解決支援者の現場日記 : 旧ブログ

親の意識改革

昨年春から続けてきたひきこもり無償支援活動たらちねサポート

福岡、北九州、熊本の3エリアでスタートしましたが、現在は福岡、熊本で開催しています。

北九州は、かなり長期の事例が多かったのですが、参加者が継続しないこともあり中止しています。

熊本は、メディアの掲載状況がよく、毎回必ず新規の参加者があり、少しずつ定着できればと願って

います。(各社の皆さまありがとうございます)

福岡は、メディアの掲載がなかなか出来ず、口コミやサイトからの参加に限られてしまっています。

(地元メディアの方、ご協力お願いします)

 

 

この催しは、一般的な当事者家族会と違い、ひきこもりや不登校への理解を深め、長期化を防ぐため

の学習の時間や、参加者同士の交流会の時間で構成されていますが、一度の参加で終わる方も

少なくないのです。

 

 

民間の専門機関が主催しているものですので、具体的な手立てを毎回提供しているのですが、毎回

継続して参加されている方に、一度で終わる方の何に応えきれていないと思われるかを尋ねてみ

たことがあります。

 

 

その中で、印象深かったのが、「この会では、私たち親は、宿題を投げかけられていると思います。

これまでは悩める問題だと認識していましたが、これは宿題です。きっと、インスタントなマニュアル

的なものを期待してきた親御さんが一度で終わるんだと思います」というご意見でした。

「なるほどなぁ」と思いました。

 

 

当協会の支援法は、方法論以上に現状に向き合う姿勢・態度を重要視しています。

単に復学させたり、仕事に就かせたりすることを目的としていないからです。

小学生の不登校から、40代のひきこもりまで支援している経験から、安易な対処法では、より深刻

な事態を後年招くことを見てきているからなのです。

 

 

以前にも、当協会を知ってから、実際に相談に来られるまでに数年を要した親御さんから「ここへ

来るには、親としてよほどの覚悟がないと行けないと思って、数年かかりました」と言われたことが

あります。

サイトの中の記事を読み、そう感じられたそうです。

私自身、最初に「腹ククリが必要ですよ」とよくご相談者に申し上げています。

子どもより先に自分が動くことが腑に落ちない親御さんが、一度の見学で終わられるのでしょうか。

 

 

こちらが宿題という表現を用いたわけではないのですが、参加者の方が宿題という意識になられた

ことは、大きな気づきです。

 

 

「困ったなぁ、どうしよう?」というところから、学んだことを家庭へ持ち帰って、考え、実践し、答を

見い出していくという意識へ変化していくことが、解決への道を開きます。

 

 

宿題を解くためには、親御さん自身が、自分の生い立ちから振り返らなければなりません

なぜ、わが子にそのような関わり方しか出来なかったかその意味を知るためには、必要な工程なの

です。

 

 

子育てにおいては、親の自己愛の問題が大きく反映されます。

親御さん自身が、自分が育てられた過程で健全な自己愛が育っていないと、子どもにかける期待で

それを満たそうとはかったり、親密な関わりがなかったために、わが子への接し方が分からないで

いるといったケースがあります。

自分自身を知ることで、わが子の抱えているものに気づけるヒントを得られます。

 

 

また、こういう気づきを得られた親御さんもいました。

「子どもをどうかしようではなく、親自身の問題、責任と受け止めた方が、結果的には楽になれる

自分が動けばいいから」

 

 

この親御さんは、それまで色々な所へ相談に行っても、結局「信じて見守りましょう」で、何らの

進展も得られぬまま、時間だけが経っていったそうで、「親から先ず動くことが先決だということに、

初めて気づかされた」とおっしゃっていました。

「困った子だぁ」ではなく、ある問題を抱え困っている(苦悩している)子どもと認識しましょう

だから、親が困っていることではなく、わが子が困っていることを一緒に解決してあげることが、親御

さんの行うことです。

 

 

私がよく例えるのは、ゆで玉子です。

水に入れたままで、いくら待ってもゆで玉子にはなりませんよね。

水を温めお湯にしない限り、ゆで玉子にはなりません。

見守りの状態が水に入れたままの状態です。

子どもを問題視し、子どもを何とかしようという働きかけは、玉子に直火をあてるようなものです。

いずれも、おいしいゆで玉子になりません。

現状を改善するためには、親御さんがホットになって動き出すしかないのです

 

 

インスタントのマニュアルを期待する親御さんは、習得していくという認識も薄いようです。

すぐにどうにかしてほしいのでしょう。

月に一回(無料なので)の行事ですが、回を重ねている親御さんは、学びが深まり、意識変革が確実

に進んでいます。

交流会の席では笑顔や笑い声さえ出て、当事者同士でこその本音の意見交換、和やかな充実した

時間を得られています。

 

 

地縁血縁のつながりが希薄化している昨今、共有の問題縁によって支えあえる環境を提供して

いければと考えています。

 

ひきこもり無償支援活動〈たらちねサポート〉事業
 https://www.interbrain.co.jp/topics/2010/09/post-2.php

 

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