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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ トラウマ: 2012年4月

ひきこもりを解決するには ⑤

ひきこもりという現象は、人間関係嗜癖と言われるように、親子という特定の関係に依存している

状態です。

アルコール依存やギャンブル依存と同質のものです。

 

 

ですから、依存から、自律、そして自立へ導かなければなりません。

ところが、親御さん自身が依存性が強いというところがあります。

最もたるものは、動けない本人のやる気への依存です。

 

 

わが子のやる気が出るのを待つという姿勢は、子どもまかせ、子ども頼りの依存でしかありません

解決は子ども次第ということです。

これでは、長期化するのは当たり前のことです。

忘れてならないのは、ひきこもり問題の解決は、本人は動けないということを前提にかかるということ

です。

であれば、周りが動くしかありません。

「その内気づいて動き出すのでは」といった、淡い幻想は、まさに幻想にしか過ぎませんので、とっと

と、周囲、環境から揺さぶりをかけることが先決です。

 

 

ここで重要な視点は、「しかける」「しむける」という視点です。

「しかける」というのは、闇雲に、唐突にはたらきかけないで、よくよく戦略を練ることが必要だという

ことです。

ただただ正論をぶつけても、反発を招くだけです。

 

 

もとよりこういう状況になってしまったのは、何も本人だけの仕業ではありません。

例えば、体重が200K近くにもなり、人の介添えがなければ日常の生活もままならないほど肥満して

しまっている方が、テレビの番組で紹介されることがありますが、これも本人だけの責任とは言いきれ

ませんよね。

だって、体重はいきなり200Kにはならないのですから。家族は途中で気づいているはずです。

気づいていながら、放任してしまったということです。

 

 

ですから、「すぐに働け!」とか「ただ飯を食うな!」と、今さら正論をはくだけでは、本人は納得できま

せん。

私がいつも申し上げるように、あくまでも当事者本人たちは、できないからもがいているのですから、

言われなくても分かっています。

問題の主体者は自分(親)だと心得て、知恵をはたらかせ、戦略的にこちらからしかけていく必要が

あります

 

 

また、「仕向ける」というのは、方向性を定め、促し導くということです。

「しかける」も「しむける」も、いずれもわが子の気質、性分に合わせて行っていくことが大切です。

気質を無視したはたらきかけでは、反発を招くか、再び傷を与えかねません。

 

 

それから、依存ということで言えば、家事を促した際に、父親もやっていないという理由で、母親から

の促しが全く説得力を失っているといったことがあります。

つまり、父親自身が母親に依存し、食器や衣服の片付けなど、基本的な自分の身の回りの後始末の

手本を普段から示せていないので、母親が自律の促しをしても、父親のかねての態度の通りにしか

しないのです。

親の方が、何から変えていくべきかお分かり頂けたでしょうか?

 

 

 

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ひきこもりを解決するには ④

わが子に変化を起こすために、親がどう変わっていけばよいのかを述べてみましょう。

先ず、生活そのものに変化を加えていく必要があります。

 

 

多くの当事者家庭は、長らくわが子がひきこもっていることが当たり前の生活になってしまっていま

すので、例えば、

会話をしない。

食事を共にしない(食事を部屋に運ぶ)。

昼夜逆転で本人が寝ている時間(昼日中)に、他の家族が静かにしている。

居間を本人が占領し、常にカーテンが閉められている。

など、生活のスタイルが固定化しています。

ここに変化を加えていくのです。

 

 

会話は出来なくても、ドア越しに声をかける(挨拶など)。

食事を運ばず、食卓へ置いておく。

過度に本人に気を使わない。

専業主婦だった母親が、パートに出るとか習い事に通うといったことも有効です。

生活に変化というよりも、もっと言うと生き方に変化を加えるということです。

 

 

これまで、何を優先させて生きてきたかを振り返ってみてください。

私たちは、毎日何かを選択しながら生きています。

いくつかの選択肢の中から、あるものを選ぶには、必ずそこに動機があります。

そのことを選んだ理由です。

 

 

その動機に大きく関わっているものが、「価値観」です。

自身の価値観に基づいて、ものごとの優先順位を決めています。

これをより優先させるべきだという動機に基づき、あることを選んでいるのです。

 

 

わが子の現在の在りようは、それまでの両親の価値観の総和です。

ですから、価値観に基づいて、後回しにしてしまっていたことに、実はわが子にとって、より優先させ

ておかなければならなかったことがあったということです。

 

 

働いて、家族を養っていれば、それで父親の役目は果たしていると思っていませんでしたか?

子どもの個性を見極め、尊重し、可能性に期待していましたか?

自己都合の期待感で、子どもに強要することはありませんでしたか?

自身を守るために、わが子を守ることを後回しにしていませんでしたか?

学歴さえつけていれば、心配ないと思っていませんでしたか?

子どもは自然に育つと思っていませんでしたか?

 

 

これまで、重点を置いていたものを見直し、何が子どもにとって本当に重要なものかを考え直して

みてください。

後回しにしていたものを優先し始めると、何かが変わってきます

 

 

両親の生活(生き方)スタイルが変わらないままで、子どもだけを変えることは不可能なことですし、

都合のいい話です。

家庭の中の空気(雰囲気)を積極的に変えることに努めてください。

 

 

子どもにとって、落ち着ける環境ですか?

安心できますか?

安らげますか?

和めますか?

置きっぱなしにしていたこと、もう一度取りに帰ってみましょう。

 

 

 

 

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ひきこもりを解決するには ③

教育関連の講演などでは、「親が変われば子が変わる」といったような話が、必ずといっていいほど

出されます。

ひきこもりもまた、当事者である子どもが動けない分、「親が変わるべきだ」との論調が多いようです。

 

 

では、実際そう自覚できている親御さんたちは、いかほどでしょうか。

残念ながら、自覚できていない親御さんの方が、圧倒的に多いようです。

私の所にも、「10年かかってようやく先生が言われていたことが分かりました」と言って、尋ねて来ら

れる親御さんもおられました。

 

 

私は、不登校児童との出会いをきっかけに、支援活動を始め、当初「不登校児童専門家庭教師」と

いう形で、全ての家庭に訪問していた経緯があり、家族の状況をつぶさに知りうる環境がありました

ので、ひきこもり支援を始めた当初より、「先ず親が変わること」ということを強く論じていました。

 

 

講演などで、話を聞いた際には、「そうだな。やっぱり自分たち親が変わらなければ」と納得して自宅

へ帰るのですが、普段の生活の中で、「さて?変わるって、どこをどう変えればいいんだろう?」と、

何を変えたらいいかが分からずじまいで、結局わが子の状況が変わることを待つに留まるといった

具合です。

 

 

ひとつには、「親が変わりましょう」と呼びかけた側(支援者など)が、どう変わればいいのかを具体的

に示していないことも原因になっています。

せいぜい、「先ず、わが子がひきこもっていることを受け容れましょう

命を取られた訳ではないのですから、生きていてくれていることに感謝しましょう

信じて待てる親になりましょう。それがわが子への愛です」とか、

それぞれの生き方があるんです。尊重してあげられるようになりましょう

中には、「病気(障害)なんですから、子育てや親の姿勢の問題ではありません

世間体を気にしなくていいんです

なんてことで、「変わる」ということを論じている支援者(?)もあるようです。

あきれるばかりです。

これではかえって長期化を招いてしまいかねません

 

 

ありのままに、わが子のひきこもりを受け容れるのは大切なことです。

目をそらしても、現実の問題はどこにもいきません。

ですが、この「受容」こそ、最も難しいと言えるでしょう。

ですから、受け容れるためには、どう変わればいいかを示す必要があります。

 

 

「生きていてくれるだけでも有りがたい」

確かにそうですが、でも社会生活を延々送らないわが子を、いつまでも慈愛の目で、感謝していら

れますか?

何事も、キレイ事でごまかしてもダメです

わが子への愛だと勘違いして、信じて待っている間に10年を越すようなひきこもりに発展するん

です

 

 

何でも個性や個人の考えを尊重しましょうとやっている内に、社会的な視点を持てない、協調性を

欠いた社会不適応者に育ててしまいます。

 

 

「病気(障害)なんですから、子育てや親の姿勢の問題ではありません」というのは、もう論外です。

世間体をかわすために、わが子を病人にしたててしまうことなんか、あってはならないことです

 

 

こんなことで、本当にひきこもりが解決すると思っておられるのでしょうか?

こんな風に親が変わったからといって、子どもが変わろうはずもありません。

次回から、子どもに変化を起こすためには、どう変わっていけばよいのかを述べてみましょう。

 

 

 

 

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