アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ

トラウマとシャドー

前回に続き今回は、シャドーについて述べてみましょう。

シャドーとは、自分自身が否定する受け入れがたい自分の中にある悪(影)の存在

です。



人生は選択です。

一方を選び取り(肯定)、選ばれぬ(否定)もう一方は、影に回されます。



興味深いのが、経典の中に、釈尊迦が悟りを開いた時の悪魔との問答が記されて

いるのですが、これがまさに釈尊の中のシャドーを表しているものと思われます。

なんじ不死安穏にいたる道を  さとり得たりとするならば

去れよ、なんじひとりゆけよ

なんのために他人におしえるか

と悪魔(シャドー)のささやきです。



生老病死の人生の苦を解脱する志を立て、まさに悟りを開き、それを克服した

釈尊の心に、「どうせ難解な悟りを理解できる者などいない。一人でその喜び

を味わえばいい」というもう一方の自分があったのです。

解脱の智慧を得た釈尊でさえそうですから、凡夫の私たちの中にこのシャドー

が存在しても何の不思議もありません。



このシャドーが、まさに影から影響を及ぼす場面が、人と関わる場面です。

相手の中に自分のシャドーが見えてしまうと、相手に嫌悪感を感じてしまいます

親子の間では特に、遺伝的な類似性が多い分、相手にシャドーを投影してしまう

ことがあります。



シャドーもコンプレックスも、トラウマを招く体験を誘引してしまい、それがまた新た

なシャドー、コンプレックスを生じさせるといった悪循環が起こります。

これがトラウマ体験の再現です。



シャドーもコンプレックスも意識と調和させていくことが大切です。

シャドーは、自己の反面、裏の自己です。

コンプレックスは、自己をある方向へ向かわせる趨勢です。

それは抑圧を伴っています。

意識から何らかの理由ではずしてしまっています。

ですから、シャドー、コンプレックスと意識を調和させていくことで、本来の自己

に統合されていくのです。



調和させるとは、シャドー、コンプレックスと意識が相補的であることを自覚し、

受け入れ、偏りを調整し手なずけていくことです。




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