解決支援者の現場日記 : 旧ブログ

ひきこもりを解決するには ③

教育関連の講演などでは、「親が変われば子が変わる」といったような話が、必ずといっていいほど

出されます。

ひきこもりもまた、当事者である子どもが動けない分、「親が変わるべきだ」との論調が多いようです。

 

 

では、実際そう自覚できている親御さんたちは、いかほどでしょうか。

残念ながら、自覚できていない親御さんの方が、圧倒的に多いようです。

私の所にも、「10年かかってようやく先生が言われていたことが分かりました」と言って、尋ねて来ら

れる親御さんもおられました。

 

 

私は、不登校児童との出会いをきっかけに、支援活動を始め、当初「不登校児童専門家庭教師」と

いう形で、全ての家庭に訪問していた経緯があり、家族の状況をつぶさに知りうる環境がありました

ので、ひきこもり支援を始めた当初より、「先ず親が変わること」ということを強く論じていました。

 

 

講演などで、話を聞いた際には、「そうだな。やっぱり自分たち親が変わらなければ」と納得して自宅

へ帰るのですが、普段の生活の中で、「さて?変わるって、どこをどう変えればいいんだろう?」と、

何を変えたらいいかが分からずじまいで、結局わが子の状況が変わることを待つに留まるといった

具合です。

 

 

ひとつには、「親が変わりましょう」と呼びかけた側(支援者など)が、どう変わればいいのかを具体的

に示していないことも原因になっています。

せいぜい、「先ず、わが子がひきこもっていることを受け容れましょう

命を取られた訳ではないのですから、生きていてくれていることに感謝しましょう

信じて待てる親になりましょう。それがわが子への愛です」とか、

それぞれの生き方があるんです。尊重してあげられるようになりましょう

中には、「病気(障害)なんですから、子育てや親の姿勢の問題ではありません

世間体を気にしなくていいんです

なんてことで、「変わる」ということを論じている支援者(?)もあるようです。

あきれるばかりです。

これではかえって長期化を招いてしまいかねません

 

 

ありのままに、わが子のひきこもりを受け容れるのは大切なことです。

目をそらしても、現実の問題はどこにもいきません。

ですが、この「受容」こそ、最も難しいと言えるでしょう。

ですから、受け容れるためには、どう変わればいいかを示す必要があります。

 

 

「生きていてくれるだけでも有りがたい」

確かにそうですが、でも社会生活を延々送らないわが子を、いつまでも慈愛の目で、感謝していら

れますか?

何事も、キレイ事でごまかしてもダメです

わが子への愛だと勘違いして、信じて待っている間に10年を越すようなひきこもりに発展するん

です

 

 

何でも個性や個人の考えを尊重しましょうとやっている内に、社会的な視点を持てない、協調性を

欠いた社会不適応者に育ててしまいます。

 

 

「病気(障害)なんですから、子育てや親の姿勢の問題ではありません」というのは、もう論外です。

世間体をかわすために、わが子を病人にしたててしまうことなんか、あってはならないことです

 

 

こんなことで、本当にひきこもりが解決すると思っておられるのでしょうか?

こんな風に親が変わったからといって、子どもが変わろうはずもありません。

次回から、子どもに変化を起こすためには、どう変わっていけばよいのかを述べてみましょう。

 

 

 

 

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