解決支援者の現場日記 : 旧ブログ

自分に向き合う

すばらしい親子を紹介した記事を目にしました。http://www.asahi.com/national/update/0417/OSK200904170001.html

 

島根県浜田市の小学校6年生の男の子が、クラス全員に手紙を書き、自身が発達障害であることを

告白し、「僕と友だちになってください」と呼びかけ学校説活を楽しく過ごしているとのこと。

男の子は、2歳9カ月で注意欠陥・多動性障害(ADHD)、6歳で高機能自閉症と診断されたとありま

した。

 

 

父親が障害について学び、学校や他の保護者との連携をはかりつつ、わが子がより過ごし易いよう

に取り組まれたことも記されていました。

 

 

実は以前に私も、同じ発達障害を抱えた高校生の親子とかかわったことがありました。

当初、不登校の相談で来られたのですが、私が本人とカウンセリングをすすめていて、どうもかねて

係っている少年たちと違うものを感じていました。

その後受診を勧め、発達障害ということが分かりました。

 

 

それから、この少年の父親は熱心に障害についての学びを深め、障害についての分かり易い説明書

きを作成し、仲のいい数名の友人たちに渡し、友人たちにもわが子の障害を理解してもらおうと努め

ました。当時私はその姿勢にとても胸をうたれました。

 

 

障害を認め受け容れることも、ましてやそれを開示することも大変勇気のいることです。

しかし、こうしてそれを乗り越えた親子は、大きな財産、宝を得ていると感じます。

 

 

よく、長期化した不登校、ひきこもりの親御さんから「偏見、差別の目で見られるのがいやで、どこに

も相談できなかった」と聞かされることがあります。

確かに、40年以上も前からある不登校にしても、近年のひきこもりにしても、いまだに病人、変人扱

いです。犯罪予備軍といった極めて歪んだ目も一部あります。

 

 

しかし、これは世間の目だけでしょうか?

私は、当事者の親自身にそれを感じることがあります。

 

 

だからこそ、間違った目でわが子を見てしまわないためにも、先の二人の父親のように、学びが必要

なのです。

前回のブログhttps://www.interbrain.co.jp/blog/2009/04/post-94.php で述べましたように、わが子

を理解するためには、学習が必要なのです。

理解なくしてわが子の痛みに寄り添うことはできません

 

 

今回の朝日新聞の記事を読んで、改めて自分の身に起こっている現実に向き合う姿勢・態度の重要

を、この6六年生の男の子から学ばさせてもらいました。

光くん、ありがとう!

 

 

ひきこもり無償支援活動〈たらちねサポート〉事業
https://www.interbrain.co.jp/topics/2009/01/post-3.php

 

 

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