アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ

被害者意識と復讐心

私たちは、不可抗力的に外部から与えられた影響に対しては、とかく被害者意識をもちやす

いものです。

させられた

やられた

傷つけられた

などです。

 

 

その受けた被害、痛みが大きければ大きいほど、怒り、恨み、復讐心といったものが炎上

し、片時も忘れることができません。

つまり、常に囚われてしまっている状態です。

 

 

被害者であり、犠牲者の立場を自分から手放さない限り、怒りや恨みの過去の感情を繰り返

し、今に感じることとなります。

アダルトチルドレンの痛みは、過去の感情に今を支配されている痛みです。

許せる自分を作る、自分になるためには、「傷つけられた」を「傷ついた」に変えてみましょ

う。

傷つくことを選んだ自分がそれを自分に対して許したととらえてみましょう。

犠牲者、被害者という意識のままだと、責任の主体が加害者であり、解決においてもまた、主

体が加害者側となってしまい、謝罪、償いという結論を加害者に預けてしまうことになります。

すんなりと謝罪、償いがあれば別ですが、それが得られないからこそ、許せないのでしょう。

 

 

変えられないもの(他者)に執着していると、怒りや恨みはおさまりません。

変えられないことを受け入れ、主体を自分(変えられるもの)に引き戻すことです。

そして過去の痛みを過去のものとして、過去に押し戻すのです。

 

 

許しは、自分の中から、怒りや恨みといった感情を放すことです。

相手にその意志を伝えることは、必ずしも必要なことではありません。

相手に「許します。謝罪はけっこうです」なんて言えなくてもいいんです。

まず言えませんから。

 

 

相手に何かを働きかけるのではなく、自分の中からその相手を放り出すのです。

そのために、感情の整理をしてみましょう。

(相手ではなく)何にに向けられた怒りなのか、なぜ恨むのか。

傷つくことを自分はなぜ自分に許してしまったのか。

傷つくことを最後まで拒まなかったのはなぜか。

 

 

自分は、今ここにいて、過去からの影響を受けてしまっている。

この悪影響を今の自分が、これからの成長のエネルギーに転換するのです。

恨み続けることの自分に与える有効性を考えてみてください。

何が得られますか?

同時に、恨みによって失うものを考えてみましょう。

 

 

きっと、傷つくことを自分に許してしまったのは、何かを気づきたかった、気づかなければなら

なかったものがあったのかも知れません

もちろん、全くの抵抗力、免疫力の無い幼少期に受けた傷は、あなたがその責任を負う必要

はありません。

傷を受けた自分を否定することもありません。

それは自然なことだからです。

あなたが悪い子、無価値な子だから傷つけられたのではありません。

 

 

あなたを傷つけた相手は、あなたの価値に気づけなかった人間です。

自分が発した言葉や行為が、尊厳性をおとしめ、自由な感覚をふさぎ、自由な意思を縛り続

けることに気がつけなかった人間です。

 

 

あなたが寛容さをもって、その人間を心の中から放り出した時、許しが達成でき、自由な心を

取り戻せるでしょう。

それでこそ、犠牲者ではなく、人生においての主体者に成りうるのです。

 

 

 

『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/

 

AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/adultc/

 

NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp/hokushin/


記事一覧を見る

ブログTOPへ戻る