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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ 福祉 5ページ目

ママの不幸は僕のせい

http://www.asahi.com/national/update/0821/TKY200808200380.html
6歳、捨てられてもたたかれても母をかばった

埼玉県で3月幼児3人が置き去りにされ、内2歳の子が死亡した事件で、保護責任者遺棄致死傷
の罪に問われた母親の初公判の記事です。 (asahi.com)

この記事で胸が痛むのは、次男の餓死はもとよりですが、こんな虐待を受けていても「本当に全部

ボクが悪い」と母親を長男がかばっていることです。

子どもにとって親の存在は、無条件で自分を受け入れ愛してもらえるはずの存在です。だからこそ、

子どもたちは、その愛が無条件ではないということに気がついた時、命をかけてその条件にかなおう

と必死になります。痛々しいほどです。

親からの承認を得られない自分は、無価値な存在となってしまいます。

子どもたちは、親の期待や欲求を読み取ることに懸命になり、いつの日か自分の欲求に気づけなく

なってしまいます。

偽りの自分を作り上げ、それを真の自分と錯覚してしまうのです。

やがて偽りの自分だと気づいた時、もぬけの殻の自分に戦慄し、他者の視線に恐怖し、ひきこもって

しまいます

自分の真の欲求を知りたくても、すり替えられた欲求を満たすことに奔走してきた子どもたちは、発展

的な行動を誘発するだけの欲求を感じる取ることができず、強迫的行為を繰り返し、自己を破壊して

いきます。

これまで出逢った不登校、ひきこもりの青少年たちの多くが、低年齢期の親との関わりを話して聞か

せてくれました。

「ほめてもらったことがない」

「ありがとうって言ってもらえなかった」

「何をするにも否定された」

といったようなことばかりです。

「親にとっていい子の時とわがままを言った時の親の態度の落差が激しかった」

「この家で安全に暮らすためには、親の期待を読み取るしかなかった。でも他の兄弟とは違い、

僕にはそれに応えきれるだけの能力はなかった」

これらの状態の子どもたちが、存在証明をかけて、親にとって気づきやすいよう痛みを与える

メッセージを送り始めます。

不登校、ひきこもり、家庭内暴力、非行行動、いずれもが自分の存在に気づいてもらうための

精一杯の主張です。

それらは親を疲弊させ、今さらながら存在に気づいてもらえても、かえって存在を容認してもらえる

結果とはなりません。しかし、気づいてもらえるだけでも命がつながる思いなのです。

ありのままを認めてもらえず、期待にそえなかった子どもたちは、親の不幸を自分のせいだと思い

込み、偽りの自己から脱却できぬまま人生が制御不能となってしまうのです。 

 

 

家庭教育講演会
『ひきこもりの終わらせ方』 8月23日(土) 熊本市
『脱ニート・ひきこもり』    8月24日(日) 春日市
https://www.interbrain.co.jp/lecture/

 

 お申し込みはいますぐこちら!
『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
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ひと育て家庭ゼミナール
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家族援護士養成講座
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【毎週月曜日無料相談会】

大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約 0120-870-996)

詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/ 

【熊本出張相談会】

8月27日 (要予約 0120-870-996)
熊本市青少年センター(熊本市新屋敷1-18-28)を使用させていただきます。
熊本市内近隣地域はご自宅までお伺いもできます。(交通費実費/熊本市役所からの距離による)

 

八代市厚生会館  8月26日 (要予約 0120-870-996)

相談料3千円

 

NPO法人地球家族エコロジー協会
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp


お父さん、お母さん「元気ですかー!」

毎日のカウンセリングの場で、不登校やひきこもりの青年たちは色々な話を聞かせてくれます。

私もかねては父親業をやっておりますので、わが子から聞かされている気持ちになり、時々涙が

出そうになったりもします。もちろん絶対に泣きはしませんが(笑)。

家で暴言をはいたり、物を壊したり、中には暴力が出ている場合もありますが、意外に本音では、

自分をたしなめてほしいと思っていたりするものです。

ある青年が言いました。「お父さんから怒られるのを待っている自分がいます」と。

この青年も時おり壁に穴をあけたりしている青年です。

四苦八苦の一つに「求不得苦(ぐふとっく)」というものがあります。これは「求めて得られざる苦悩

です。私たちの行動は、全て何かの欲求につき動かされたものです。そしてその欲求が満たされな

かった時に嘆きや怒りなどの感情が起こります。

ですから、子どもたちが怒りの情動をあらわした時には、何を求め得られなかったのかを考えてみて

ください。

こういう事例も少なくありません。

社会の中で生きていくことに希望をもてずに、自暴自棄になり荒れているケースです。

こういった場合、昨今は決まって「格差社会」が原因といった論調が出てまいりますが、青年たちから

の声を聞いておりますと、そういったことではなくもっと身近な、肌で感じる間近なところに原因が隠れ

ているようなのです。

何かと申しますと、「お父さんの疲れた姿を見ていると希望が見えない」「お母さんのグチを聞いてると

何が幸せかって悩んでしまう」というものがけっこう聞かれるんです。

生きていることを楽しんでいない親の姿、無目的にしか見えないその生き方を見ていて、将来に希望

をもてなくなってしまっているのです

そう言われると「何を言ってるんだ、オマエたちのためにどれだけ頑張ってきたと思っているんだ」との

親御さんたちの声が聞こえそうです。母親のグチでよく聞かれるのが、「お母さんは子どものためだけ

に何でも我慢してきたのよ」というものです。しかし、この献身は実はわが子のためにはあまりならない

ようです。自己犠牲的な生きかたをする母親を子どもたちは望んではいません。自分を生きてほしい

んです。自分もそう生きたいから、見本を親に示してほしいんです。

子どもたちは、両親の笑顔を見たがっています。両親のイキイキした幸せそうな表情を期待していま

両親の笑顔から、元気と安心を得たいと望んでいます

残業や接待で疲れ果てている会社員の父親を見て育ち「会社員にだけはなりたくない」と言っていた

ニートの青年もいました。「趣味があるじゃなし、仕事に生きがいをもってるじゃなし。何が楽しくて親父

は生きているんだろう」と言ったひきこもりの青年がいました。

私たち親は、「真の豊かさとは何か?」ということを真剣に考え、子どもたちに伝えていかなければな

ないようです。私たちがイキイキと生きていれば、子どもたちに生命の尊さ、そしてその生命を自分

らしく活かしていくことを教えてあげられる気がします。

 

 

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 家庭教育無料講座 『不登校・ひきこもり全て答えます』
~当事者家族・支援者・関係者のために~
7月27日(日)13時30分~16時30分
大野城まどかぴあ 会議室3
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熊本市青少年センター(熊本市新屋敷1-18-28)を使用させていただきます。
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ニート・ひきこもりエンパワー教室

トップページでもお知らせしておりますが、いよいよ『ニート・ひきこもりエンパワー教室』を開講します。

この教室は、国や地方行政が取り組んでいるニート対策、また、民間NPO団体などが取り組んで

いるものと大きく違う点があります。もちろん同様のものであればわざわざ開講する意味がありま

せん。

何が違うのか? それは、徹頭徹尾ニート・ひきこもり当事者の目線、状況に合わせたカリ

キュラということです。

先ず、「教室に通うどころじゃない。外出さえ出来ません」という状態からの支援体制があります。

これまで、合宿生活をしながら社会参加への準備をしていく各種施設への参加を希望しながら、

当事者がそこまでの状態にないご家庭は、結局は「いつかその日が来たら・・・」と口惜しい気持

ちであてのないその日を待っておられたことと思います。

この教室では、そういった状態にあるご家庭のフォローアップから行います。10数年の支援実績

から当協会の最も得意とするところです

次に、産業カウンセラーによるキャリアコンサルティングですが、学歴や就労経験のある者を対

象にした一般のキャリアコンサルティングではなく、ニート・ひきこもりの青年たちの支援実績から

のまさに彼らに必要なノウハウを提供するコンサルティングです。上級家族援護士として当協会

で長期ひきこもりの青年を社会参加させてきた実績のある講師が指導していきます。

そして、教室参加者は全て、これまで長い長いトンネルを抜けてきて、これから社会に向けて大き

く飛び立とうとしている仲間たちです。今やインターネット、ブログなどパソコンの利用は様ざまな

分野で行われております。事務系の職種のみならず、パソコン操作の習得は必須の課題となっ

ています。ここでは、プロの検定講師により資格取得までを指導していきます。

これまでは、会員家庭のみに提供していた支援メソッドを一般の青少年へも公開し、より多くの

当事者青年たちへの後押しができればとスタッフ一同はりきっています。

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世界平和も環境保護も

相談を受けていますと、数年前に一度来訪されたご家庭が再度来られる場合があります。

そういう場合、とても複雑な口惜しい気持ちです。どうしてその時にすぐに動かれなかったのかと。

特に5年以上前ともなりますと、これまでの当協会の支援実績ですと、すでに社会へ関わっていら

れたはずの年数だからです。6,7年前に来訪されたある保護者会の世話役の方が、先日その会の

主催の講演会を聴講した際、まだお世話役として活動しておられました。当時すでにご子息は数年

の期間を経過していたと思いますので、おそらくは10年を優に超しているのではと思います。

時おり、保護者会などへ参加していた方の相談があり、会報誌などを目にする機会がありますが、

そこでも「5年以上参加していますが」といった手記が掲載されていたりします。

以前ある会報誌を見せられた時がありました。

そこには30年にもなるのひきこもりの親御さまの手記が掲載されていました。年数はもとよりですが、

それ以上に愕然としたのがその内容です。一部ご紹介します。

『この間、数えきれないほど大勢の当事者本人、ご家族、支援者にお会いしました。多くの場合、

回復や好転する人の極めて少ない、また、再発も多い困難な病気だということがよくわかりま

した。困難なことといえば、他人と会うことができないため、買い物ができない、ゴミ出しができ

ない、草取りができない、回覧板が回せないなど、おもに地域生活の不自由さの面で、実質的

障害状態にあります。そしてこの状態が社会から障害として理解され、認められ、支援を受ける

見込みが、まだ全く立っていない、どうしようという強い不安感でいっぱいです。

「不自由さレベル」を正しく知っていただき、それを補う介護福祉的な視点からの支援もしていただ

ける制度を作って欲しいと考えています』

いかがでしょうか。30年もの間数えきれないほどの関係者に会っていながらも、事態が改善され

なかったほど、この問題の複雑さ、深刻さといったものが分かられるでしょう。

買い物ができない、ゴミ出しができないというのを障害としてみておられるのには、正直戸惑いを

隠せません。私共がこれまで関わってきたほとんどの青少年たちもまた、その状態だったから

です。しかし皆、家族一体の取り組みで克服していきました。5年とかからずです(個人差はあり

ます)。

回復や好転する人の極めて少ない、また、再発も多い困難な病気だとわかった」と悲嘆

してしまいたいお気持ちはよく分かります。

しかし、もう一度、向けるべきところへ目を向けさえすれば、回復、好転は少なくは無く、原因

療法的な対応をすれば、再発もくい止められるということを知ってほしいのです。

ひきこもりや不登校、ニート問題を、個人や家族の問題ではなく、社会の問題であるととらえる

視点もありますが、これは平和運動や環境活動などと共通したところがあると感じます。

何かと申しますと。

世界平和を実現するためには、人間一人一人が笑って生きることを実践すればいいんです。

環境を守ろうと思えば、一人一人が自然を畏敬し、自然を汚さないように取り組めばいいんです。

大それたことをする必要はない。大切なことは一人一人の自覚です。

高尚なスローガンをあげて、「みんなでやろう!」なんて言うから、誰もしないんです。それぞれが、

「私がします」と実践すればいいんです。自身が責任をもたなければ、結果への責任を他者に預

けてしまいます。

ひきこもりは家庭でおこっていることです。家庭の集合体が社会です。

修身齊家治国平天下(大学)

一人一人がその身を正し、家庭が整ってこそ、国(社会)が治まるのです。

社会の混乱が人心を荒廃させるのではなく、人心の荒廃が社会を混乱させていくのです。

 

 

 

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ひきこもり=病気論は免罪符?

「いっそ病気であればどれだけ救われるか」

この言葉は、相談者から時々聞かれます。親御さん方の本音の心境だと思います。

躾がなってない粗暴な子と思われていた子どもたちの一部が、広汎性発達障害といった病だという

ことが分かってきて、学校内での対応も図られてきました。もちろんまだまだ一般レベルの認識は

不十分で、差別、偏見はあるようですが、周囲から親としての立場、プライドをぼろぼろにされ、自身

責めさいなんできた親御さんたちにとっては、どれだけの救いになったことでしょう。

そういうことからも、「ひきこもり」においても病気であってくれた方がとの気持ちは分からなくはあり

ません。

しかし、私がこれまで関わってきた長期不登校、ひきこもりのほとんどの青少年たちが、何らかの

病気を原因としたものではなく、明確な原因があってのものでした。だからこそ、治療行為による回復

ではなく、原因となったところの問題改善、解決により本来の自分を取り戻していきました。こう申し

ますと、軽度のひきこもりではとの質問がありそうですが、ほとんどが20代後半以上であり、10年を

越す相談もめずらしくありません。

引きこもり動態論』というものを目にしたことがあります。ひきこもりが始まり、約8割が疾病に移行

し、さらには障害化するというのです。確かにある相談者は、医者から「10年を越しているならもうあき

らめなさい」と言われたと嘆いていました。もちろん、医療機関と連携して、劇的な回復をしたケースも

ありましたし、対人恐怖や強迫行為などが見られるのはよくあります。しかしそれらも、治療ではなく、

原因の解消により漸次緩和されてきます。

精神疾患や障害によるひきこもりや、当事者や家族の高齢化によって、家庭が破綻してしまい社会的

救済が必要とされるひきもりの場合は、医療、福祉行政の対策が求められると思います。

現実、ある保護者団体では国に要望書を上げ、精神保健福祉法の適用やひきこもり支援法の創設、

福祉介護保険の対策などを訴えています。これが実現できれば、特に両親が高齢であったり、片親

家庭にとっての救済策になろうかと思います。

しかし同時に、最後の手段としての社会的救済策だけをこいねがうのではなく、長期化しないための

具体的取り組みこそ実行していかなければならないと思います。

『引きこもり動態論がなかなか理解されず、いたずらに放置され(省略)社会にも深刻な次世代問題

となっている。ところが現状は、残り2割の無病理性の当事者や不登校の肯定論が強調さ

れたり、社会の認識では親の甘やかし、子の甘ったれで済まされている

といった主張の中には、なぜ疾病に移行してしまっているのかといった部分への議論より、社会の

認識の不適格さが強調されているように感じられます。

それはまさにいたずらに長期化が放置されたかではないでしょうか。

ひきこもりは、長期化していけば何らかの病理性が出てくる可能性が高まるのは当然です。早期解決

をはかり、長期化させないための取り組みがおざなりになり、結果として病気になってしまったから、

救済の手立てを腰の重い国に求めるのでは、日々進行しているひきこもりを止めるためのクサビには

ならないと思います。

飢えや寒さをしのぐために、食料や毛布を与え続けるのではなく、自らが作物を生産できる方法を伝え

てあげることが、途上国への真の救援策であるように、長期化させないための家庭での取り組み策を

考えていくべきだと私は思います。

社会の認識では親の甘やかし、子の甘ったれで済まされている』と述べられていることからも、

ひきこもり=病気論が親のための免罪符になってしまっているのではないでしょうか。

当協会が関わってきた家庭は、単なる甘え、甘やかしでひきこもった家庭ではありませんでした。

もちろん、病理からひきこもったケースもごく一部です。当協会だけにそういった家庭が集中するとは

思えません。ほとんどがそうなのではと思います。

それぞれの家庭が、ひきこもった原因を探り、長期化した要因を改善していったことで、打開していって

るのです。子どもは、家族病理の拡大鏡であり内視鏡です。家庭のありよう、水面下の問題を大きく

そして、鮮明に映し出してくれま

当事者家族の方々は、社会の認識という「世間」の無責任な批評をはね返す勇気をもってください。

青少年たちは、家族の救援者です。私たちにさまざまな気づきを与えてくれます。

親と子が、互いに求め合う中での矛盾を解きほぐしていくことで、睦びあう家族に再生していけるの

です

この件については、次回も論じさせて頂こうと思います。

 

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あきらめず問題を解決する

とてもうれしい報告がありました。

30代後半の青年が長いトンネルを抜け、社会参加の切符(会社の内定)を手に入れました。

ここでもあったのは、家庭内での偏った強迫的コミュニケーションです。

指示、命令だけの父子間の会話、父親の圧力に対して制止できず子どもを守りきれなかった母親。

母親もまた、自身の厳格な父親からの威圧的な躾により、自由な言動を許されず、トラウマを抱え

ながら生きてきて夫の高圧的な態度に怯えてきました。このようなケースは決して少なくありません。

70代後半のこの母親は、捨て身の決心でわが子に向き合いました。コミュニケーションを言葉だけに

頼らず、工夫をしながら繰り返し繰り返し、わが子に訴えました。

問題の在りかをたえず確認しながら、ただただ問題の解決、わが子のこれからを信じて取り組んで

きました。

ひきこもりが長期化すると、問題の所在が不鮮明になりがちです。いつのころからか、わが子のひき

こもりが通常化し、失われるものに気づかぬまま、現状に変化を加えることをかえって恐れ、拒み始

めます

昨今よく目にする発達障害の研究分野では、実行機能の障害という表現があります。実行機能とは、

自分の考えを持って長い目で見て自分に有利になるような選択をすること、よりよい将来のために

行動することです

まさにこの実行機能の障害がおこってしまい、今の状態を維持しようと無意識に家族が動いてしま

うのです。それを打開するためには、外からの風を吹き込まなければなりません。もちろん第三者の

介入のみならず、家族の決してあきらめないという決心・実行が必要です。

当協会では、これまで10年を超える長期のひきこもり、30代以上の社会参加を実現してきました。

この夏からは、これまでの実績ノウハウを駆使したパソコンの資格取得+キャリアコンサルティング

+トラウマケアを総合的に行っていく「ニート・ひきこもりのスキルアップ教室」を開講します。

いずれもプロの講師、実践家が担当していきます。もちろん、教室に参加すらできない、外出も

ままならないといった状態にも対応します。先の青年もそのような状態からのスタートでした。

国や地方行政が行っているニート・ひきこもり支援対策では、訓練期間途中での脱落などが

あっているようです。それは、主に個別のトラウマケアがほとんどなされていないことと、経験

ゼロレベルでのキャリアコンサルティングがなされていないためです。トラウマを抱え、コミュ

ニケーションも円滑にとることができない状態で、バイトなどの就労経験もない青年たち対し、

就労意欲のある者を対象とした一般的な就労支援法は不適切です。国などが前提としている

のは就労意欲があることですから、やむを得ないのですが。

また、訓練開始にあたっての当事者の動機付けが不十分なことも要因としてあります。親に

促され仕方なく参加したといった状況も少なくないようです。

当協会では、この動機づけから行っていきます。家族の共同意識でそれは可能となります。

当協会の支援形態は、機能不全家族の機能回復、絆の結び直しによる自立支援です。

家族の蘇生力により、本来のわが子の状態に戻った時、結果として自立できるのです。

 

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相談料3千円

 

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秋葉原通り魔事件

今日の新聞にも秋葉原の事件が大きく報道されていました。

携帯電話の掲示板に、事件に至るまでの経緯を実況中継のように書き込みしていたとのこと。

犯罪心理学などの識者が、「ゆがんだ自己顕示」と分析していました。

書き込みの中で私の目に留まったのは、

「小さいころからいい子を演じさせられていたし、騙すのには慣れてる」

「いつも悪いのは全部俺」

「隣の椅子が開いている座らなかった女の人が、2つ隣が開いたら座った。さすが、嫌われ者

の俺だ」

という部分です。

これらの書き込みから、なぜこれほど歪んだ形でここまで自己顕示しなければならなかったの

かが、見えてくるような気がします。

今朝、TVのワイドショーで流れているのが少し耳に入りました。容疑者の生い立ちに関わるもの

だったようです。

「作文も絵も親がかいたもので賞をとりました」

「親の検閲が入っていました」

「実力がある弟の方が成績を取り出してからは、親の関心は弟に移りました」

容疑者の母親は、非常に教育熱心で、子どものテストの点数を話題にするほどだった。

容疑者が短大に行ったことを近所には隠し、有名大学に進学したと嘘を言っていた。

近日には週刊誌等にも掲載されると思いますが、これが真実だとするなら、先の書き込みの内容

は、十分理解できます。

小さいころからいい子を演じさせられていたし、騙すのには慣れてる

きっと、成績もよく、聞き分けのいい子を親から要求、いや強制させられていたのでしょう。

その家で生き残っていくためには、それに従うしかなかったのでしょう。

「隣の椅子が開いている座らなかった女の人が、2つ隣が開いたら座った。さすが、嫌われ者

の俺だ」 こういった内容は、私は支援活動の中で出逢った青年たちからよく聞かされます。

ありのままを許されなかった子どもたちが、社会生活の中で周囲から批判されたり、否定され

る機会に遭遇すると、すべてを自分に結びつける「関係妄想」や「被害妄想」が強くなってしま

う傾向があります。

もちろん、だからといって容疑者のおこなったことが赦されるわけではありません。

若い犯罪者を生み出す背景を考えなければならないと思うのです。

犯罪という形で、他者をも巻き込み自分に制裁をくわえたい若者たちが生まれてくる、その元型

(アーキタイプ)を知るべきだと。

犯罪者予備軍って、日本にはたくさん居る気がする

容疑者のこの言葉に、社会はただ批判するだけでいられるのだろうか?

 

 

 

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相談料3千円

 

 

 


何がアドバイスできるのか

知人や身内にひきこもりや不登校の子どもがいる場合に、どうしたらいいかという問い合わせが

あるときがあります。しかも年齢、性別、ひきこもり期間といった僅かな情報だけで、回答を求め

られることも少なくありませんが、それではお答えしようがありません。

こういった際、先ず頭に置いておいていただきたいことは、ひきこもり(不登校)という状態をどうに

かしようとしてもどうにもならないということです。状態の改善は最終結果です。

なぜ、そんな生活ぶりしか出来なくなってしまっているのかを理解することが先決です。

周囲からはたらきかけられるとすれば、親御さんに問題意識をもってもらい、相談機関を一緒に

探してさしあげるぐらいです。

ひきこもりも不登校、ニートも、それができる環境があるというのが基本にあります。つまり、その

環境を作っているのは、親御さんですから、周囲がどんなに心配して手助けしたいと思っても、

それを必要としていない場合も少なくないのです。

意外に思われるかもしれませんね。「そんなことはない。わが子がひきこもっていて悩まない親

なんていないだろう」と。

もちろん、悩んではいます。しかし、悩むことには、エネルギーを使っているという意味で一生懸命

ですが、その悩みを解決することには一生懸命でない場合は多いのです。

先に話しましたように、なぜこの子はこういう生き方しかできない状態になってしまったかを理解

することが大切ですし、傷みに共感することも必要です。回復のための具体的な道筋も示して

あげる必要があります。問題を共有し、共に動いていくという姿勢が必要なのです。それがあって

こそ、子どもたちは孤独感に押しつぶされずにすみます。

ところが、よく言われるように、ひきこもりや不登校問題は、家族自体がひきこもることが多いの

です。どこへも相談に行かない。だれにもしゃべらない。私がこれまで経験した中でも、10数年も

妹がひきこもっていたことを、全く親からしらされてなかったケースもありました。親戚にも全く話

していないというケースも決してめずらしくありません。もっとも親戚から「ひきこもっていることな

んか絶対口外してくれるな」と念をおされて、なくなく事態を長期化させているといった場合もある

のですが。

当事者たちの場合は、怖れや怯えこそありますが、何に迷っているのか、悩んでいるのかが分か

らないまま悩んでいるといった状況が多いですから、「頑張りなさい」は励ましにはなりませんし、

「大丈夫だから」も支えになりえません。

何がどう大丈夫なのかを具体的に示してあげられることが必要なのです。

 

【毎週月曜日無料相談会】

大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約 0120-870-996)

詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/ 

【熊本出張相談会】

熊本市内近隣地域は自宅出張相談も行います。(交通費実費)

八代市厚生会館  6月11日 (要予約 0120-870-996)    

相談料3千円

 

 

 

 

 


家庭から笑い声は消える?

今全国で、児童養護施設や一時保護所が窮地に追い詰められているといいます。

その最大の理由が、虐待相談件数の急増だそうです。(週刊東洋経済)

一時保護所には、虐待を受けた子や非行の子らが一緒に保護されており、虐待を受けた

子たちが怯えたり、ストレスから職員に暴力を振るうケースもあるといいます。

また、乳児院では、「飛び込み出産」(妊婦が健診を受けないまま出産する)が増えたことで、

児童相談所でのアセスメントをまったく経ずに入所を迎えることで、乳児院がHIVなどの

感染症のリスクにさらされているといった指摘もあるそうです。

こういった中、北九州市子ども総合センター(児童相談所、同市戸畑区)の一時保護所で、

非行などのために保護した少年を鍵をかけた個室に閉じ込めていたというニュースがありました。

センターによると、保護している他の子どもや職員に危害を加える恐れのある中学生や

高校生の男女を「静養室」と呼ばれる個室に入れ、外から施錠していたとのこと。

厚労省の指針は「身体の直接的拘束」や「一人ずつ鍵をかけた個室におくこと」を禁じている。

センターの幹部や職員は禁止行為と知りながら、他の子どもに危害を加えたり施設の設備を

壊したりした場合に「やむを得ず外から施錠していた」ということです。

確かに人権問題ではあるのでしょうが、一施設だけの責任云々の問題ではない気がします。

社会的背景こそを考えていくべきではないでしょうか。なぜこういった施設が満杯状態になるのか。

親から暴力を受け、見捨てられ、あるいは穏やかな家庭のようにあっても、親の欲求充足の

道具にされたり、自己判断、選択を許されなかったり、家族の顔を見るより携帯の画面を見て

いる時間が長い子どもたち。この子らの家庭に笑い声は戻ってくるのでしょうか?


骨抜きの日本人

先日熊本の実家で読んだ地元新聞の中で、北山忍教授(ミシガン大)が「危うい

日本人の精神構造」と題して論評していました。

要旨は、農耕文化の日本では、共同体の協調という美徳と習慣によって、人間

関係の中で自分を見つけ、社会の期待に沿うことで生きがいを見いだし仲間と

接することで自己研鑽に励むといった深層心理がある。一方で、西洋の個人

主義を自分なりに理解し、自律した自己を実現するためには、他者との関係

を否定すればいいという図式が定着し、「魂の呼吸不全」に陥ってしまってい

る。解決策は一つ。風通しのよい、個人の尊厳を尊重する関係の在り方を、

家族、職場、学校、地域社会そして国を挙げてつくりあげることに尽きる。

大枠共感できる内容ではありますが、個人の"尊厳"そのものを今の日本人

がはたしてどれだけ認識できているのだろうかという思いがあります。ネット

社会の中で、裏サイト、殺人サイト等で、匿名による誹謗、中傷。誰にも分か

らなければ、誰からも見られていなければ何をやってもいいと言わんばかり

の状態です。「ウザイ」「キモイ」「死ね」と個人の尊厳を冒涜する言葉をなん

のためらいもなく発する。人間として、最も卑劣、卑怯な行為であることが

分かっていない。 

「自律」自らを律することが出来る者は、自分の倫理観、行動規範をしっか

りと持ち合わせています。「人でなし教育」により家族は機能不全をおこし、

魂は呼吸不全をおこしている日本人はどこへ向かっていくのでしょうか。


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