解決支援者の現場日記

家族にできること ①


ジェームズ・アレンの言葉から、引きこもり対策を述べてみましょう。

「人間は、自分の置かれた状況を、より良くしたいと望むが、自分自身を

より良くしようとはしない。

そのため、かれらは、一生古い自分に束縛されたままである」






相談者(親御さん)の多くが、引きこもるわが子をなんとかしてほしいと

訪ねて来られます。

「すぐに訪問して、部屋から引き出してほしい」

「働くように説得してほしい」

「家を出て、自活していってほしい」


こういった要望がほとんどです。





わが子をそうさせていくために、自分(親自身)がどう(変化)していかなけ

ればという発想が、ほとんどありません。

自分はそのままで、環境、状態が都合よく変わってくれないかといった

姿勢なのです。





そういった姿勢で、わが子の状態だけが変わるはずもありません。

わが子の現状は、それまでの両親の価値観(生き方)の総和なのですから。

自身が「引きこもり現象の当事者である」という認識がなければ、現状

の改善は、到底みこめないのです。

子どもは、親の言う通りにはしませんが、親のしている通りにしている

のですから。





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