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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ 家族問題: 2009年4月

適切な対応ができるためには

【機能不全家族】という言葉があります。

この意味は、「家族機能が適切にはたらかず、問題解決能力が低いので、家族の発達的、状況的

危機に際して、的確な対応ができない家族」ということです。

 

 

子どもは常に変化しています。

だから、次から次へと、これでもか、これでもかというほど問題をもってきてくれます。

親としては、その都度、それに対して適切な対応が取れていかなければなりません。

しかし、どうすればいいかと考えあぐねることも少なくありません。

 

 

こういった場合、つい方法論技法にとらわれてしまいがちですが、どういう行動を起こすかという、

その行動の精度(適、不適)を決めるのは、その問題に向き合う態度と、姿勢なのです。

 

 

態度姿勢を左右するのは、かねての心がけ心がまえです。

子育てにおいては、最も心がけなければならないことは、コントロール幻想を捨てるということでは

ないでしょうか。つまり、無力さを知るということです。

 

 

私たち親は、つい期待という鎖でわが子を縛ってしまうことがあります。

わが子が自分の意のままにならぬことをすっかり忘れ、意のままにコントロールしてしまおうとして

しまいがちです。

だから、無力さをしっかり自覚する必要があります。

 

 

そのためには、謙虚さを養うことが大切です。

わが子に対しても、慎み敬う姿勢をもつことです。

一人の人間として、人格、存在を尊重することです。

わが子とは言っても、わがものに非ず。決して所有物にしてしまわないことです。

謙虚さを養う訓練として私がお薦めしているのは、「お蔭さまで、ありがとうございます」を日常的に

よく使うことです。

 

 

私たちは、何ひとつ自分の力だけでやれることはありません。

見えないところ(蔭)で、支えてくれている人がいて成すことができています。

だから有り難いことですし、「お蔭さま」なのです。

 

 

適切な行動をとれるようになるためには、「受容」することが最初の入口です。

その受容ができるためには、何事からも学ぶ姿勢が求められます。

そのためには、常に成長・上達心がけておくということです。

より困難な問題、課題を抱えた時ほど、そこから学ぶものは大きいものです。

でも、学ぼうという姿勢がなければ、ただただ悔いて、グチや恨み言を吐くことになります。

 

 

心がまえとしては、先ほど言ったように、知らないところでも誰かのお世話になっているのが実情

ですから、その恩に報いる報恩感謝の心がまえをもってことにあたることです。

報恩感謝なんていささか古いでしょうか?

古くても必要です。

わが子にも感謝です。

 

 

「子はかすがい」と昔から申しますが、調律師と表現した方がより相応しいと思います。

家庭のバランスの崩れをいち早くキャッチし、調和させようとしてくれています。

絶妙なハーモニーを奏でられるよう調律してくれるのです。

しかも、ある時は自分を犠牲にしてでも実行してくれます。

ありがたいではないですか。

 

 

心がけ心がまえができたら、あとは行動の方向を決める心向けです。

常にどこへ心を向けているかです。

つまり、価値観です。

 

 

どこに重点を置き、重心を定めるのか

重点の置き所で、優先させるものが決まってきます。

【機能不全家族】は、問題解決能力が低いとありますが、何を問題とするのか、どの方向へ解決す

ればよいのかを判断するのも、この価値観です。

 

 

価値観次第で、問題解決にあたって優先させるものが違い、誤った解決策が講じられてしまうことも

でてきます。

 

 

問題に向き合う態度としては、受容するか、目をそらすか、固まってしまうか(フリーズ)です。

これらの態度を左右するのが、心がけ心がまえ、そして心向けなのです。

 

 

 

ひきこもり無償支援活動〈たらちねサポート〉事業
https://www.interbrain.co.jp/topics/2009/01/post-3.php

 

 

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大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約 0120-870-996)

詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/ 

 

【熊本出張相談会】

4月22日 (要予約 0120-870-996)
熊本市青少年センター(熊本市新屋敷1-18-28)を使用させていただきます。
熊本市内近隣地域はご自宅までお伺いもできます。(交通費実費/熊本市役所からの距離による)

 

4月21日 (要予約 0120-870-996)
八代市厚生会館  

 

4月22日 (要予約 0120-870-996)
和水町中央公民館

 

【北九州出張相談会】

4月23日 (要予約 0120-870-996)
北九州市立生涯学習総合センター(北九州市小倉北区大門1-6-43)

 

NPO法人地球家族エコロジー協会
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp 

 

 


舵取り役の逆転

先日こういう質問を受けました。

「支援がうまくいかない場合はありますか?」

「どんな場合が結果を出せませんか?」

 

 

もちろんうまくいかない場合があります。

初期のころの苦い失敗体験もあります。

 

 

うまくいかないというか、時間がかかってしまうケースに多いのは、家庭の中で親と子の立場関係が

完全に逆転してしまっている場合です。

 

 

当協会の支援法では、当たり前の話ですが、ご両親に深く関わってもらいます。

当事者本人だけに現状改善を促しません。

当人も自分だけが問題視されては納得がいかないことでしょう。

ですから、ご両親に積極的に意識改革、行動改善に取り組んでもらい、これまでのわが家の歴史の

流れに変化をつけていただきます。

 

 

ですが、ここで本来舵取り役であるはずの親と子の立場が逆転してしまっていて、親が現状改善の

主導権を握れていない場合があるのです。

かといって、子どもの方が現状改善の主導権を握っているわけではありません。

子が握っているのは、現状維持の主導権です。

 

 

この背景にあるのは、長きに渡って子の意志(動きたくないという)を尊重し過ぎたために、意に反した

ことを今さら言い出せなくなっていることと、多少なりとも、これまで子どもの意志に寄り添えず、負担

を与えてしまって今の不登校やひきこもりがあるのだろうという自己反省から、これ以上負担をかけ

ることをためらい、わが子がいやがることを言えなくなってしまっていることです。

 

 

子どもからメモで指示された買い物をしてくる親。

部屋に食事を届ける親。

外出時の運転手代わりになっている親。

鍵のないドアを開けられないでいる親。

声をかけることもできなくなっている親。

などなど。

 

 

昼夜逆転して寝ている子どもをおこさないようにと、他の家族が息をひそめている家庭もありました。

仕事から疲れて帰ってきた家族の方が、足音にも気をつかっているのです。

 

 

これまでの生活パターンに変化をつけさせるためには、「めんどくさい」「おっくうだ」という事をあえて

させていかなければなりません。

負荷のかからないことをやらせても、何の意味もありません。

 

 

何らのはたらきかけもないまま、「相談所に行ってみる?」「家に来てもらう?」といきなり切り出す親

御さんもいます。

あたかも断わってもらうことを期待しているかのようです。

すんなり「うん、行ってみようか」というはずもありません。

これは、無意識の内に親御さん自身が、変化することをためらっているのです

でも、それは認めがたいことですから、子どもがいやがっているということを行動に移せない口実に

してしまうのです。

人間心理の悲しさです。

 

 

不登校やひきこもりが長期化すると、いつのころからか当事者の生活スタイルを中心に家族の生活

がはこばれるようになっていきます。

こちら(支援者)から本人へのはたらきかけを指示しても、実行に移すまでに非常に時間がかかりま

す。ようやく実行できたかなと思うと、「本人がいやがっています」と頓挫します。

最後には、「本人のやる気が出るのを待ってみます」となります。

そしてまたここへ来て再び見守り(長期化)が始まるのです。

 

 

家庭運営の舵取り役は、あくまでも親です。

どうしたらいいか、どこへ行けばいいのかをわが子に尋ねる親もいます。

子ども自身分からないからもがいているのに。

 

 

現状改善、問題解決の主導権を握るためには、学ぶしかありません。

何が必要で、何を優先させるべきかを的確に判断できるようにならなければなりません。

学ぶことで理解でき、理解することで、わが子の痛みに寄り添うことができるのです

 

 

 

ひきこもり無償支援活動〈たらちねサポート〉事業
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