解決支援者の現場日記
ひきこもり・不登校~トラウマの世代間連鎖①
前回、見えない痛み(傷)について述べましたが、それが分かったとき、
あることに気づいたこと、それをお話ししましょう。
実は、子どもたちが抱えていたものと同じものを、
親自身が抱えていたということです。
子どもの誕生からの生い立ちを振り返りながら、
子どもの発育・発達に影響を与えたであろうことがらを見返している最中に、
親御さんが、自身のことを語り始めることが少なくなかったのです。
つまり、親自身にも未解決のトラウマ的問題があったのです。
私は、不登校やひきこもりの原因もそうですが、
常に、「なぜそうしたのか?」ということに強い関心がありました。
いいだの悪いだのの問題ではなく、なぜそうせざるをえなかったのか。
子育ても同じです。
過保護だの過干渉だのと、誤りを責め、責任を押しつけ合うことに
終始するのではなく、なぜそういう関わり方しかできなかったのかが
重要なのです。
なぜか。
繰り返さないためです。
理由、原因が分かっていなければ、当然、再び繰り返してしまいます。
「実は私自身が・・・」と、切り出された親御さんたちの話を伺っている
ときに「アッ!」と思い出したのが、20歳のころに買い求めた一冊の本です。
精神分析医アーサー・ヤノフの『原初からの叫び』です。
思えば、この本との出会いが、私の支援活動の原点のような気がします。
副題には、「抑圧れた心のための原初理論」と記されています。
この本の中で、次のような記述があります。
『親の要求は、子供にとっては暗黙の命令となる。
子供は両親の要求の渦の中に生まれ出てくるものであり、
生活が始まったほとんどその瞬間から、それらを見出すための苦闘が始まる』
『ありのままの自分では、愛してもらえる望みは持てない
という絶望感を原初的な苦痛と呼ぶ』
親御さんたちは、無意識にわが子に与えてしまっていた絶望感を、
自らも経験していたことに気がついたのです。
この「現場日記」では今、ポツポツとこれまでの支援の歴史を振り返っておりますので、
しばらく内容はそれぞれ次回へ続いてまいります。

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