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アダルトチルドレンからの回復
~私は私でありたい : 旧ブログ
カウンセリング: 2009年6月

命の意味

ドラマ「アイシテル」が昨日最終回でした。

ご覧になっていた方も多かったのではないでしょうか。

そして、加害者の少年、また、被害者の姉の心情に共感を得た方もおられたのではないでし

ょうか。

 

 

私がこのドラマを毎週観るようになった訳は、子どもたちの言葉が、かねて支援活動をしてい

る中で青少年たちから聞かされる声と同じものだったからです(犯罪とは関係ありません)。

 

 

最終回では、親元へ戻ってきた加害者の少年が、自分のために家族に取り返しのつかない

迷惑をかけたことを悔やみ、「生まれてこなければよかったんだ」という言葉に対して、母親

が「生まれてきてはいけない命なんてない!」と頬を叩くシーンがありました。

 

 

人間は、自分の存在そのものの意味を見失ったとき、絶望します。

行為・行動をたしなめられたり否定された時は、残念なことではありますが、やり直せばいい

だけのことで、しかし、ここに居る、ここに在ること自体を何者かに否定された場合、身の置き

所が無くなってしまいます。

 

 

家庭の中において、わが子の存在そのものを否定してしまう結果になる場面には、下記のよ

うなものがあります。

自分が何に興味をもっているのか、学校でどんなことがあっているのかに関心をもってもらえ

ない

女(男)の子で生まれてきたことを残念がられた

兄弟との比較で、優劣をつけられた

一緒に遊んだり、行動を共にすることをうとまれた

いつも親の都合を優先させられた

ほめてくれない

感謝されない

親に落ち度があっても謝ってもらえない

寄り添ってくれない(理解してくれない)

 

 

これらのことは、ドラマの中でも表現されていたようですが、どこの家庭でも起こり得ることば

かりです。

親は気がつかない間に、わが子の存在を否定してしまうのです。

 

 

加害者の少年は、新しく生まれた弟の小さな手で、自分の指を強く握られた時、自身が犯し

た過ちの大きさを感じ、被害者の子の名前を呼び「ごめんなさい」と涙していました。

 

 

この子の過ちは、行動です。

しかし、その行動は、他の存在、命を消滅させてしまうものでした。

それはやり直しがききません。

失われた命は、戻ってはきません。

だからこそ、それだけの大きな過ちを犯した自分に対して「生まれてこなければよかったん

だ」と否定せずにはいられなかったのでしょう。

 

 

そんなわが子に対して母親の「生まれてきてはいけない命なんてない!」という言葉は、精

一杯の言葉だったと思いますし、少年にとっては、ギリギリの所での生きていくためのいちる

の望みとなったことでしょう。

ドラマではありますが、この少年のこれからは大変な一生となるでしょう。

世間の目との戦いもありましょうが、それよりも、自分を否定しながら生きていく意味を見いだ

していく困難さ、苦悩ははかり知れないものと思います。

 

 

あなたがもし今、何らかの生き辛さを感じているとするならば、自分自身の存在の実感を揺

るがしてしまうような否定感がないかどうか振り返ってみてください。

あなたにとっての成育環境は安全でしたか?

信頼できるものでしたか?

あなたは受け入れられ、関心を寄せられましたか?

ありのままを愛してもらえましたか

 

 

 

  

『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/

 

AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/adultc/

 

NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp/hokushin/


癒しは調和

人は過去の家族トラウマの傷により、痛みに対しての防衛法を身につけてしまっています。

それはほとんどが回避法であり、そのために現実直視を避け、新たな問題を生じさせる結

果となってしまいます。

 

 

その回避法とは、

見ていないふりをする

感じなくする

考えなくなる

といったものです。

 

 

目の前の悲痛な現実を幻と思い込み、感情を鈍磨させ、思考を止めてしまうのです。

そうすることで、いささかでも痛みから逃れることができるからです。

 

 

しかし、それでは自分をごまかしているにしか過ぎません。

その痛みは克服されたものではありませんので、同じような状況(トラウマ体験)に再び遭遇す

ると、同じ回避法を選択してしまいます。

それはごまかしの対策であるだけに、現状に適応できず、今の生き方を脅かす自己破壊的

な行動を選択します。 

 

痛みを克服するためには、傷を受け、その傷がうずいている事実をしっかり認識したうえ

で、癒すことを行っていかなければなりません。

 

 

防衛は、痛みに逆らおうとしてしまいます。

癒しは、快と不快を調和させていくことです。

 

 

筋力トレーニングを行う場合、適度な負荷(不快)を肉体に与えることで、その苦痛、疲労感は

やがて、筋力アップ、運動能力の向上といった快に変わります。

バーベルを降ろした時の脱力感といった快感もあります。

 

 

癒しとは、傷をかかえつつも、痛みに翻弄されないことです。

トラウマ体験に意味をもたせ、逆に成長の糧にしてしまうのです。

また、自己本来のごまかしのないありのままの状態が活かされていれば、痛みに意識がいか

ず(囚われず)、自ずと癒されていくのです。

 

 

 

『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/

 

AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/adultc/

 

NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp/hokushin/


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