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解決支援者の現場日記 トラウマ: 2018年4月

人生の苦悩の意味


私たちがあるできごとや葛藤を「問題」と呼ぶのは、それらが苦痛をもたら

すからです。

問題に直面しそれを解決する過程が苦しいからこそ、人生は困難だと感じる

のです。




しかし実は、問題に直面し解決するその全過程にこそ人生の意味があるの

です。問題が私たちの勇気英知を目覚ましてくれる機会を与えてくれま

す。「ピンチはチャンス」「困難は工夫」です。




精神的成長を促したいならば、建設的に問題の苦悩を経験するテクニック

身につけていくことです。

「問題と、そこからくる苦悩を回避する傾向こそ、あらゆる精神疾患の一次

的な基盤である」
と言われます。

ユング(分析心理学)は「神経症とは常に、当然引き受けるべき苦しみの

代用物
なのである」
と述べています。

しかし代用物そのものが、究極的には、当然引き受けるべき苦痛よりも

苦しいものになっていくのです。




引きこもりもまさに、当初、苦痛から逃れるためのひとつの手立て(代用物)

として始めたことが、新たな苦悩を招いてしまっています。

長期化することで、当初の苦痛よりもより強い苦しみを招いてしまっている

のです。




ですから、精神の健康をかち取る手段を教え込んでいくことが重要なのです。

そのために、苦悩の必然性およびその価値、そして問題に直面し、それに

ともなう苦痛を経験する必要性を教えていかなければなりません。

このことは、親もまたまったく共通の課題です。

わが子の引きこもり、不登校の苦悩から、自身にとっての必然的な意味

見出し、ピンチを家族再生のチャンスに変えていく機会にしていくのです。





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