解決支援者の現場日記 : 旧ブログ

内閣府 若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)

今年2月に熊本市で、内閣府の「青少年育成のための地域連携推進事業」があり、「ひきこもりから

見る青少年問題」という演目で、私もお話させて頂きました。(講演録はこちらです)

7月には、内閣府より「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」が発表されて

います。

 

 

この中で、企画分析委員である吉川武彦教授のコメントがありますので、少しご紹介したいと思い

ます。吉川教授は、国立精神・神経医療センター精神保健研究所の名誉所長です。

 

 

冒頭で、

常にお断りしてきたことであるが、「ひきこもり」は精神医学概念ではないことである

「ひきこもり」状態をもって精神疾患が示す一症状ということはできないばかりか、「ひきこもり」を

精神疾患の診断名として用いることはできない

と述べておられます。

 

 

また、繰り返し『再度お断りするが「ひきこもり」は精神医学的診断に馴染むものではない』と断言

しておられます。

 

 

家族関係のもつれから「ひきこもり」状態になるものもあり、その一端を示せば家族からの強い

過干渉によって自己肯定感をもてないまま成長し、他者との関係構築が不得手となったものに

「自閉」という精神病理を見いだすことは無理があろう。さらにこのような人が自分を卑下し自己

の無能力感を抱き罪悪感をもつようになったからと言って「うつ病」と診断することは許されない

はずである』とも述べておられます。

 

 

この家族関係によるものに関しては、私が先の講演で詳述しております。

この吉川教授のコメントでも分かられるように、ひきこもりを即精神疾患や障害と見なすのは、

大変危険であります

 

 

しかし、一部の(とは言っても全国組織)親の会では、国の財政支援にしがみつけとばかりに、

ひきこもりを障害と見なしたいようです。

福岡にも傘下の組織があり、そこを訪れた方が私の所へも来られ、「いきなり病気と言われました」

と困惑しておりました。

 

 

会の代表は、「長期重篤なひきこもりは、生活機能障害となってしまう」と述べておられるが、

ひきこもりの長期化は、親子の二人三脚で行われるということを自覚しておられないようです。

生活機能障害なるものだけを問題視した発言であり、また重篤と、あたかも先に病理があるかの

ような表現で、背景としての家族(親)の関わりが全く話題にものぼりません。

 

 

例えば、わが子の体重が200キロにもなり、仕事が出来ず生活保護を申請したとして、それが

まかり通るでしょうか?

200キロにまで体重が増えるのには、それまでの期間があります。そこへ至らないまでに途中で

気づくべきでしょう。

 

 

とにかく、私が申し上げたいのは、長期化させないのはもちろん、動けないわが子に生きる希望を

与えられるのも親御さんであることです。

ひきこもりは、障害や病気の場合でない限り、親御さん次第でほとんど解決がつくのです。

  

 

 

ひきこもり無償支援活動〈たらちねサポート〉事業
https://www.interbrain.co.jp/topics/2010/12/post-2.php

 

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