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HOME > アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ > アーカイブ > 不登校 > 12ページ目

アダルトチルドレンからの回復
~私は私でありたい : 旧ブログ
不登校 12ページ目

行動を変えるために

私たちの人生は、習慣の複合体と言えます。

習慣は、行為・行動の繰り返しによって築きあげられます。

 

 

フロイトは、『反復強迫』という概念で、意識下に抑圧されたものは、行為の繰り返しとして表

現されるとしました。

たとえそれが自身を傷つける行為であっても、意識下に刻まれたものにより、自分でも意味

が分からぬまま、その行為を繰り返してしまうのです。

 

 

ACの生き辛さはまさにここにあります。

では行動を変えていけるためには、どうしたらいいでしょうか。

行動の目的を自問自答してみるのです。

 

 

ある行動をとった時に、「何のためにそうしているのか?」を問うてみるのです。

ダイエットのためのウォーキングも、何のためのダイエットかを考えると、好きな恋人により愛

されたいという目的が見えてきます。

  

 

高級車を購入するために懸命に働くのも、何のためかと考えると、経済力を誇示したいと

いう意思が見えてきます。

その経済力の誇示もまた、自分の存在意義を認めさせるという目的があります。

 

 

いずれも、「何のため?」を繰り返していくと、より本質的な目的に行き当たります。

愛され、認められ、受け入れられることが今必要な状況にあることが見えてきます。

 

 

母親が子どもの世話を過剰にやき、自立心を削ぎ、自分を頼らせることでわが子から求めら

れている実感を得るという目的をはたそうとする場合があります。

このケースも背後にあるのは、必要とされることを必要としている虚無感です。

 

 

目的には、必ず価値観が関わってきます。

何に価値を見いだしているのか、何を優先的に大切なものと認識しているのか。

それによって、目的が定められます。

 

 

そして、その価値の充足の基準にしているものは何か?

先の例では、容姿(体重)であり、収入、車であり、わが子の依存度が充足を測る基準になっ

ているのです。

 

 

行動を変え、なおかつ継続させていくためには、目的が明確になっておかなければなりませ

ん。そして、基準が変わらなければ今まで求めていたものを求め続けるだけで、行動の変化

は現れません。そのためには、価値観そのものを変えていくしかないのです。

 

 

私たちが身に備えている価値観は、低年齢期に親や周囲の大人たちから刷り込まれたもの

が多く有ります。中には、誤った価値観もあります。

「いい高校、大学に行かなければろくな人間になれません」という価値観に嫌悪感を抱き、高

校受験直前に不登校をして、学歴放棄で親の価値観に挑んだ少年がいました。

 

 

価値観は、根底から行動に揺さぶりをかけます。

意識下に抑圧されるものもまた、価値観によってしまい込まれてしまったものです。

生き辛さを感じるとき、自身の価値観を客観的に見直してみることが、回復への一助となって

いきます。

あなたがこのブログを読んでいる目的も問い直してみてください。

 

 

『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/

 

AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/adultc/

 

NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp/hokushin/


希望がもてない

将来に対して希望がもてないということをよく聞きます。

あなたはどうでしょう。

希望をもてない理由は、過去の実績や現在もちあわせている能力や才能を希望の根拠に置

こうとするからです。

 

 

このやり方では、実績も能力もない者の場合は、希望なんか持てるはずがありません。

ないないづくしで、出来ないことばかりに意識が向いていれば、自分が無力で小さく感じられ、

とうてい明るい未来は、想像できません。

 

 

そもそも「希望」というものは、何の保証もない不安な未来だからこそ、せめて「きっとより良

くなるはずだ」と自分を奮い立たせるための、人間だけがもつ生きていく智恵なのです。

 

 

よく「どうなるか分からない将来なんて希望がもてません」と言う人がいますが、希望の意味、

使い方を間違えています。

どうなるか分からないから希望をもつんです

 

 

そして、これまでの実績などを根拠にするのではなく、先ず今の自分でも出来ることを確認し

ます。

意外に出来ることといいうのは、けっこうあるものです。

出来ることが当たり前になっているので、逆に気づけないんです

 

 

例えば、身体に何らかの障害をもっておられる方は、健常者ができないことが出来たりしま

す。

私も子どものころ、両腕が不自由な女性の方が、足で字を書いたり、物をつかんだりしている

のを映画で観たことがあり、びっくりしたことがありました。

 

 

これは、大きなハンディを抱えておられるからこそ、出来ることを明確に認識しておられ、それ

を最大限に活用する術を知っておられるのでしょう。

私たちが固定観念で、出来ないと思い込んでいる限界をも超えた能力を発揮しておられる

のだと思います。

手元に必要な道具がなければ、周囲に在るものを活用しようとしますよね。それと同じです。

 

 

何でもあたりまえになっていると、ありがたみが分からず、うまく活用できないものです

 

 

希望をもつためには、将来のありたい姿を鮮明に描くことが大切です。

できるかどうかなど考えずに、純粋に自分が成りたい姿です。

これが自分らしい」という納得できる姿、状態を描くのです。

 

 

そして、今出来ること、今ある条件を活用して、このありたい姿に近づけていくのです。

未来の設計図、脚本を書いて、それを完成させるために必要なことをひとつずつ実行してい

けば、その行動が希望を確信に変えていきます

自分の将来を信じる根拠になるのです。

 

 

過去に出来なかったから、これからも出来ないという理屈は間違っています。

過去にうまくいっていたことが、これからもうまくいくという保証が無いことからも分かると思い

ます。

要は、過去の延長線上にものを考えるのではなく、「今、ここで、私が」何をしていくかです。

 

 

希望は私たちの行動の駆動力になります。

これまでにさしたる実績がなく、自信もなく行動力を失くしてしまっている人ほど、希望をもって

生きていくことが必要です。

 

 

所詮、何をするかは、頭と手足を動かすだけです。

頭で未来像を描き、足で駆け寄り、手でつかみ取ればいいんです。

 

 

 

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自己とのコミュニケーション

私たちが生きていく中で抱える苦悩は、人間関係に集約されると思います。

自分を他者に理解してもらい、他者の思い、動向をまた自分が把握できれば、関わりあいは

円滑にいきます。

 

 

そのためには、自分の意志を主張、表現でき、互いの感情交流のためのコミュニケーション

が必要になります。

しかし、このコミュニケーションがうまく取れないという生き辛さを感じている人も少なくないの

ではないでしょうか。

 

 

コミュニケーションに苦手意識をもっている人に多いのは、話下手で、気の利いた会話ができ

ないことがその原因と思っていることです。

実際そうでしょうか?

口数が少ない人でもけっこう交友関係が広い人がいます。

 

 

それは、コミュニケーションが単に言葉だけで支えられているものではないからです。

コミュニケーションの目的は、相互理解のための自己表現他者受容です。

そこから信頼関係を構築していきます。

自己表現ができるためには、表現する自分を知らなければなりません。

そのためには、他者とのコミュニケーションの前に自己とのコミュニケーションをはからなけ

ればなりません。

 

 

自己との間にも、他者との間にも信頼関係を構築していくためには自己開示が必要ですが、

その自己開示を妨げているものに次の三つがあります。

 

 

ひとつが〈シャドー〉です。

これは、自身が否定する、自我と正反対の悪(影)です。

例えば、誰にでも人の幸福を喜ぶ心とねたむ心とを持ち合わせています。しかし、ねたむ心

は、自分でも受け入れ難いですから、下意識に押し込んでしまうのです。

魔がさした」と言いますが、この魔がシャドーです。

 

 

つぎに〈コンプレックス

これは単に劣等感ではなくて、無意識の中のこだわり、囚われです。

誤った信念といえます。

親からの刷り込みや、期待にかなった場合だけの条件つきの愛情により、偏った思い込み

が生じるのです。

 

 

三つ目に〈ペルソナ

外部に順応するための、本来の自己を隠す仮面です。

偽りの自己と表現できます。

 

 

これらのものが自己を縛り、本来の自己を見えにくくしていることに気づくことが大切です。

自己とのコミュニケーションがはたせ、創造的・肯定的な心破壊的・否定的な心を統合で

きることで、他者とのコミュニケーションも自然に取れるようになっていきます。

 

 

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主体的に生きる

自助というテーマhttp://forum-hokushin.weblogs.jp/blog/2009/02/post-e4b7.htmlでお話

しした時に、主体性にふれました。

 

 

小人閑居して不善をなす』(大学)という言葉もありますが、空虚さは依存を招き、主体性を

喪失します。

AC(アダルトチルドレン)の特徴のひとつが、この空虚さともいえるでしょう。

成育過程において、愛着欲求や、承認欲求が満たされず、その埋め合わせのために、人間

関係において自己制御がはたらかなくなります。

 

 

主体性とは何か。

ここでは、自己と自己以外との関係性という視点から、環境との対比で説明してみましょう。

 

 

主体性が発揮できている状態とは、

周囲・環境・条件に振り回されず、流されず、支配されない

周囲・環境・条件に対して常に働きかけ、創り変えていく

すべてを受け入れ味わう

という状態です。

  

  

別の側面から申しますと、自己判断・自己決定・自己責任ができている状態です。

自分自身の存在現実(選択、感情、行動、幸福)に責任をもって生きる。

主体性を発揮するということは、自分の人生や行動の原因をつくる責任が自分にあるという

ことを自覚するということです。

 

 

自己否定感が強い人間は、責任を負うことを極端に避けようとします。

失敗やそのことで周囲からはじかれてしまうことへの恐れからです。

責任転嫁は、他者への依存です

 

 

責任を負うと言うことは、自由がきかず、ストレスがかかるような気がしますが、実際は、その

ことにおいて、主導権を握れるということです。決定権があるということです。

 

 

自己責任の自覚は、思考停止を防ぎ、現実受容を促します。

受容に関しては、前回もお話ししました。

自分が責任を持とうが持つまいが、人生からは責任をいやがおうでも取らされるものです。

ツケがちゃんと回ってくるのです。

 

 

だったら、主体的に生きていくことで、よりよい人生を創造していった方がよいのではないでし

ょうか?

 

 

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まっすぐな自分

まっすぐな自分とは、“ありのままの自分”のことです。

「クセモノ」という言葉が時代劇に出てきますね。あれは“曲者”と書きます。まさに曲がってい

ますね。

 

 

真っぐな自分でいられるためには、素さと正さが必要です。

「ありのままの自分がちょっと素直さに欠けているのですが」という方もおられるでしょう。

そういう方はヘソ曲がりと言うのです(笑)。

 

 

どうして私たちは素直さ正直さが時に無くなるのでしょう。

それは、“否認”する我があるからです。

 

 

受け容れがたい現実

受け容れがたい自分自身

受け容れがたい苦悩

 

 

いずれも誰でもが体験していることです。

自分が認めていない恐れは、克服できない

感じていることを認めない苦痛は、癒すことができない

あると認めていない問題は、解決できない

自分が認めたがらない傾向は、変えることができない

“否認”は、あるがままを否定する自己を偽る行為であり、誠実さをも失います。

 

 

先ず自分自身を受け容れましょう。

とはいっても、すぐに自分を好きになることではありません。

恐らく、好きになれないでしょう。

欠点のある自分をそのまま受け容れるんです。

今が、その状態にあるだけです。これから先も変われないわけではありません。

 

 

いまそのままを受け容れ、自分の行動や選択の意味を知ることが大切です。

自己受容は、自分自身のために生きる、自分らしく、自分にふさわしく生きるために必要な

勇気です。

自分自身を共感をもって理解しましょう。

共感することは、味方にするということです。

 

 

否認するということは、認めない、敵にまわすということです。

受け容れられない自分がいたら、その受け容れられないでいる自分を受け容れてあげる

です。「いま私は、まだ受け容れられないでいる」と。

決して闘わないことです。

そうしたら、少しずつ受け容れられるようになってきます。

それが自分を育てていく、育自です。

 

 

素直さと正直さが無くなれば、学ぶ姿勢が育ちません。

学びが無ければ成長はありえません。

成長がなければ、いつまでも自己評価は高まりません。

自己評価が低いままでは、いつまでも自己受容ができないままです。

まっすぐな自分にはなれません。

 

 

自分の過ち、欠点を素直に認める勇気があれば、「禍転じて福となす」ことができるのです。

 

 

 

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行動の意味を知り、自分を変える!

生き辛さを感じる生き方の根底には、否定された自己があります。

身近にいる他者の基準、期待にそえなかった時、受け入れられなかったという疎外体験をも

っています。

 

 

その基準、期待は適性だったのでしょうか?

その是非を確認する以前に、そこで生き残りを図るためには、その期待にそわざるを得なか

ったのでしょう。

ありのままの自己を否定された痛みと、偽りの自己を演じなければならなかった痛みと二重

の苦悩を抱えています

 

 

生き辛さというのは、その「場」「状況」にふさわしくない行動、ふさわしくない心の状態が起こ

るということです。

なぜそうなるのかを考えてみましょう。

私たちは、意識しないままその状態を繰り返しています。

 

 

その状況にふさわしく意識をはたらかせることで、主体性を取り戻せます。

主体性を発揮することで、新たな選択が取れるようになるのです。

 

 

すべてのものは成長する方向へ向かっています。

成長は変化でもあります。

変化する自然の状態の中で、変化を拒み、認めないことこそが苦悩の原因と言えます。

変化することを恐れないことです。

 

 

自己変化を拒むものは、セルフ・イメージです。

これに関しては以前にも述べています。
http://forum-hokushin.weblogs.jp/blog/2009/02/post-b922.html

 

 

硬直化、固定化した心に変化をつけるためには“気づき”が必要です。

硬直化、固定化は執着、偏りを生み、偏ったそのままで安定しようとすると、いびつに自我が

歪みます。

 

 

気づきから反省し、そこから学び、決意を固め(決心)、実行する。

そしてまた、あらたな気づきを得る。これを繰り返していくことです。

自己変革するためには、めんどうくさく感じることを率先して実行してみましょう。

日頃使わぬ筋肉を使うとコリが生じます。

それと同じように、めんどうくささを感じるということは、これまで実行していない証拠です。

だからこそ変わることができるのです。

 

 

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ある風景から

先日郵便局へ行った際の出来事です。

3、4才の女の子と若いお母さんが私の横に座っていました。女の子が局内の書棚から絵本

を持ってきました。

 

 

それは○○レンジャーとかのヒーローものの絵本でした。

それを見るなりそのお母さんは、「何でこんなものを持ってくるの!あなたは女の子でしょう

男の子が見るものよ。おかしいでしょう。別のを持ってきなさい!」と注意(?)していました。

 

 

このお母さんの言葉の中には「女の子らしく」というのが幾度か出ていました。

このお母さんは、何を育てたいと思っているのでしょう。

女の子は、「レンジャーが読みたいのに・・・」と残念そうな顔と、「何故?」というような顔をして

いました。無理もありません。

  

 

こういった風景はよくあることだと思います。

でもこの言動、親の価値観が子どもの個性を潰してしまうのです

 

 

「女の子らしさ」って何でしょう。

きっとこのお母さん自身、親からそう躾けられてきたのでしょう。

 

 

私が関わっている青年たちに「なぜ人の目が怖い?」と尋ねると、

僕のことを変だと思われるからです

なぜ変なの?

他の人と違うからです

というのが返ってきます。

 

 

でも、その根拠を尋ねても具体的なものがあるわけではありません。

きっと変なんだ」といったものです。

私が「では、どんな人になりたい?」と尋ねると、

普通になりたい」と答えます。

 

 

こういった答えが返ってくる原因にあるのが、誤った“らしさ”の強要です。

それは同時に個性の否定につながります。

 

 

青年たちが口にする“普通”というものは、非常に不鮮明であやふやなものです。

何を普通とするのかは、時代や地域や環境や人によって違います。

具体的に「こうなりたい!」というものが言えないことが、人の目に自分をさらすことができな

い本質的な原因なのです。

 

 

彼らは、世間や親、周囲の大人たちから、ぶなんな“らしさ”を押しつけられ、個性の自覚が

できなくなってしまっています

 

 

「どうして変なの?」という問いかけに、

ひきこもりだからです」と答える青年も少なくありません。

僕は何も経験してきていない。ひきこもりしかない。からっぽです

これは、ひきこもりを個性、自身のアイデンティティにしてしまっているケースです。

 

 

自分で言わないかぎり、誰も見た目でひきこもっていたことなど、分かりません。

しかし、自身がそれをアイデンティテイとしてしまった場合、語らずとも周囲の人間は気づいて

しまうと思い込んでしまうのです

 

 

人は違っていいんです。

違うからこそ、その人の存在意義があるんです。魅力があるんです。

違いの否定は差別意識にもつながります

子どもたちがネットの中で、匿名の顔を隠した誹謗中傷のいじめを行っているのは、個性を

否定した育て方をしたツケが回ってきているようにも思えます。

 

 

先の母親の声が、公共の場であまりにも大きいので、私はそっとその場を離れた次第です。

大人らしさがこの母親には必要だったようです。


自助について その2

前回自助グループに関して、私なりの見解をお話ししました。

ACや不登校、ひきこもり当事者家族の自助グループ、親の会などが思った効果が現れない

のには、もう一つ理由があります。

 

 

それは、当事者のみの集まりになると、情緒的な共感はできても、現状の生き辛さを解消し、

より良く生きていくための手立てが見えにくいということです。

そもそもなぜ生き辛さを感じているのか。

それは、あらゆる事象をとらえる時の選択肢が限定され、偏っているからです。

自身の経験への意味づけに多様性がないからです。

 

 

これを霊性の未発達と申します。

人間は「意味への意志」を発動させることができます。

意味を付与し、行動力の源泉とします。

それが人のもつ「霊性」というものです。

 

 

AC、不登校、ひきこもり、その親が抱えている問題は、精神性の問題ではなく、霊性の問題

なのです。

生きていくことへの意味を見いだせず、生きがいの喪失魂の呼吸不全とも言える状態で

す。

 

 

自助グループには、息を吹き返せるほどの気づき覚醒が必要です。

そのためには、当事者同士だけの交流では得られにくいのです。

 

 

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子育てとインナーチャイルド

私が不登校やひきこもりの青年たちの支援活動をしているのには理由があります。

それは、学校に通えるようになってほしいとか、働けるようになってほしいということよりも、そ

の原因になったことを自分が家庭をもつまでに昇華しておいてほしいということです。

 

 

たとえ学校に戻る、働くということだけを実現できても、源泉にあるものを解決しないままだ

と、自分が家族をもった時、わが子を同じ状態にしてしまう可能性が高いのです。

 

 

次世代ACという概念がありますが、実は不登校、ひきこもりの青少年たちが次世代ACであ

ることが多いのです。つまり、その親たちがACであるということです。

 

 

夫婦は、互いが全く違う環境で生きてきて、縁があって夫婦になります。

価値観の違う男女が、それぞれの家庭で満たされなかったものを、無意識の内に互いに求

め合います

ここから、歪みが生じ、そのシワ寄せが子どもに向かってしまうのです。

 

 

子育てが始まると、その発達過程で、その時々の自身のインナーチャイルドが、顔をのぞか

せます。

例えば、5才の時の自分が満たされなかった欲求を、5才のわが子に当時の自分を重ね、そ

の欲求を充足させようとします。しかし、あくまでも目の前にいるのは、わが子であって自分で

はないのです。それに気づけず、無意識の内にわが子の心に侵入してしまうのです。

 

 

ですから、わが子にとっては、あらかた過剰なものとなってしまいやすく、その結果子どもは

窒息してしまい、自己像に歪みが生じてしまいその後の人生に暗い影を落とします。

 

 

しかし、このインナーチャイルドをはっきり自覚できていれば、子育ては自身にとってもより有

意義な機会と成りえます。

わが子の成長を支えながら、自身のインナーチャイルドも成長させていくのです。

 

 

インナーチャイルドと必ずペアにあるのがインナーペアレントです。

自身の心に居座る両親の残像です。

 

 

インナーチャイルドとの対話を通して、インナーペアレントと正面から向き合い、親になった現

在の自分が、両親との関係を読み解いていく。

そのことで、自身がACである理由が分かり、子育てをわが子と自分の成長の機会として楽し

め、わが子に健全な自己愛自尊感情を与えてあげることができ、わが子を次世代ACとし

てしまわなくてすむのです。

 

 

 

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結果への恐れ

新たな事に取り組むことに対して、過度な怯えがあると、当然行動が不活発となります。

やる前から、「失敗しないだろうか」「うまくいかないといやだし」等の不安が先に立ち、結局は

止まってしまうということはよくあることです。

  

 

失敗をしない最善の方法は、何も取り組まないことです

失敗のしようがありません。もちろん、何の成果も得られないのもまた事実ですが。

 

 

多くの青年たちは、失敗という動かしがたい「結果」に怯えています。

「結果」に拘っていれば、取り越し苦労がある限り、積極性は発揮されません。

私たちが抱える苦悩は、イコール(=)結果ではありません。

苦悩は、「結果」から受ける「影響」の一形態です

要は、「結果」はどうあれ、「悪影響」さえ受けなければいいのです。

 

 

となれば、結果に過敏になる必要はありません。

どんなに損失があっても、大勢に影響がなければ、気に病む必要がないのです。

何事も結果を確定づけることは出来ません。

しかし、それから受ける悪影響は、より少なくすることは可能です。

風邪をひきやすかったら、体力をつければひきにくくなれます。ウィールスをこの世から失くす

ことは出来ませんが、運動すれば抵抗力がついてくるというわけです。

 

 

このことに気がつけば、「結果」を気にして決断が鈍ることはなくなります。

後は、「悪影響」を受けない自分を作ればいい。そのためには、“活かす”という発想が大切

です。「あらゆる状況・状態・条件も全て活用する」という姿勢です。

どういう前提に立つかで、人の姿勢・態度は決まってきます。

 

 

ひとつの前提として、「全ての事象には、意味(意義・価値)がある」としてみては如何でしょ

う。様々なものが見えてきます。

 

 

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