解決支援者の現場日記
ひきこもり・不登校~見えない痛み
さて、「原因」についてですよね。
これに関しては、ブログ《存在の痛みへの寄りそい》の
『生育環境が与える根源的不安感』でも述べておりますので、
そちらもご覧になってみてください。
ここでは、自分でも認識できていない原因について述べてみたいと思います。
「自分でも認識できていない原因」というのは、どういうことかといいますと、
原因と結果のつながりが理解できていないということです。
つまり、結果としての現状の生き辛さの原因(過去の傷つき)が
自覚できていないのです。
前の晩に飲み過ぎて、翌朝二日酔い、これは原因と結果が分かりやすいですよね(笑)。
ところが、青年たちが抱える生き辛さの原因は、かなりさかのぼるのです。
最後に、きっかけになる出来事によって倒れてしまったのは、
それまでに、ストレスに対しての耐性が充分に備わっていなかったからです。
これまでの蓄積で特に人間関係に対しての怯えを抱えています。
人間関係は信頼というものが最も大切ですが、
自他に対する最低限の信頼感を「基本的信頼感」と言います。
それがいつそなわるのか。
それは、胎児期の9ヶ月間を含む33ヶ月間と言われています。
その期間に常に応答されているという体験が、養育者、ひいては
人間は信頼できるものだという確かな感覚につながり、
生きる姿勢の基礎となるのです。
したがって、この期間特に母親のスキンシップや応答性などに問題があると、
「自分は大切にされ愛されている」という自己信頼や
自分をとりまく世界に対する信頼が育たないのです。
その結果、自己像や人生観に歪みが生じ、対人関係等に不具合が
生じやすくなります。
子どもが元来もつ遺伝的な素質に、養育者のあり方が加わってできた反応態度を
「基本的な構え」と呼びますが、次のような4つのタイプがあります。
①自他肯定
②自己否定・他者肯定
③自己肯定・他者否定
④自他否定
肯定は、基本的には、
(1)私は生きることを保証されているという安心感
(2)私は生きていくことができるという自分の能力に対する自信
を意味します。
この4つの構えにその後の人生体験を通して強化された人生のプログラムを
「脚本」と呼びますが、個人の人生の最も重要な局面で、その行動を
左右するのです。
まさに、「三つ子の魂百まで」なのです。
これらを原体験として、その後10歳くらいまでの様々な体験から、
自己像や人生観が形作られていくのです。
青年たちの多くは、④の自他否定になってしまっています。
そういう意味から言うと、青年たちは知らないことで傷つけられているのです。
ですから、原因を問われても、知らないことは答えようがないのです。
このことが分かったとき、私は同時にあることに気づきました。
そのことが以降の独自の支援法の構築につながったのです。
(続く)
この「現場日記」では今、ポツポツとこれまでの支援の歴史を振り返っておりますので、
しばらく内容はそれぞれ次回へ続いてまいります。

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