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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ 家庭問題: 2010年8月

絆のねじれ

不登校やひきこもりの過程で、親に対しての暴力や暴言があると、「親子の間で信頼関係が無くなっ

てしまっている」と、悲嘆される親御さんも少なくありません。

親子の絆が切れてしまったということでしょう。

 

 

しかし実際は、多くの事例で、切れてしまっていることはあまりありません。

ねじれているだけなのです。

 

 

もちろん、国会ではありませんが、ねじれたままにしておくことは、よくありませんので、積極的に

解していく必要はあります。

 

 

そもそも、どこからこの“ねじれ”が生じたかといいますと、主に親と子の立場の違いから生じたもの

です。

 

 

一例を上げますと、親からわが子へ愛情というボールを放ったとします。

親側からこのボールは、愛情としか見えていません。

しかし、受け取る側の子どもからすると、侵入であったり、強制であったり、支配コントロール

映っている場合があるのです。

 

 

こういった場合は、親が愛情をかければ、かけるほど、子どもは負担に感じます。

親が気がつかない間に、“ねじれ”が酷くなっていくのです。

 

 

養育する側(立場)の親と、養育される側の子どもでは、その立場の違いから、求めるもの、思惑が

それぞれ違ってきます

販売側と消費者側の思惑が違うようにです。

 

 

子どもたちが親に求めるものに承認欲求というものがあります。

承認というのは、「期待」と「信頼」です。

自分に期待して欲しいし、信頼されたいということです。

 

 

こう言いますと、「わが子ですから当たり前です。期待しています」と言葉が返ってきます。

しかし、ここでも“ねじれ”が生じる危うさがあるのです。

 

 

子どもたちが求めているのは、ありのままの自分に期待して欲しい、信頼して欲しいということです。

では、親御さんが言っている期待とは、どう違うのでしょうか?

 

 

ここで、「期待」というものには、二通りあることを述べてみます。

親でも計りがたい、わが子の可能性に対しての期待と、「こうなって欲しい」という親の自己都合に

基づいた期待です。

 

 

「わが子に期待するのは、当たり前じゃないですか!」

という場合、この自己都合に基づいた期待であることが少なくないのです。

であれば、子どもが望む「ありのままの自分に期待してほしい」というものとは、違ってきています。

条件づき(親の都合)ではなく、そのまま期待してほしいというのが子どもの願いです。

ここから、“ねじれ”が生じてしまうのです。

 

 

「あなたのためを思ってのことだよ」と、子どもに何かを促す時には、本当にわが子のためと思って

のことかを見直してみてください

わが子のためではなく、自分のためになってしまっている場合があります。

「この方が安心よ」と言いながら、自分が安心したいからというのが本音の場合があります。

 

 

私も学生のころから、父親が公務員だったこともあり、「公務員になりなさい」と幾度となく言われて

いました。

私は、自分には到底向いていないと思い、会社員生活を6年で辞め、こともあろうに自営業を始め

ました(笑)。

さぞかし、両親は心配で、不安でたまらなかったでしょう。

しかし、結果私は、苦労こそしてきましたが、生きがいをもってやってこれました。

両親の望み通り、公務員になっていたら、ストレスがたまって退職していたかもしれません。

 

 

子どもの個性にあった方向に、進ませてあげた方がその子にとって幸せなんです。

たとえ、親の方は少々心配するようなことででもです。

 

 

子どものありのまま、まるごとそのままを認め、可能性に期待しようではないですか。

自分の思うように動かそう、変えようとすれば、強制やコントロールしてしまうことになります。

このように、親の都合を優先させ、子どもを利用することを“関係の乱用”と言います。

これは、心理的虐待につながります。

 

 

 

そうでなくても、子どもは親の都合、思惑を顔色や言動から読み取り、健気にそれに答えようとします。

なぜなら、愛されたいからです。

自分を抑えこんだり、押し殺してでも、親が求めているものに答えてきた子たちが、倒れてしまうので

す。

 

 

以上のように、親と子では立場が違う分、互いの意志が正確に伝わらない場合があります。

ここから、絆のねじれ現象が起こるのです。

 

 

子どもたちが、たとえ拳を親に振り上げようとも、絆が切れてしまっているわけではなく、「気づいて

欲しい」という一心で、ねじれた絆を解したい一心で、やっていることです。

子どもたちは、ただただ安心していたいんです。

「ここにいていいんだ」と。

 

 

 

ひきこもり無償支援活動〈たらちねサポート〉事業
https://www.interbrain.co.jp/topics/2010/06/post-2.php

 

 

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【毎週月曜日無料相談会】

大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約 0120-870-996)

詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/ 

 

【熊本出張相談会】

 

9月1日 (要予約 0120-870-996)
熊本市総合保健福祉センター 

 

9月2日 (要予約 0120-870-996)
和水町中央公民館

 

  

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福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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わが子が教えてくれる生き辛さ

 8年ほど前から、地元の福祉センターで、不登校・ひきこもりの無料相談を行っています。
https://www.interbrain.co.jp/counseling/

予約制ですが、予約を入れても当日お越しにならない場合もあります。

電話でキャンセルの連絡も無いことも少なくありません。

 

 

また、ひきこもり無償支援活動「たらちねサポート」も同様に、参加予約が入ったにも関わらず、

連絡無しに不参加の場合もあります。

 

 

電話での問合せで、「ひきこもりの相談にのってもらえるんですか?もう長いんですが」

(当協会)「はい、親御さんさえ動かれたら、ほとんど解決できますよ」

(ご相談者)「検討してみます」

で終わられる方もおられます。

 

 

「??????」で、「いったい何を尋ねたかったんだろう?」と、不思議な思いです。

また、ご連絡頂いた時が、たまたま他の指導でお話をお伺いできず、後の時間を指定してかけ直して

もらうようお願いしたのですが、そのまま電話が入らないということもあります。

 

 

こういったところを見ますと、それだけぎりぎりの状態で、やっとの思いで電話をしてきているのだと

思います。

 

 

不登校、ひきこもりの解決の鍵を握るのは、一にも二にも親御さんです。

本人のやる気を待ったり、「本人の問題だから」と、わが子の現状改善のみを期待している場合は、

確実に長期化します。いや、しています


 

 

お子さんのありのままを認め、現状の受容を促しますと、激しく抵抗を示されることがあるのですが、

特に暴力を受けていたり、暴言を吐かれ、隷属されるような状況にある親御さんの場合は、多いです。
 

 

現実のありのままを認めるというのは、何も子どもの求めるままに応えるということではありません。

受容するということも、あけらめ、本人の好きにさせることではありません。

起こっていることそのままをしっかり見て、目をそらさないということです。

現状をどれだけ親御さんが受け入れられるかが、解決のための要となります

 

 

ともすると、親としての自尊心が崩れ、わが子へはたらきかけることに、全く自信を失くしてしまって

いる場合もあります。

また、何らかのはたらきかけを試みたものの、子どもが全く反応を示さなかったり、反対に激しく抵抗

を現した場合、自身の力の及ばないことに自信を失うこともしばしばです。
 

 

 

しかし、実は親御さんが、この無力を悟ることが重要なのです。

そのことが、これまでわが子を、無意識の内にコントロールしようとしていたこと、また、互いが理解

し合えるだけの充分なコミュニケーションがはかられていなかったことに気づかせてくれます。

 

 

ひきこもりの子どもたちの足踏みは、そのまま、上記に記したような親御さんたちの状況を反映して

います。

なぜ、子どもは動けないのか。

自身の心に尋ねてみて下さい。

 

 

自己信頼を得られず、あいまいな未来に挑戦出来ないその恐怖感は、わが子からの抵抗に、

親としての自信を失いかけている今だからこそ、理解できるはずです。

 

 

思うようにならない(生きられない)苦悶を子どもたちは、ひきこもるという行動で示してくれています。

その痛みを理解し、寄り添うことができた家庭が、絆を取り戻しているのです。

 

 

ひきこもり無償支援活動〈たらちねサポート〉事業
https://www.interbrain.co.jp/topics/2010/06/post-2.php

 

 

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詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/ 

 

【熊本出張相談会】

 

8月5日 (要予約 0120-870-996)
熊本市総合保健福祉センター 

 

8月6日 (要予約 0120-870-996)
和水町中央公民館

 

  

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