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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ 福祉: 2010年6月

無償の支援活動から見えてくるもの

昨年度より、福岡、北九州、熊本の3エリアで、「たらちねサポート」というひきこもりの無償支援活動

を行っています。https://www.interbrain.co.jp/topics/2010/06/post-2.php

 

 

民間レベルの支援ノウハウを無償で提供するだけあって、企画段階で関係者数名から、「画期的な

取組みだが、無償であれば依頼が殺到し、対応が困難では?」という心配の声もありました。

 

 

確かにそういう懸念を抱かれるのは一般的にもっともだと思われるでしょうが、私は全くそんな心配は

しておりませんでした。

と言いますのも、これまでの支援経験から、お金がかかれば何もしない。無償なら動くといった、

経済的な条件が実行、不実行の要件ではないことを認識していたからです。

 

 

目の前の問題解決に対して動かない家庭は、たとえ無償でも動きません

もちろん、黙って見ている間に、第三者がわが子の不登校、ひきこもりを無償で解決してくれるのなら

依頼があるでしょう。

自分は動かなくていいわけですから。

 

 

しかし、当協会の支援法のように、ご家族にも一緒に動いて頂く方法の場合は、自分たちが動かな

ければならないとなると、少々違ってまいります。

 

 

では、何が実行、不実行を分ける要件なのかということですが、それは、困っているか、いないか

です。

 

 

「えっ?、わが子がひきこもっていて、困っていない親なんているのか?」と思われたと思いますが、

困っていない家庭もあります。

厳密に申しますと、「困ったもんだ」とは思っていますが、「わが家にはそのままにはできない改善、

解決を要する問題が起こっており、何らかの対策を講じる必要がある。そのために、自分が動き、

手立てを探し出すことを始めなければならない」というところまで意識していない家庭が、少なからず

あるということです。

 

 

つまり、感情的不全感にとどまり、問題意識にまで至っていないのです。

この状態では、本気で困っているとは言い難いのです。

 

 

また、困った問題はそのことだけではなく、他にもあり、優先順位としてわが子の不登校、ひきこもり

よりもそちらが優先されてしまっています

 

 

子どもが困ってしまっていることを最優先に考えられるようになった家庭では、確実に子どもに変化

が現れます。

 

 

保健室登校では意味がない。行くんだったら教室。それが出来ないから行かない」とか、

自分のやりたい仕事でないと続かないから、やりたいものが見つかるまで働かない

バイトじゃダメだから、正職が決まるまで何もしない

 

 

など、all or nothingの考え(二分法思考)しかできない青年たちが多いですが、その家族(親)もまた、

やるんだったら完全解決。改善ぐらいだったらしても一緒

と、自身の手間を必要とする(あたりまえですが)のならば、無償支援でも「nothing!」としてしまう

ケースも多いものなのです。

 

 

でも、何も始めなければ、当然事態は深刻化していくだけです。

何もせず長期化させてしまい、最大の困った事態にしてしまう前に改善を積み重ね、解決へ導いて

いけばいいのです。

経過を飛ばし、結果だけを急ぐ傾向がよく見られます。

 

 

「たらちねサポート」では、学習会交流会という自助グループの形態を取っています。

月に一度の会ですが、学びを重ねるごとに、子どものことがより理解できるようになり、事態を受容

でき、そのことが家族側のメンタルヘルスにもつながり、解決のためのモチベーションの維持に役立

のです。

この形態を取ることで、自然に手間を惜しまない親御さんたちが残っていきます

 

 

ですから、対応できないほど詰め掛ける心配はないのです。

 

 

ひきこもり無償支援活動〈たらちねサポート〉事業
https://www.interbrain.co.jp/topics/2010/03/post-2.php

 

 

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