化、深刻化させていくのです。
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(管理者:中光 雅紀) 2011年2月18日 17:35 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
生まれてきた意味を奪ってしまっては・・・
2月1日発行のメルマガ「ひきこもりは動けないから解決できる!第50号」と合わせて読んで頂きたい
内容です。
「何のためにここまで育ててあげたと思うの!老後の世話をするのは当たり前でしょう!」
とばかりに、外へ出られないのであれば自分たち親の介護をさせればいいといった発想が、長期化、
高齢化したひきこもり家庭に出て来ている現実があります。
これは、「誰のお蔭で食っていけてると思うんだ!」と言い放つ父親と同じパターンです。
生んだ親が子どもを育てるのは当たり前で、恩をきせるのはおかしな話です。
昨今は、にわかに「ひきこもりは発達障害」という言説が目立ってきていますが、たとえ発達障害で
あれ、ひきこもる発達障害の子どもたちは、多くが高機能です。
つまり、知的障害を伴っていません。
その分見えにくかった(分かりにくかった)わけです。
ですから、二次障害として、幼年期のころに、その行動の不可解さから、親や周囲からの厳しい叱責
などでトラウマを抱えています。
ましてや、社会的ひきこもりの場合、ほとんどが家族トラウマ、アタッチメント・トラウマ(絆の病)に
よるものです。
そういった青年たちが、親の老後を快く看るはずがありません。
下手をすれば、虐待に及びます。
親に対して「死ね」や「ぶっ殺すぞ」という言動が出ている青年たちもいますが、本気でそこまでの
気持ちは無いにしても、訴えたいものがあるんです。
でも、一線を越えないのは、そうしたら自分も生きていけないことを知っているからです。
親に不満がなくて一緒に暮らしているわけではありません。
暴言も暴力も無ければ、親への不満はないと思うのは誤りです。
わが家の中で常に子どもの笑顔が見たければ、親は努力しなければなりません。
何らの努力もないまま、仮に子どもが笑ってくれていたら、心の中で手を合わせ、「ありがとう」と感謝
すべきです。
それほど子どもたちは、家庭の中で親以上に我慢していることがあるのですから。
子どもたちは、分かってほしいんです。
理解してもらえなかった、受け止めてもらえなかった無念を訴えているんです。
私が、親御さんたちに伝えたいのは、死ぬまで面倒みることは償いにはならない。
それどころか、子どもがこの世に生まれてきた意味を奪うことになってしまうということです。
子どもは親の介護をするために生まれてきたわけじゃありません。
子どもに親の老後の心配をできるだけさせないようにしていくのが親の務めです。
もちろん、子どもが自活できるように育てる。
病気や障害があれば、生活が保てるように環境を作ってあげるのが務めです。
どの子達にも、この世に生を受けてきたということは、意味や価値ある存在なんです。
親の心の慰めのために、わが子の生まれてきた意味を奪うことは許されないことです。
子どもの世話をしていくといった自己犠牲的なあがないは、気づかない間に子どもにさらなる罪悪感を
抱かせてしまいます。
親は償いのつもりでも、それは自己満足、自分の感情処理の手段になってしまっています。
青年たちは、
「自分はここにいていい」
「自分の存在にも価値があるんだ」
「自分を待ってくれる人がいるんだ」
ということを自覚したいんです。
これは、障害の有る無しに関係ありません。
人は生きがいをもって生きたいんです。
友人も恋人もなく、人を愛することもなく一生を終えて、子どもたちが「生まれてきてよかった」と思うで
しょうか?
介護をさせればいいという発想は、その気持ちを踏みにじる妄挙です。
私心なくわが子の行く末を思う本当の親であれば、過ちを潔く認める力をもち、血肉を分けて生んだ
わが子との本来の絆を結び直すことを決してあきらめないはずです。
大和民族は元来失敗に寛容で、見直し聞き直しをしてやり直し、よみがえることを尊ぶ民族です。
神話の神さまたちも沢山失敗しています(笑)。
そして、改心して失敗を補って余りある功績を立てているんです。
私たち人間が、失敗しないはずがないでしょう。
反省してやり直せばいいんです。
そのことは、青年たちにも教えていかなければならないことなのです。
「ひきこもったっていいじゃないか。やり直せば」と。
自分たちが先ずやり直して、わが子にやり直すことの手本を見せてあげればいいんです。
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大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約 0120-870-996)
詳細は http://www.interbrain.co.jp/counseling/
【熊本出張相談会】
2月8日 (要予約 0120-870-996)
熊本市総合保健福祉センター
2月7日 (要予約 0120-870-996)
和水町中央公民館
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NPO法人地球家族エコロジー協会
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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(管理者:中光 雅紀) 2011年2月 1日 18:31 | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)



コメント(1)
兼子さん (2009年3月22日 22:47)
いつもありがたく拝読させていただいております。
私は訪問支援からスタートしましたが、よりよいサポートを追求した結果、訪問ありきを止めました。
訪問支援でも、結局は親子関係がその後の成長に大きく関わってくることがわかり、また親が成長するためには子どもにひきこもっていてもらう方がよいことがわかったからです。
しかし、子どもが動き出した時点では訪問し、一緒にいろいろな場所に出かけるようにしています。
(私はこれを同伴支援と呼んで、訪問支援とは区別しています。)
遊びを通して元気を回復し、また支援者との信頼関係を構築していくことを目的として行っていますが、ミュージシャンやNPO活動家など多様な生き方をしている人たちと出会わせ、子どもの人生観・世界観を広げる狙いもあります。
(その後、ある程度元気が回復した時点で、カウンセリング的なサポートに移行することが多いです。)
私は、現実的に(本人の意思で)社会復帰する際にはこのような同伴支援もあった方がいいと思っておりますが、中光様はどう思われますか?
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