解決支援者の現場日記

8050問題 長期化のゆくえ ①


地元新聞の一面に「中高年ひきこもりを救え」と大見出しの記事が、かなりの

スペースで掲載されていました。

40代以上が目立ち、国が支援拡充のために実態調査にのりだすという内容です。

「8050問題」長期化の問題が、変な方向へ進んでしまっていることを感じ

ますので、このブログで少しずつ私見を述べてみたいと思います。




“中高年”と聞きますと、中高年のアイドル綾小路きみまろが、どうしても

浮かんでしまいます。

「あれから40年」というお馴染みの台詞。

ひきこもりも、実際40年(代ではなく)のケースも出てきているようです。
https://www.interbrain.co.jp/blog/entry/post-23/

 


注意しなければならないのは、40代からのひきこもりが急に増えてきたわけ

ではなく、長期化がさらに進み、20代、30代からひきこもりが始まったケース

が、そのまま続いてしまっているということです。

記事の中でも、内閣府の調査結果にひきこもりを始めた年齢で、35歳以上が

10.2%
とあります。一割です。




こういった調査結果は、主に家族会や行政の自立支援窓口から出されたもの

ですが、一方でそういった受け皿が設置されてきているのに、なぜ長期化が

ますます進行してしまっているのかを考えていかなければなりません。

もっと言うと、はたしてそれらが本当に解決のための受け皿になっていたか

ということです。

〈ひきこもり〉という現象が、止められないものだという誤った思い込み

なかったか。

支援のあり方で、止められないものにしてしまっていなかったかを熟考する

必要があります。

さらには、当事者家族は、支援、救済を求めているだろうかという大前提も

支援のあり方を考える際に、再考しなければならない問題なのです。
 



 
 

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