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解決支援者の現場日記

< 不登校・ひきこもり家族会の目的・意義 ⑨  |  一覧へ戻る  |  8050問題 長期化のゆくえ ① >

不登校・ひきこもり家族会の目的・意義 【最終】


家族会三つ目の機能〈ひとりだち〉について述べましょう。

要するに「子離れ」です。

不登校やひきこもりの親子は、共依存関係」になっていますので、

互いが親離れ、子離れできていません。

動かぬわが子に対しての世話やき行為(イネーブリング)が、子どもの自立を

阻んでしまいます。

「良かれ」と思って行っていることが、かえって逆効果になってしまっている

ことが少なくありません。




親が、自己責任に基づき主体的に行動することで、子離れを実現します。

わが子の何を大切に守るべきかをよーく考えてみてください。

将来の可能性の芽を摘んではなりません。




《適切な援助と有害な救済》を見極められる目を養い、現状改善の一歩を踏み出す

ためにも、主体性を発揮し、先ず自ら先に動き出すという姿勢が大切です。

繰り返します。
「やって見せ、言って聞かせてさせてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」です。

先ず、親御さん自身が〈ひとりだち〉の手本を示してください。




家族会は、自助力を養っていく学びの場でもあります。

自らを助けられる力です。

これはわが子も同じです。

自助力に関しては、ひきこもり者に向けたブログ《アダルトチルドレンからの回復》

も是非参考にされてください。







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【ひきこもりは動けないから解決できる!】

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8050問題 長期化のゆくえ ①


地元新聞の一面に「中高年ひきこもりを救え」と大見出しの記事が、かなりの

スペースで掲載されていました。

40代以上が目立ち、国が支援拡充のために実態調査にのりだすという内容です。

「8050問題」長期化の問題が、変な方向へ進んでしまっていることを感じ

ますので、このブログで少しずつ私見を述べてみたいと思います。




“中高年”と聞きますと、中高年のアイドル綾小路きみまろが、どうしても

浮かんでしまいます。

「あれから40年」というお馴染みの台詞。

ひきこもりも、実際40年(代ではなく)のケースも出てきているようです。
http://www.interbrain.co.jp/blog/entry/post-23/

 


注意しなければならないのは、40代からのひきこもりが急に増えてきたわけ

ではなく、長期化がさらに進み、20代、30代からひきこもりが始まったケース

が、そのまま続いてしまっているということです。

記事の中でも、内閣府の調査結果にひきこもりを始めた年齢で、35歳以上が

10.2%
とあります。一割です。




こういった調査結果は、主に家族会や行政の自立支援窓口から出されたもの

ですが、一方でそういった受け皿が設置されてきているのに、なぜ長期化が

ますます進行してしまっているのかを考えていかなければなりません。

もっと言うと、はたしてそれらが本当に解決のための受け皿になっていたか

ということです。

〈ひきこもり〉という現象が、止められないものだという誤った思い込み

なかったか。

支援のあり方で、止められないものにしてしまっていなかったかを熟考する

必要があります。

さらには、当事者家族は、支援、救済を求めているだろうかという大前提も

支援のあり方を考える際に、再考しなければならない問題なのです。
 



 
 

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不登校・ひきこもり家族会の目的・意義 ⑨


家族会二つ目の機能は、〈ときはなち〉です。

これは、当事者家族の押し込められた心の開放、ゆるし、自尊感情の取り戻しです。

誰にも相談できず、また、親としての自責の念に押しつぶされそうになっている

心を開放できる場であるということです。

生真面目な親御さんほど、「自分は親としての資格がない」といった感情に陥り

やすいものです。

自身をゆるせず、背を向けるわが子を前にして自尊感情がズタズタになって

しまっていることも少なくありません。

このままでは、長期戦となるひきこもり脱出までのわが子の支えとなることが

出来ません。




ひきこもる子どもたちも、同じように自分をゆるせずに苦悩しています。

親自身が、自分をゆるしていく術を身につけ、自尊心を取り戻していかなければ、

わが子にもそれが出来るように導いてあげることが出来ません。




目の前に起こっている現実をどう受け容れていけばよいのか、さらには、

解決までの長い道のりをくじけそうになる気持ちを立て直しながら、維持して

いけるための、問題に向き合う姿勢・態度を学んでいきます。

実は方法論以上に最も大事なことは、この姿勢・態度なのです。

その方法が功を奏するか否かを決定するのが、この姿勢・態度なのです。

現状の受容に関しては、シリーズ⑤で述べました。

自分をゆるし、わが子をゆるせるためには、寛大寛容な姿勢、態度が必要です。

姿勢・態度を形づくるのは、心がけ心がまえです。

常に成長を心がけ、現状に感謝できる心がまえが、事態を改善に導いてくれます。






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不登校・ひきこもり家族会の目的・意義 ⑧


家族会の機能を見てみましょう。

〈分かちあい〉があります。

当事者家族同士として、痛みや情報を共感、共有していきます。

かねてから、わが子のことを誰かに相談したいと思ってみても、なかなか

相談できる相手がいないものです。

話を聞いてくれる誰かはいたとしても、不登校やひきこもりといったことの

相談となると、された方も体験者でもないかぎり、どう答えていいものか

困惑してしまうものです。

特に、ひきこもるわが子をもつ同じ当事者同志でなければ、痛みに共感

しあえることはできないでしょう。

痛みを理解しあえる他者に出会えるということが、親の会の最大の利点

だとも言えます。

家族会にはエンパワメント(力の付与)の役割があります。

互いに励ましあって、エネルギーを充電し、気持ちをリセットして、問題に

向きあい直します。




また、それぞれの家庭、家族がたどってきた過程で知りえた情報、

「こうやったらうまくいった」

逆に、「こうやったら、よくなかった」

どこの病院はよかった。

この本は参考になった。

このサイトは有益だ。

などの情報を共有することもできます。




情報からは、「一般解」ではなく、「特定解」を導き出していくことが重要です。

特定解というのは、「わが子、わが家、自分の場合は?」という視点から、

答えを導き出すということです。

それぞれの家庭で、背景経緯が違います。

医師や研究者を招いての一般論のお勉強会にとどまらないようにしていく

ことが大切です。

この辺りに関しては、『ひきこもり家族会が危ない!④』もお読みください。







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不登校・ひきこもり家族会の目的・意義 ⑦


ストレス(欲求不満)耐性の脆弱さを克服するためには、レジリアンシー

(心の柔軟性)
を養うことです。

前提として必要な認識は、負荷(ストレス、痛み)は必ずしも傷つきではない

ということです。

それは、人格の陶冶につながります。

「切磋琢磨」と言いますね。

つまり自らを磨き、練る。そして成長させていくわけです。

“成長”させることで、人や社会へより貢献(役立ち)できるようになります。
 



レジリアンシーの育成をどう行っていくか。

ひとつには、〈素直さ(心の豊かさ) 〉を養います。

素直さとは、いかなることにも(あるがままに)ありがたみを感じられる能力です。

次いで〈楽観〉

あたりまえのことも与えられた恵みと感謝できる心を養います。

そして命」への感謝〉を養う。

自分が生かされている命に支えられて生きているという自覚(エコロジー)が大切です。 

これは、天命を味わい楽しむという意味で、〈楽天〉とも言えるでしょう。




人が誤り(過ち)を改めてより良い生き方に改善できないのは、自分の非を

覚らないで、自分で自分を是なりと思い、自分の我を押し通すからです。

自己の非を知る素直な心をもって、反省ができる姿勢が大切です。




反省できるためには謙虚さが必要です。

謙虚さは、大いなるものへの畏れによって培われます。

鎌倉時代の歌人西行法師が伊勢神宮参拝の折りに詠んだ有名な歌に

『何事のおわしますをば知らねども、かたじけなさに涙こぼるる』があります。

これは、“精神性”とは違う人のもつ“霊性”をよく表しています。

レジリアンシーの醸成には、“霊性”が要になります。




大いなるものを前にして、自分の無知を知り、ありのままの(飾らぬ)自己に

立ち返り(正直さ)、いつも新しい地点(ゼロベース)から出発していく(やり直し)、

そこに謙虚さが生まれます。

他人の善い行いを見たら、速やかにこれに従い、自分に過ちがあれば、勇気を

奮って、これを改める。

こういった柔軟性こそが、レジリアンシーです。

わが子の今を招いた自身の過去の過ちを、勇気をもって改めることができますか?







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不登校・ひきこもり家族会の目的・意義 ⑥


長期化している家庭は、なぜ〈受容〉ができないのでしょうか?

相談窓口に行くのをためらうのは、わが子を問題児と見られたくない。

ひきこもり(不登校)の親(自分が問題)と見られたくない。

家族会に参加しないのは、「もし知り合いにあったらどうしよう」

といった理由が多いようです。




これらは、避けている課題を行うことで自尊心が傷つくことを怖れているのです。

これは、わが子の状態とまったく同じなのです。

ひきこもり者たちは、「二度と失敗をしたくない。傷つきたくない」と思って、

何にも取り組まない生き方を選択しています。

ということは、「なぜ、動かないんだ」と、かねてわが子に不満や憤りを感じて

いるかも知れませんが、自分自身とまったく同じ気持ちでいるということです。

ですから、わが子に共感できるはずです。




また、まったく同じ状況にあるからこそ、親が先にこれを乗り越え、それを

わが子に手本として示さなければなりません。

自分ができないことをわが子にしろと言うのはおかしな話です。

山本五十六の有名なリーダー訓がありますね。

「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」

やって見せる必要があります。




想定している成り行き(破滅的)や失敗への怖れから、日常に変化を起こすことを

ためらっています。

“慣性(マンネリ化=あたりまえ)”の法則』で、長期化を進行させているのです。

何でも「あたりまえ」と思ってしまうと、違和感を感じなくなってしまいます。

わが子が学校へ行かず家にいるのがあたりまえ。

外へも出かけず、自室にいるのがあたりまえとなってしまい、それを前提にした

家族の日々の営みができてしまいます。




この“慣性(マンネリ化=あたりまえ)”と戦い、傷つくことへの過度な怖れ

(ストレス(欲求不満)耐性の脆弱さ)を克服していくことを行っていかない限り、

長期化を食い止めることはできません。




この課題を家族会で共有し、共に学び合い、修得していくことは行わず、

グチをこぼしあっていても、解決どころか、かえって事態を深刻化させ、

「8050問題」を促進させてしまいます。

「グチ、自己正当化、責任転嫁」は、確実に人生を下降させていくことを

忘れないでいてください。







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