解決支援者の現場日記 : 旧ブログ

ひきこもりを解決するには ⑤

ひきこもりという現象は、人間関係嗜癖と言われるように、親子という特定の関係に依存している

状態です。

アルコール依存やギャンブル依存と同質のものです。

 

 

ですから、依存から、自律、そして自立へ導かなければなりません。

ところが、親御さん自身が依存性が強いというところがあります。

最もたるものは、動けない本人のやる気への依存です。

 

 

わが子のやる気が出るのを待つという姿勢は、子どもまかせ、子ども頼りの依存でしかありません

解決は子ども次第ということです。

これでは、長期化するのは当たり前のことです。

忘れてならないのは、ひきこもり問題の解決は、本人は動けないということを前提にかかるということ

です。

であれば、周りが動くしかありません。

「その内気づいて動き出すのでは」といった、淡い幻想は、まさに幻想にしか過ぎませんので、とっと

と、周囲、環境から揺さぶりをかけることが先決です。

 

 

ここで重要な視点は、「しかける」「しむける」という視点です。

「しかける」というのは、闇雲に、唐突にはたらきかけないで、よくよく戦略を練ることが必要だという

ことです。

ただただ正論をぶつけても、反発を招くだけです。

 

 

もとよりこういう状況になってしまったのは、何も本人だけの仕業ではありません。

例えば、体重が200K近くにもなり、人の介添えがなければ日常の生活もままならないほど肥満して

しまっている方が、テレビの番組で紹介されることがありますが、これも本人だけの責任とは言いきれ

ませんよね。

だって、体重はいきなり200Kにはならないのですから。家族は途中で気づいているはずです。

気づいていながら、放任してしまったということです。

 

 

ですから、「すぐに働け!」とか「ただ飯を食うな!」と、今さら正論をはくだけでは、本人は納得できま

せん。

私がいつも申し上げるように、あくまでも当事者本人たちは、できないからもがいているのですから、

言われなくても分かっています。

問題の主体者は自分(親)だと心得て、知恵をはたらかせ、戦略的にこちらからしかけていく必要が

あります

 

 

また、「仕向ける」というのは、方向性を定め、促し導くということです。

「しかける」も「しむける」も、いずれもわが子の気質、性分に合わせて行っていくことが大切です。

気質を無視したはたらきかけでは、反発を招くか、再び傷を与えかねません。

 

 

それから、依存ということで言えば、家事を促した際に、父親もやっていないという理由で、母親から

の促しが全く説得力を失っているといったことがあります。

つまり、父親自身が母親に依存し、食器や衣服の片付けなど、基本的な自分の身の回りの後始末の

手本を普段から示せていないので、母親が自律の促しをしても、父親のかねての態度の通りにしか

しないのです。

親の方が、何から変えていくべきかお分かり頂けたでしょうか?

 

 

 

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