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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ 2010年12月

内閣府 若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)

今年2月に熊本市で、内閣府の「青少年育成のための地域連携推進事業」があり、「ひきこもりから

見る青少年問題」という演目で、私もお話させて頂きました。(講演録はこちらです)

7月には、内閣府より「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」が発表されて

います。

 

 

この中で、企画分析委員である吉川武彦教授のコメントがありますので、少しご紹介したいと思い

ます。吉川教授は、国立精神・神経医療センター精神保健研究所の名誉所長です。

 

 

冒頭で、

常にお断りしてきたことであるが、「ひきこもり」は精神医学概念ではないことである

「ひきこもり」状態をもって精神疾患が示す一症状ということはできないばかりか、「ひきこもり」を

精神疾患の診断名として用いることはできない

と述べておられます。

 

 

また、繰り返し『再度お断りするが「ひきこもり」は精神医学的診断に馴染むものではない』と断言

しておられます。

 

 

家族関係のもつれから「ひきこもり」状態になるものもあり、その一端を示せば家族からの強い

過干渉によって自己肯定感をもてないまま成長し、他者との関係構築が不得手となったものに

「自閉」という精神病理を見いだすことは無理があろう。さらにこのような人が自分を卑下し自己

の無能力感を抱き罪悪感をもつようになったからと言って「うつ病」と診断することは許されない

はずである』とも述べておられます。

 

 

この家族関係によるものに関しては、私が先の講演で詳述しております。

この吉川教授のコメントでも分かられるように、ひきこもりを即精神疾患や障害と見なすのは、

大変危険であります

 

 

しかし、一部の(とは言っても全国組織)親の会では、国の財政支援にしがみつけとばかりに、

ひきこもりを障害と見なしたいようです。

福岡にも傘下の組織があり、そこを訪れた方が私の所へも来られ、「いきなり病気と言われました」

と困惑しておりました。

 

 

会の代表は、「長期重篤なひきこもりは、生活機能障害となってしまう」と述べておられるが、

ひきこもりの長期化は、親子の二人三脚で行われるということを自覚しておられないようです。

生活機能障害なるものだけを問題視した発言であり、また重篤と、あたかも先に病理があるかの

ような表現で、背景としての家族(親)の関わりが全く話題にものぼりません。

 

 

例えば、わが子の体重が200キロにもなり、仕事が出来ず生活保護を申請したとして、それが

まかり通るでしょうか?

200キロにまで体重が増えるのには、それまでの期間があります。そこへ至らないまでに途中で

気づくべきでしょう。

 

 

とにかく、私が申し上げたいのは、長期化させないのはもちろん、動けないわが子に生きる希望を

与えられるのも親御さんであることです。

ひきこもりは、障害や病気の場合でない限り、親御さん次第でほとんど解決がつくのです。

  

 

 

ひきこもり無償支援活動〈たらちねサポート〉事業
https://www.interbrain.co.jp/topics/2010/12/post-2.php

 

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詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/ 

 

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1月6日 (要予約 0120-870-996)
熊本市総合保健福祉センター 

 

1月26日 (要予約 0120-870-996)
和水町中央公民館

 

  

 NPO法人地球家族エコロジー協会
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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受容ができているか

わが子の不登校やひきこもりを前にして、戸惑うのは無理もありません。

何が起こったのかさえ分からないでいるからです。

 

 

しかし、ここでこのままを続ければ確実に長期化します。

また、何が起こったか、問題は何かを分からないままに策を講じてしまうと、かえって事態を混乱させ

ることになります

 

 

不登校の場合は、過度な登校の促しをしたり、学校側に働きかけてもらったり、ひきこもりの場合は、

部屋から引きずり出したり、働くことを強要したり。

また、いずれも、本人の様子を黙って見てしまうといった誤った対応をしてしまいがちです。

 

 

方法は、何が問題で、改善、解決しなければならないことが見えていてこそ選択できるものであって、

見えていない時点で、「どうしよう?」と考えても適切な選択はできません

 

 

先ず必要なことは、「受容」することです。

わが家に不登校、ひきこもりが起こっているという事実を受けいれることです。

 

 

ここで重要なことは、子どもに起こっている出来事というとらえ方ではなく、わが家、自分自身の問題

と捉えることです。

 

 

“問題”というのは、その時点で、ひとつの自身の限界を知らせてくれます。

ですから、それまでの自分を振り返り、とらえ直す機会を与えてくれます。

そのことは、新たな価値観を得る機会を得られるということでもあります。

 

 

何ができないでいるのか

何が分からないでいるのか

なぜ、できないでいるのか

何がそうさせているのか

何を考えずに過ごしてきたのか

などを気づかせてくれます。

 

 

わが子に起こった不登校、ひきこもりという問題に真摯に向き合い、自己の成長のための気づきを

得ていくんだという姿勢になれれば、受容することができます

そのためには、限界を認めきれる謙虚さが必要です。

 

 

新たな価値観を得ることで、行動を改善することができます。

行動改善、自己変革には、価値観の転換が必要です。

 

 

現状は、それまでの自身の価値観に基づいた行動の結果です。

現状の問題を解決していくためには、視点を変え(価値観の転換)、問題から実行すべき課題を読み

取っていき、現実に行っていくことしかありません。

 

 

現実をありのままに認めるということは、そのままにすることでは決してありません。

そのままにできないからこそ「問題」なのです。

変化を起こしていく。

 

 

「受容」できるために、問題を理解し、新たな価値観を得るためには、“学び”しかありません。

親御さんが先ず、労を惜しまず学んでいくことです。

分からないことがあれば、足を使って「聞く、尋ねる、調べる」が基本です。

 

 

わが子にも自身の問題を受容することを教えていかなければなりません。

そのためには、親が模範を示すことができなければ、子どもには伝わりません。

一番良くないのは、親ができもしないことを子どもにはさせようとすることです

子どもからは信頼を得られません。

信頼が得られなければ、子どもは親の促しに応じません。

 

 

 

 

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熊本市総合保健福祉センター 

 

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和水町中央公民館

 

  

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当事者に必要なことは?

今月5日付けの産経ニュースで、

ひきこもりの分析で対立 厚労省「精神障害」、内閣府「社会風潮」

という記事が掲載されていました。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101205/plc1012050908005-n1.htm

 

 

切り取った断面が違うだけであって、何も対立しているわけではないと思うのだが、こういった記事は、

表現が断片的ですので読み取り方がとても難しいと思います。

 

 

ある地区の精神保健福祉行政がとったひきこもりアンケートが私の手元にもありますが、内容はという

と、わざわざ取らなくても、実際に直接的に支援に携わっている者であれば、分かりきったことであり、

およそ想像のつく解答ばかりでした。

 

 

一番に疑問に思うことは、その分析(?)結果から、何をしようというのかということです。

 

 

例えば、この記事の中でも内閣府の調査では、、「職場問題」「病気」「就職活動失敗」が3大要因

だったということなのだが、「それで?」という感じです。

 

 

さぁ、どうしましょう?

 

 

「病気ではしょうがない」

「仕事に恵まれず気の毒でしたね」

ということですか?

 

 

データーを取るには、目的があると思います。

もちろん、そのことにおいての解決のためのはずです。

ところが、データーを取ることが目的となってしまい。

取って“完了”になっていることが多いようです。

 

 

解決のために必要な項目のデーターを取らなければならないのですが、それができていないようです。

 

 

産経ニュースの記事の中でも、石井氏が「適切な支援がなされていない証明だ」と述べているが、

こういった調査でも分かるように、データーが解決のために活かされていないから、無理も無いと思う。

 

 

当事者家族が必要なことは、一般解ではなく、特定解です

あくまでも、その家のその家族の問題をどう解決するのかです。

 

 

大学を卒業後、一度の就職試験の失敗で10年以上ひきこもっていたケースなどもあります。

さぁ、どうしましょう?

原因が「就活失敗型」だと分析しても解決の何の手立てにもなりません。

 

 

適切な支援とは何でしょう?

本人は最初は動けません。

であれば、相談者に対して「本人を連れて来てください」では、支援とはほど遠い(論外)ですし、

「話を聞いてあげるだけでも気持ちを軽くしてあげられる」と数年話を聞いてあげるだけでは、自然に

あきらめるのをただ待っているようなものです。

 

 

家族は、事態の解決のために何が必要かが分からないでいます。

なぜなら、起こっている事態の意味が分からないでいるからです。

起こっていないことと信じ込みたくて、目をそらしている家庭もあります。

やったほうがいいだろうことは分かっていながらも、実行できない家族もいます。

そして、中には、ひきこもってはいても困っていない家庭もあるのです。

正確に言うと、わが子のひきこもりの問題よりも、より優先させたいことをもつ家庭もある

のです。

そういった家庭は、まだ本気では困っていません。

 

 

本当に病気や障害であれば、速やかに治療ルートに乗せるべきですし、福祉で保護すべきでしょう。

しかし、そうでなければ、上記のような状態の家庭、家族に解決のために何が必要か、何から始める

べきかを適切に伝えられる支援が求められます。

 

 

考えあぐねている内に長期化し、当初無かった病理が発症してしまう場合もあります。

以前中学生の不登校から40歳までひきこもったという事例もありましたが、その方は、4年ほど前

から、強迫神経症が発症していました。かなり重篤な状態でした。

 

 

当協会が福岡、熊本で毎月開催しているひきこもり無償支援活動「たらちねサポート」は、まさに何が

必要かを理解して頂く場です。

誰でもが利用できるよう、会費制などもとらず無料にしています。
https://www.interbrain.co.jp/topics/2010/12/post-2.php

 

 

 

ひきこもり無償支援活動〈たらちねサポート〉事業
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詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/ 

 

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