解決支援者の現場日記 : 旧ブログ

「この子のため」は誰のため?

親はわが子の将来を想い、健康や幸福を願います。しかし、その願いが誰のためかを振り返る必要が

あります。「もちろん、わが子のためじゃないですか」とおっしゃるでしょうが、本当にわが子のためで

しょうか?

親ですからわが子に期待することは自然です。「こうなってほしい。ああなってほしい」と。

でもその期待のわが子像は、子どもたちのありのままの個性を無視した親のエゴであることが少なく

ないようです。親同士の集まりで、子どもたちの通う高校や大学の話題がつきないことにも現れている

気がします。

大分県の教員採用汚職事件で、小学校の校長、教頭が逮捕されていますが、誰のためだったので

しょうか。「長男がこれまで2回、採用試験に落ちた。長女も初めての試験だったので、2人を何とか

合格させたかった」と答えたそうですが、生徒たちに不正で教員になったことを隠し続けながら教鞭を

とるわが子の心中を考えることはなかったのか。わが子の苦労を思うよりも、子供を教員に育て上げ

たことへの世間からの賞賛をお金で買ったのではと思ってしまいます。

不登校やひきこもりがなぜ長期化するのか。

「本人がその気にならなければ」とあたかも子どもたちの意思を尊重しているように見えますが、実際

は、子どもにはたらきかけることで、何かが出てくることがためらわれるのです。子どもたちが胸に

しまい込んでいたことが、明らかになることを恐れているのです。

あえて見過ごしていたものをここで白日の下にさらすことを避けたいのです。

ここでも「誰のため?」という問いかけを促したくなります。

現状のわが子の状態は、両親のこれまでの価値観の総和です

なにものかを優先させてきたことで、後回しにしてきたものがあります。その後回しにしてきたものの

中に、本来わが子の健全な成長のために最も必要なものがあったのです

それに気づいてください。

子ども達は待っています。

現実から逃げない、困難にも真正面から向き合うことのできる範となる人物の存在を。

怖くて逃げたくなる自分に行動の規範を示してくれ、失敗も懐ふかく受け止めてくれる親の存在をドア

の向こうから求めています。

自身が優先させてきたものを手放せない間、ひきこもりは終わらないことに気づいてください。

 

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