解決支援者の現場日記

ひきこもり(不登校)ーひと言申す~「8050問題」講演会にて②


これまでのひきこもり支援が、充分な支えになっていたかという話の中で、目立って

いたのが、相談窓口でかえって傷ついてしまう相談者が多いということです。

支援者から、上から目線で子育てを否定されたり、責められたりと。




これは、私自身かねて相談をお受けしている時に、ご相談者からお聞きすることでも

あります。

行政が用意している「専門」窓口と言われる場所へ行っての話です。

未だに、「本人を連れて来てください」と言っている状況もあります。

勇気を出して、やっとの思いで相談に出向かれたのに、二度と相談に行きたくなくなる

のは当然です。




「8050問題」が生じるひとつの要因には、これらの支援する側の問題があるのです。

I氏は、相談窓口の改善を指摘しつつ、家族会当事者会の必要性を訴えていましたが、

実は、ここにも大きな問題があるのです。




I氏は、ジャーナリストだけに、自己責任論で本人の努力を云々言うのではなく、

「地域共生社会」で、居場所支援が必要と主張しておられますが、「自己責任」という

ものを少し取り違えしておられるようです。

ジャーナリストの役割は、社会の問題点を追及し、変革していくことをひとつの使命に

しておられるのだと思いますが、この「ひきこもり問題」は、偏見や差別を無くすと

いった社会の変革を待つ対策では、解決が間に合いません。

すぐに「8050問題」となってしまいます。

「8050問題」は、法改正などが行なわれない限り、現行の「生活困窮者自立支援法」

でも救済は不可能です。

社会がどうだこうだではなく、それぞれの当事者家庭が、わが家の問題に責任をもって

対処していくことが必要なのです。




「自己責任」の取り違えというのは、「自分が悪いんだから自分でなんとかしろ」と

いうことではなく、いいだの悪いだのではないのです。

責任の「有る」「無し」と、「いい」「悪い」の評価は別です。

「責任がある」は「あなたが悪い」ではありません。

自分の身に起こっていることに、自分が責任をもつのは当たり前です。

自分の人生に責任をもつことができていないから、ひきこもりが生じ、しかも長期化

していっているのです。

責任の自覚が必要なのです。

そして、自分一人でなんとかしなければならないということでもありません。

自分ができないことは知人でも社会でも遠慮せず手を借りて、責任もって問題を解決

していく
ということです。




ですから、「自己責任論ではなく、社会の問題として・・・・」なんて声高に主張

してしまうから、かえって解決が遠のくのです。

そもそも家庭は、一番身近な小社会です。小社会(個々の家庭)が乱れていて、社会全体

が良くなるはすがないではないですか。

国民一人一人の心が平安でいられてこそ、その国全体が平安になるのです。




I氏もこの辺りに気づいておられないようですが、影響力のある方だけに、執筆や講演

で、誤まった認識が広がることを懸念してしまいます。

また、全国家族会の理事という立場もおありのようですので、この家族会の問題点に

ついては次回述べてみましょう。

(続く)






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