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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ 2010年9月

木を見て森を見ず

私は、ご相談者に対してよく、「困っておられる問題は何で、どうなってほしいのですか?」とお尋ねし

ます。

 

 

すると、決まって不登校の場合は、「学校に行ってほしい」

ひきこもりのご相談の場合は、「閉じこもらないで、早く働いてほしい」

と返ってきます。

 

 

これは当然のことだと思いますが、それらは、いずれも結果としての状態にしか過ぎません。

それ自体を目的としてしまうと、学校へ行けていないこと、ひきこもっていることだけが問題視されて

しまいます。

 

 

不登校もひきこもりも、確たる理由があってのことです。

その理由の方が問題として扱われるべきなのですが、それはなおざりにされ、どうやって登校させ

ようか。どうやって働かせようか。と、ただそれだけになってしまっていることが多いようです。

または、「病気だろうから、どうやって病院に連れて行こうか」となります。

 

 

もちろん、理由、原因の部分に関しては、本人に尋ねても充分に答が返ってこないことが大半です。

時おり、原因を探ること、犯人探しに時間やエネルギーをかけることは、無意味だから、解決に集中

すべきといった見解も耳にします。

 

 

解決に力点を置くことは、もとより大切なことなのですが、重要なことは「何をもって解決とするのか

ということです。

そこを間違えますと、取り組んだ結果が、すべて裏目に出ます。

 

 

本人が原因を話してくれないことや、分かりにくいこともあって、「解決志向」といった名目で原因の

解明がなおざりにされていることが実態のようです。

登校や就労が解決と見なされてしまうと、さらに問題を深刻化させてしまう結果となります

 

 

不登校もひきこもりも、原因になっているものは、複合的にいくつもの問題が重なり合っています。

そして、その出処は、かなり時代をさかのぼります。

つまり、学校に行かなくなった、ひきこもりだした直前のことではないということです。

 

 

例えば、これまでに私はこういった経験もあります。

両親がわが子の問題に対し協力体制が取れず、私が父親の実家のご両親(当事者の祖父母)に

お会いしなければならないことがあったのですが、なんと嫁入り当時の話までが飛び出し、「うちに

は相応しくない家柄だったから、最初から反対だったんです」といった嫁(当事者の母親)への批判

までが出てきました。

さも孫のひきこもりの原因が、嫁(母親)にあるかのような物言いでした。

 

 

この両親が、わが子のひきこもりに対して、協力体制が取れなかった背景には、こういった結婚

当初からの歴史が関わっていたのです。

 

 

このように、不登校やひきこもりを招いた子どもたちのストレスに対する脆弱さや、自己否定感の

強さも、その背景をひも解いていく必要があるのです

 

 

私たちは、自分の中に有る、ある「前提」に立って、物事を推し進めます。

表面に現れた現象だけを見ているだけでは、その意味を読み取れませんし、そこだけを「けしからん」

と、たしなめても、「前提」が変わらない限り、同じ事を繰り返します。

 

 

「自分のとる行動は誤っている」

「自分は周囲から求められず、居てはいけない」

という前提があれば、止まり、身を隠すことしか選びません。

 

 

木(不登校・ひきこもり)だけを見るのではなく、森(家庭・家族・世界観)を見ていかなければ、本質の

問題が未解決のまま、まさに根腐れを起こしていくのです。

 

 

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笑いのない家庭

私は、不登校問題に関わりだした当初、不登校児童専門家庭教師として、当事者家庭へ訪問してい

ました。

100%家庭へ出向いていたのです(家庭教師ですので)。

 

 

この体験が、後のひきこもり支援にも活きてきました。

当事者家庭に共通する特徴を知る環境にあったがために、昨今全国的に取り組まれようとしている

アウトリーチ(訪問支援)を逆に必要としない支援法を構築できたのです。

自宅へ出向き本人への直接的な働きかけをしなくても、ほとんどの当事者たちが、自分の意志で、

出向いてくることを可能にしたのです

 

 

未だ訪問支援の方法が構築されないまま、見切り発車的に進められているようですが、親子関係に

亀裂が生じる危険性をはらんでいますので、慎重に進めてほしいものです。

 

 

ある相談者から、精神科医に訪問を依頼したところ、ロープをもってこられ、怖くなったという経験を

伺ったこともあります。

 

 

では、私が当時から感じていた当事者家庭の共通の特徴のひとつをお話ししましょう。

それは、笑顔が少ない家庭ということです。

ユーモアが家族間のコミュニケーションの中にないのです。

 

 

これは、不登校やひきこもりが始まってからということでは、もちろんありません。

いざ、そういう状態になれば、家族から笑顔が消えるのは、無理も無いことです。

そうではなくて、それ以前からの家庭に笑顔が少ないのです。

 

 

ユーモアは、人間関係に温もりを与え、緊張を緩和させる潤滑油になります

ユーモアは、ゆとり思いやりから生まれます。

 

 

笑う門には福来たる」という言葉もありますが、わが子から笑顔が消えた背景を考えてみましょう。

ゆとり」をキーワードに振り返ってみるのです。

 

 

お子さんを妊娠した時、生活に「ゆとり」がありましたか?

経済的にももちろんそうですが、特に精神的に、わが子の誕生を待ちわびる「ゆとり」がありましたか?

誕生を迎え、子育てを楽しむ「ゆとり」がありましたか?

健康的にも「ゆとり」がありましたか?

学校に上がり、成績に一喜一憂せず、健やかな成長を見守る「ゆとり」がありましたか?

子どもの反抗期を包み込む「ゆとり」がありましたか?

子どもの個性を尊重できる「ゆとり」がありましたか?

子どもの悩みに、耳を傾ける「ゆとり」がありましたか?

夫婦が互いに敬い、労いあう「ゆとり」がありましたか?

 

 

「ゆとり」の数が少ないだけ、笑顔が少なかったはずです。

心に「ゆとり」を生むためには、豊かさを養うことです。

 

 

心が豊かであることは、様ざまなことを感じ取れるということです。

生活の中に面白み楽しみを見出してください。

関心をもって、好奇心をはたらかせて捉えてみれば、必ず感謝できるうれしさも得られます。

 

 

わが子の不登校やひきこもりからも、心の豊かさがあれば、「気づかせてくれてありがとう。気持ちが

分かってうれしい」という意識になれます

 

 

赤ん坊のころは、目の前に顔を近づけて、微笑みかけていたはずです。

赤ん坊は、両親や周囲の笑顔を見て安心します。

そして、微笑み返してくれます。

もう一度、そのころを思い出して、実践してみてください。

 

 

福は笑うから来るのです。

喜び事(福)があったから笑うのでは、ありません。

笑えない状態でも笑い飛ばして前へ進んでいくから、笑える状態になっていくんです

微笑みは、心の温熱療法なのです。

 

 

 

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