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HOME > アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ > アーカイブ > AC > 15ページ目

アダルトチルドレンからの回復
~私は私でありたい : 旧ブログ
AC 15ページ目

被害者意識と復讐心

私たちは、不可抗力的に外部から与えられた影響に対しては、とかく被害者意識をもちやす

いものです。

させられた

やられた

傷つけられた

などです。

 

 

その受けた被害、痛みが大きければ大きいほど、怒り、恨み、復讐心といったものが炎上

し、片時も忘れることができません。

つまり、常に囚われてしまっている状態です。

 

 

被害者であり、犠牲者の立場を自分から手放さない限り、怒りや恨みの過去の感情を繰り返

し、今に感じることとなります。

アダルトチルドレンの痛みは、過去の感情に今を支配されている痛みです。

許せる自分を作る、自分になるためには、「傷つけられた」を「傷ついた」に変えてみましょ

う。

傷つくことを選んだ自分がそれを自分に対して許したととらえてみましょう。

犠牲者、被害者という意識のままだと、責任の主体が加害者であり、解決においてもまた、主

体が加害者側となってしまい、謝罪、償いという結論を加害者に預けてしまうことになります。

すんなりと謝罪、償いがあれば別ですが、それが得られないからこそ、許せないのでしょう。

 

 

変えられないもの(他者)に執着していると、怒りや恨みはおさまりません。

変えられないことを受け入れ、主体を自分(変えられるもの)に引き戻すことです。

そして過去の痛みを過去のものとして、過去に押し戻すのです。

 

 

許しは、自分の中から、怒りや恨みといった感情を放すことです。

相手にその意志を伝えることは、必ずしも必要なことではありません。

相手に「許します。謝罪はけっこうです」なんて言えなくてもいいんです。

まず言えませんから。

 

 

相手に何かを働きかけるのではなく、自分の中からその相手を放り出すのです。

そのために、感情の整理をしてみましょう。

(相手ではなく)何にに向けられた怒りなのか、なぜ恨むのか。

傷つくことを自分はなぜ自分に許してしまったのか。

傷つくことを最後まで拒まなかったのはなぜか。

 

 

自分は、今ここにいて、過去からの影響を受けてしまっている。

この悪影響を今の自分が、これからの成長のエネルギーに転換するのです。

恨み続けることの自分に与える有効性を考えてみてください。

何が得られますか?

同時に、恨みによって失うものを考えてみましょう。

 

 

きっと、傷つくことを自分に許してしまったのは、何かを気づきたかった、気づかなければなら

なかったものがあったのかも知れません

もちろん、全くの抵抗力、免疫力の無い幼少期に受けた傷は、あなたがその責任を負う必要

はありません。

傷を受けた自分を否定することもありません。

それは自然なことだからです。

あなたが悪い子、無価値な子だから傷つけられたのではありません。

 

 

あなたを傷つけた相手は、あなたの価値に気づけなかった人間です。

自分が発した言葉や行為が、尊厳性をおとしめ、自由な感覚をふさぎ、自由な意思を縛り続

けることに気がつけなかった人間です。

 

 

あなたが寛容さをもって、その人間を心の中から放り出した時、許しが達成でき、自由な心を

取り戻せるでしょう。

それでこそ、犠牲者ではなく、人生においての主体者に成りうるのです。

 

 

 

『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/

 

AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
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NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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生き方の矛盾

自己主張をしたくない」という青年が少なくありません。

自己主張をしない結果は、他者の思惑でしか行動できないことになります。

当然ストレスの多い生き方になります。

 

 

しかし、決してそれを望んでいるはずはありません。

ではなぜ、そうしてしまうのでしょう。

 

 

あなたは、かねての生活の中で自分が本当に避けようとしているものを突き詰めたことがあ

りますか?

なぜそれがいやなのか。

 

 

ある青年は自己主張を避けたい理由を「責任を負いたくないから」と話しました。

責任を負うという状態は、任せられる。それは認められているということでもあります。

自分に決定権があるということでもあります。

この青年は、周囲から認められることを望んでいないのでしょうか。

 

 

そんなんことはありません。

では、なぜ?

自分ですべてを抱え込んでしまいそうだから」と言いました。

 

 

なぜ一人で抱え込むの?

他人を信用していないから

他人を信用できないために、すべてを自分で抱え込み、そのために負担が増えることを避け

ようとしているのです。

 

 

他者に任せられない理由で、自己主張を避ければ、周囲からあてにされなくなるか、逆にい

いようにこき使われる状況になるでしょう。

いずれも本人の望まぬ状態です。

 

 

人を信じられない理由には、過度に相手に期待してしまい、自分の期待通りの反応が相手か

ら返ってこなかった場合、裏切られたような気持ちになり、傷つく。

傷つきたくないから、人に期待せず、信用しない。

ということがあげられました。

 

 

つまり、この青年の場合、期待しすぎてしまう自分抱え込んでしまう自分がいて、そのた

めに傷つくことを避けたいというのが、自己主張を妨げていた理由です。

この二つは矛盾しているようですが、期待しすぎてしまうというのは、何も相手を信用してとい

うことではなく、「こうあるべきだ」といった、いわば勝手な期待です。

「僕は君を友人と思っているから、君も僕を友人と思うべきだ」といったような期待の仕方で

す。

 

 

他人に任せきれないことも、いずれも自分のスタイルへの固執です。

他者の立場を尊重しきれていないところに、本質的な問題があります。

自我にこだわる傾向の強いパーソナリティーの人間が、自己主張を避けてしまうという、結果

的に自分の個性を殺してしまう生き方をしてしまっているのです。

 

 

こういったケースは、それまで自分の立場を尊重してもらえず、意見を汲み取ってもらえなか

ったり、真っ向から否定されることが多い環境にいた場合に多く見られます。

 

 

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失ったものから得られたもの

私たちの考え方には二つのものがあります。

人生を幸福にする考え方人生を不幸にする考え方です。

あなたは、どちらを選びたいですか?

 

 

もちろん幸福にする考え方だと思います。

ところが、実際は不幸にする考え方を選択している場合が少なくありません。

 

 

人生を幸福にする考え方があれば、先ずはそのまま採用してみればいいんです。

愚直に理屈を考えずにです。

もちろん「機が熟す」というように、その考え方をすぐに採用したからといって、自分が期待す

る結果がすぐに出るわけではありません。

その時期が来るまでは結果は出ません。

でも、見えないところで確実に結果へ向かって変化は起こっています。

 

 

でも、もし「そうは言っても」となかなか実行できなければ、それはどこかでその考え方に疑念

をもってしまっているのです。腑に落ちていないということです。

 

 

その場合、そのままではいつまでも実行できず、これまでと同じ失敗を延々繰り返します。

何度同じ痛い目にあったとしても、新たな考え方を採用することの方に不都合を感じている自

分がいるということです。

何が腑に落ちていないのかを徹底的に知る必要があります。

 

 

失敗体験や喪失体験が大きければ、大きいほど、そのことで失ったことのみに心が奪われ、

その代償の大きさに、これから先の未来に何の希望も持てなくなってしまいがちです。

「いまさら幸福になる考え方をしたからとてもう手遅れだ」と。

 

 

でも、ものごとにはすべて両面があります。

失ったものの中から、必ず得られるものがあるのです。

失ったものが大きければ、得るものもまた大きい。

 

 

過去の失敗から、その時に自分を不幸にしてしまうどういう考え方をしてしまったのか、どうい

う行動を取り、結果傷ついたのか。

なぜそういった考え方をしてしまったのかを自問自答するのです。

必ず理由があります。

 

 

自身の傾向、いや、偏向を自覚するのです。

お決まりの偏った、歪んだパターンが見えてきます。

 

 

それに気がつけば、得られるものはとても貴重な財産となります。

こうすれば不幸を招くということが分かれば、幸福になれる手立てが見えてくるのですから。

自分の失敗パターンに気づかぬままでいると、同質のトラウマを再び抱える状況を自らが

き寄せるということを繰り返し続けます

あたかも、自分が幸福になれない確信を得るための根拠を得んがためのようにです。

幸福を望みながら、幸福を突き放すのです。

 

 

幸福を突き放してしまいがちな傾向には、幸福観が深くかかわってきます。

つまり、何を幸福と感じるのか。

とかく、“感謝”の心性が少ない人ほど、幸福を感じる領域が極端に狭いものです。

ないものねだりで、今あるものに気づけません。

不満やグチが多くなり、実行する前から「どうせ無理」となってしまいます。

 

 

例えば、長期のひきこもりのために社会適応が困難になったことを、ひきこもりのせいにして

しまっている場合は、なかなか新しい自分を創れません。

大切なことは、なぜ別の方法ではなく、ひきこもるという行動をその時選択したかというこ

とです。

 

 

「ひきこもったのは自分の責任ではない」といった考えが少なくありません。

だから自分が動く必要はない。

原因を作ったものが責任を取るべきだと。

 

 

「ひきこもってしまったことが、これからの自分の道をふさいだ」と感じている者は、他者への

責任転嫁のみならず、過去の自分へ責任転嫁しているようなものです。

そうしてきた自分を恨めしく思い、過去を呪う。

どこまでいっても、今の自分が責任を取ろうとはしないのです。

 

 

自己責任というのは、自分の人生の主導権を握るということです。人生脚本の脚本家にな

れるということです。

他人に自分の人生をコントロールされたり、他人の人生を生きるということは、とても辛いこと

です。

責任転嫁は、自らの主体性を放棄し、他人の人生に取り込まれて生きていくことです。

それは大変不幸なことです。

 

 

人生には一切のムダがありません

これも幸福になる考え方のひとつです。

傷が深ければ深いほど、痛みが強ければ強いほど、そこから得られるものは大きいのです。

痛い目にあわなければ気がつけないほど、知らない間に自分の人生を他人に預けてしまって

いたということです。

他人に預けている内は、幸福にはなれないのです。

 

 

 

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自己破壊からの離脱

かねて、ひきこもりを経験したAC(アダルトチルドレン)の青年たちと接していると、「普通にな

りたい」「普通になれればいい」といった声をよく聞きます。

 

 

この“普通”という表現がとても悲しく響きます。

普通でないというのは、小学校、中学校、高校、大学、社会人という道筋をあたりまえに通っ

てこなかったということです。

友だちがいて、彼女がいて、お酒を飲んで、カラオケ行ってと、誰もがそれこそ普通に経験し

てきたであろうことを自分が経験してきていないことを嘆きます。

 

 

確かに他者と、特に同世代と共有できるものが少ないという事実は、孤立感疎外感を感じ

るでしょう。

しかし、何が普通で、何があたりまえなのでしょうか。

 

 

私が話を聞いていていつも感じるのは、この青年たちは、彼らが思う“普通”“あたりま

”に、不登校やひきこもりになる前から、過度に自分をあてはめようとしていたのではない

かということです。

 

 

もちろん、先に述べたように、共有できなかったことから、それを強く求めるのであろうことは

分かります。

しかしそれでも、“普通”の求め方が違うのです。

 

 

中には、高校を中退し、通信制高校や定時制高校を卒業したことを強く否定的にとらえてい

る青年もいます。

自分が他より劣っている根拠にしているのです。

 

 

だいたいこういった場合、親がそのことを否定的にみてしまっていることが多いようです。

「大学ぐらい出ていなければ、ろくな大人になれない」と言われて育った青年が、大学を中退

し、その自分を徹底的に否定していたこともありました。

 

 

彼らはそれ以降、何に対しても挑戦することに怯えるようになってしまっています。

経験から学習したものが少ない理由からです。

過度な遅れ感から、心的負担が全て痛みに変わり、それはもう痛々しいかぎりです。

さながら、ワニに皮を剥がれた稲羽の白うさぎのようです。

騙されて海水で洗ったものですから、風が吹くだけでも激痛がはしります。

  

  

この状態から離脱するためには、視点の切り替えが必要です。

視点が変われば、新たな気づきを得られます。

視点の切り替えは、価値観の転換です。

 

 

何を“普通”“あたりまえ”とするのかも価値観によって変わってきます。

幸福感だって変わってきます。

最初に述べたような一般的な道筋を通ってこなかったら、不幸なのでしょうか?

人と違う人生では幸せになれないのでしょうか?

決してそんなことはありませんよね。

 

 

人もうらやむ贅沢な生活をしている人たちが、皆幸せでしょうか。

そうでない事例はいくらでもありますね。

それぞれの幸、不幸はそれぞれです。

 

 

人生万事塞翁が馬」ということわざもあります。

何が自分にとって幸運になるか分かりません。

要は、価値観に柔軟性をもって、多様な視点をもつということです。

 

 

挑戦することへの怯えは、自己破壊的な生き方を選択してしまいます。

皮を剥がされたまま、真っ赤な体で風をよけ続けるのではなく、傷を治すことの方が先決で

す。風をよけるためには、身を潜めなければなりません。

身を潜めているだけでは、時間の経過とともに大きな代償を払わなければならなくなります。

 

 

自分が辛いと今思っていることが、本当にただただ辛い不幸な出来事なのか。

目の前の痛みを遠ざけることが、本当に自分を大切にしていることで、痛みを何も感じなくて

すむ生き方になるのか。

そもそも“痛み”はこの世に必要ないものなのか。

 

 

リストカットなどの自傷行為は、何ものかを得るための手段として行われます。

生きている実感を得たくて、傷つける人もいます。

ここでは“痛み”が必要になっています。傷みが生きている感覚を呼び覚ましてくれるのです。

しかし、それは自己破壊的な手段です。

得たいものは誤り無くても、手段が誤ってしまっています。

 

 

自己破壊的な手段の選択から離脱するためには、“豊かさ”を求める価値観への転換が有

効です。

豊かさは、恵みからもたらされます。

ですから、自分が遭遇するあらゆる出来事を恵みととらえるのです。

恵みということは、何かを得ることができるはずです。

つまり、何かを学べるということです。積極的につかみ取るのです。

 

 

学ぶ姿勢は、謙虚さを養います。

謙虚になれば、自分が孤独ではないことに気がつけます

多くの支えがあることに気づけるのです。

自分を支えている存在がいてくれることに気がつけば、挑戦することへの勇気をもらうことが

できるのです。

勇気はサポーター(応援者)からもらえるのですから。

 

 

人生万事塞翁が馬」であらゆることを肯定すれば、すべてが味方につきます。

味方(サポーター)が増えれば増えるほど、勇気を増して挑戦を恐れなくなります。

 

 

 

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臨死体験

AC(アダルトチルドレン)、アディクションからの回復のための自己創造技法自心観〉では、

臨死体験のエクササイズがあります。

とは言っても、何も半殺しにでもして死にかけてもらうわけではありません(大笑)。

 

 

死んだ気になってあることを考えてもらいます。

自分の臨終の瞬間葬式の様子を想像してもらうのです。

 

 

誰にもやがて死の瞬間が訪れます。

息をひきとった時、あなたの周りに誰がいますか?

誰にいてほしいですか?

そして、自分の死に顔に何と語りかけてほしいですか?

「いつも場を和ませてくれる人だったよね」

「みんなを楽しませてくれた人だったね」

「常に人を気遣う人だったなぁ」

「決して人の悪口を言う人ではなかった」

「グチや弱音をはかない人だったなぁ」

「真面目な人でした」

「あなたと出会えて幸せでした」

「立派な方でした」

「いつも元気にしてくれてありがとう」

等など

 

 

あなたなら、何と言われたいですか?

生の終わりを迎えた時、かけてもらいたい最後の言葉の内容が、あなたが生涯にわたり成し

遂げたかった、最も欲しかった周囲からの評価なのです。

 

 

今のあなたは、その最後の言葉がまだ見つかっていないかも知れません。

ゆっくりと時間をかけて考えてみてください。

夜就寝する時に、布団に横になり死んだ気になってみてもいいでしょう。

顔に白布はのせなくていいですよ(笑)。

 

 

そして、今の毎日の自分の生活が、その言葉をもらえるための生活ぶりになっているかを確

認してみてください。

心残りができないように、清算しておきたいこと、終わらせておきたいことを片付けるためのこ

とができていますか?

 

 

あなたの死を惜しみ、泣いてくれている人がいるでしょうか?

誰に泣いてほしいですか?

   

 

 

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行動を変えるために

私たちの人生は、習慣の複合体と言えます。

習慣は、行為・行動の繰り返しによって築きあげられます。

 

 

フロイトは、『反復強迫』という概念で、意識下に抑圧されたものは、行為の繰り返しとして表

現されるとしました。

たとえそれが自身を傷つける行為であっても、意識下に刻まれたものにより、自分でも意味

が分からぬまま、その行為を繰り返してしまうのです。

 

 

ACの生き辛さはまさにここにあります。

では行動を変えていけるためには、どうしたらいいでしょうか。

行動の目的を自問自答してみるのです。

 

 

ある行動をとった時に、「何のためにそうしているのか?」を問うてみるのです。

ダイエットのためのウォーキングも、何のためのダイエットかを考えると、好きな恋人により愛

されたいという目的が見えてきます。

  

 

高級車を購入するために懸命に働くのも、何のためかと考えると、経済力を誇示したいと

いう意思が見えてきます。

その経済力の誇示もまた、自分の存在意義を認めさせるという目的があります。

 

 

いずれも、「何のため?」を繰り返していくと、より本質的な目的に行き当たります。

愛され、認められ、受け入れられることが今必要な状況にあることが見えてきます。

 

 

母親が子どもの世話を過剰にやき、自立心を削ぎ、自分を頼らせることでわが子から求めら

れている実感を得るという目的をはたそうとする場合があります。

このケースも背後にあるのは、必要とされることを必要としている虚無感です。

 

 

目的には、必ず価値観が関わってきます。

何に価値を見いだしているのか、何を優先的に大切なものと認識しているのか。

それによって、目的が定められます。

 

 

そして、その価値の充足の基準にしているものは何か?

先の例では、容姿(体重)であり、収入、車であり、わが子の依存度が充足を測る基準になっ

ているのです。

 

 

行動を変え、なおかつ継続させていくためには、目的が明確になっておかなければなりませ

ん。そして、基準が変わらなければ今まで求めていたものを求め続けるだけで、行動の変化

は現れません。そのためには、価値観そのものを変えていくしかないのです。

 

 

私たちが身に備えている価値観は、低年齢期に親や周囲の大人たちから刷り込まれたもの

が多く有ります。中には、誤った価値観もあります。

「いい高校、大学に行かなければろくな人間になれません」という価値観に嫌悪感を抱き、高

校受験直前に不登校をして、学歴放棄で親の価値観に挑んだ少年がいました。

 

 

価値観は、根底から行動に揺さぶりをかけます。

意識下に抑圧されるものもまた、価値観によってしまい込まれてしまったものです。

生き辛さを感じるとき、自身の価値観を客観的に見直してみることが、回復への一助となって

いきます。

あなたがこのブログを読んでいる目的も問い直してみてください。

 

 

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希望がもてない

将来に対して希望がもてないということをよく聞きます。

あなたはどうでしょう。

希望をもてない理由は、過去の実績や現在もちあわせている能力や才能を希望の根拠に置

こうとするからです。

 

 

このやり方では、実績も能力もない者の場合は、希望なんか持てるはずがありません。

ないないづくしで、出来ないことばかりに意識が向いていれば、自分が無力で小さく感じられ、

とうてい明るい未来は、想像できません。

 

 

そもそも「希望」というものは、何の保証もない不安な未来だからこそ、せめて「きっとより良

くなるはずだ」と自分を奮い立たせるための、人間だけがもつ生きていく智恵なのです。

 

 

よく「どうなるか分からない将来なんて希望がもてません」と言う人がいますが、希望の意味、

使い方を間違えています。

どうなるか分からないから希望をもつんです

 

 

そして、これまでの実績などを根拠にするのではなく、先ず今の自分でも出来ることを確認し

ます。

意外に出来ることといいうのは、けっこうあるものです。

出来ることが当たり前になっているので、逆に気づけないんです

 

 

例えば、身体に何らかの障害をもっておられる方は、健常者ができないことが出来たりしま

す。

私も子どものころ、両腕が不自由な女性の方が、足で字を書いたり、物をつかんだりしている

のを映画で観たことがあり、びっくりしたことがありました。

 

 

これは、大きなハンディを抱えておられるからこそ、出来ることを明確に認識しておられ、それ

を最大限に活用する術を知っておられるのでしょう。

私たちが固定観念で、出来ないと思い込んでいる限界をも超えた能力を発揮しておられる

のだと思います。

手元に必要な道具がなければ、周囲に在るものを活用しようとしますよね。それと同じです。

 

 

何でもあたりまえになっていると、ありがたみが分からず、うまく活用できないものです

 

 

希望をもつためには、将来のありたい姿を鮮明に描くことが大切です。

できるかどうかなど考えずに、純粋に自分が成りたい姿です。

これが自分らしい」という納得できる姿、状態を描くのです。

 

 

そして、今出来ること、今ある条件を活用して、このありたい姿に近づけていくのです。

未来の設計図、脚本を書いて、それを完成させるために必要なことをひとつずつ実行してい

けば、その行動が希望を確信に変えていきます

自分の将来を信じる根拠になるのです。

 

 

過去に出来なかったから、これからも出来ないという理屈は間違っています。

過去にうまくいっていたことが、これからもうまくいくという保証が無いことからも分かると思い

ます。

要は、過去の延長線上にものを考えるのではなく、「今、ここで、私が」何をしていくかです。

 

 

希望は私たちの行動の駆動力になります。

これまでにさしたる実績がなく、自信もなく行動力を失くしてしまっている人ほど、希望をもって

生きていくことが必要です。

 

 

所詮、何をするかは、頭と手足を動かすだけです。

頭で未来像を描き、足で駆け寄り、手でつかみ取ればいいんです。

 

 

 

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自己とのコミュニケーション

私たちが生きていく中で抱える苦悩は、人間関係に集約されると思います。

自分を他者に理解してもらい、他者の思い、動向をまた自分が把握できれば、関わりあいは

円滑にいきます。

 

 

そのためには、自分の意志を主張、表現でき、互いの感情交流のためのコミュニケーション

が必要になります。

しかし、このコミュニケーションがうまく取れないという生き辛さを感じている人も少なくないの

ではないでしょうか。

 

 

コミュニケーションに苦手意識をもっている人に多いのは、話下手で、気の利いた会話ができ

ないことがその原因と思っていることです。

実際そうでしょうか?

口数が少ない人でもけっこう交友関係が広い人がいます。

 

 

それは、コミュニケーションが単に言葉だけで支えられているものではないからです。

コミュニケーションの目的は、相互理解のための自己表現他者受容です。

そこから信頼関係を構築していきます。

自己表現ができるためには、表現する自分を知らなければなりません。

そのためには、他者とのコミュニケーションの前に自己とのコミュニケーションをはからなけ

ればなりません。

 

 

自己との間にも、他者との間にも信頼関係を構築していくためには自己開示が必要ですが、

その自己開示を妨げているものに次の三つがあります。

 

 

ひとつが〈シャドー〉です。

これは、自身が否定する、自我と正反対の悪(影)です。

例えば、誰にでも人の幸福を喜ぶ心とねたむ心とを持ち合わせています。しかし、ねたむ心

は、自分でも受け入れ難いですから、下意識に押し込んでしまうのです。

魔がさした」と言いますが、この魔がシャドーです。

 

 

つぎに〈コンプレックス

これは単に劣等感ではなくて、無意識の中のこだわり、囚われです。

誤った信念といえます。

親からの刷り込みや、期待にかなった場合だけの条件つきの愛情により、偏った思い込み

が生じるのです。

 

 

三つ目に〈ペルソナ

外部に順応するための、本来の自己を隠す仮面です。

偽りの自己と表現できます。

 

 

これらのものが自己を縛り、本来の自己を見えにくくしていることに気づくことが大切です。

自己とのコミュニケーションがはたせ、創造的・肯定的な心破壊的・否定的な心を統合で

きることで、他者とのコミュニケーションも自然に取れるようになっていきます。

 

 

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主体的に生きる

自助というテーマhttp://forum-hokushin.weblogs.jp/blog/2009/02/post-e4b7.htmlでお話

しした時に、主体性にふれました。

 

 

小人閑居して不善をなす』(大学)という言葉もありますが、空虚さは依存を招き、主体性を

喪失します。

AC(アダルトチルドレン)の特徴のひとつが、この空虚さともいえるでしょう。

成育過程において、愛着欲求や、承認欲求が満たされず、その埋め合わせのために、人間

関係において自己制御がはたらかなくなります。

 

 

主体性とは何か。

ここでは、自己と自己以外との関係性という視点から、環境との対比で説明してみましょう。

 

 

主体性が発揮できている状態とは、

周囲・環境・条件に振り回されず、流されず、支配されない

周囲・環境・条件に対して常に働きかけ、創り変えていく

すべてを受け入れ味わう

という状態です。

  

  

別の側面から申しますと、自己判断・自己決定・自己責任ができている状態です。

自分自身の存在現実(選択、感情、行動、幸福)に責任をもって生きる。

主体性を発揮するということは、自分の人生や行動の原因をつくる責任が自分にあるという

ことを自覚するということです。

 

 

自己否定感が強い人間は、責任を負うことを極端に避けようとします。

失敗やそのことで周囲からはじかれてしまうことへの恐れからです。

責任転嫁は、他者への依存です

 

 

責任を負うと言うことは、自由がきかず、ストレスがかかるような気がしますが、実際は、その

ことにおいて、主導権を握れるということです。決定権があるということです。

 

 

自己責任の自覚は、思考停止を防ぎ、現実受容を促します。

受容に関しては、前回もお話ししました。

自分が責任を持とうが持つまいが、人生からは責任をいやがおうでも取らされるものです。

ツケがちゃんと回ってくるのです。

 

 

だったら、主体的に生きていくことで、よりよい人生を創造していった方がよいのではないでし

ょうか?

 

 

『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/

 

AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/adultc/

 

NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp/hokushin/

 

 


まっすぐな自分

まっすぐな自分とは、“ありのままの自分”のことです。

「クセモノ」という言葉が時代劇に出てきますね。あれは“曲者”と書きます。まさに曲がってい

ますね。

 

 

真っぐな自分でいられるためには、素さと正さが必要です。

「ありのままの自分がちょっと素直さに欠けているのですが」という方もおられるでしょう。

そういう方はヘソ曲がりと言うのです(笑)。

 

 

どうして私たちは素直さ正直さが時に無くなるのでしょう。

それは、“否認”する我があるからです。

 

 

受け容れがたい現実

受け容れがたい自分自身

受け容れがたい苦悩

 

 

いずれも誰でもが体験していることです。

自分が認めていない恐れは、克服できない

感じていることを認めない苦痛は、癒すことができない

あると認めていない問題は、解決できない

自分が認めたがらない傾向は、変えることができない

“否認”は、あるがままを否定する自己を偽る行為であり、誠実さをも失います。

 

 

先ず自分自身を受け容れましょう。

とはいっても、すぐに自分を好きになることではありません。

恐らく、好きになれないでしょう。

欠点のある自分をそのまま受け容れるんです。

今が、その状態にあるだけです。これから先も変われないわけではありません。

 

 

いまそのままを受け容れ、自分の行動や選択の意味を知ることが大切です。

自己受容は、自分自身のために生きる、自分らしく、自分にふさわしく生きるために必要な

勇気です。

自分自身を共感をもって理解しましょう。

共感することは、味方にするということです。

 

 

否認するということは、認めない、敵にまわすということです。

受け容れられない自分がいたら、その受け容れられないでいる自分を受け容れてあげる

です。「いま私は、まだ受け容れられないでいる」と。

決して闘わないことです。

そうしたら、少しずつ受け容れられるようになってきます。

それが自分を育てていく、育自です。

 

 

素直さと正直さが無くなれば、学ぶ姿勢が育ちません。

学びが無ければ成長はありえません。

成長がなければ、いつまでも自己評価は高まりません。

自己評価が低いままでは、いつまでも自己受容ができないままです。

まっすぐな自分にはなれません。

 

 

自分の過ち、欠点を素直に認める勇気があれば、「禍転じて福となす」ことができるのです。

 

 

 

『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
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AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
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