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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ 2009年9月

ビジネスマナー講習

今日は、プロの講師を招いてビジネスマナー(接遇)講習を行いました。

私はかねてから青年たちにコミュニケーションの手立ては、言葉だけではないということを伝えていま

す。

 

 

不登校児童でもひきこもり青年でも、共通してあるのがコミュニケーションスキルへの苦手意識です。

対人交渉が思うようにできない理由に“うまくしゃべれない”“気のきいた話ができない”といったことを

あげます。

しかし、実際の場面では自分を他者へ伝える方法は、言葉ばかりではないのです。

 

 

言葉以前に大切なことは、姿勢です。

どういう姿勢で他者と関わっていくかということです。

先ず、相対する相手の人格や立場、もっと言うと存在そのものへの敬意を示す姿勢が無ければ、

どんな言葉を連ねても、好意ををもって迎えられることはないでしょう。

 

 

袖すりあうも他生の縁」ということわざがありますが、そこで出会った縁はかけがえのないもの

です。

人との出会いは、出会おうと思って出会えるものではありません。

だからこそ、相手を尊重するという姿勢が必要なのです。

これをマインドマナーというそうです。

 

 

言葉以外のコミュニケーション手段で次にあげられるのは、表情態度身だしなみです。

笑顔も無く仏頂面で対していては、好感を与えることはできません。

 

 

顔には沢山の表情筋があります。

女性講師ならではの、表情筋の鍛え方、フェイス・エステを教えて頂きました。

私は、かねて青年たちには「笑う門には福来る」で、鏡を見て笑顔を作り、最高の笑顔を筋肉に

覚えさせなさいと言っています。

うれしいことがあってから笑うのではなく、笑顔にしていると、笑える状況になっていくものです

 

 

 清潔で明るい服装をして、背筋を伸ばし、胸を張っていれば、自信ありげで爽やかなイメージを

与えることが出来ます。

天を仰げ、胸を張れ!」です。

 

 

仕事柄決して信じてもらえないのですが、私は無口な人間です(笑)。

決して社交的とは言えず、積極的に自分から声をかけていくということを必要以上にしていく性格

ではありません。

しかし、これまで交友関係で悩んだことはほとんどありません。

父親が転勤族でしたので、転校もたくさんしましたが、その土地に順応するのは決して遅くはありま

せんでした。

 

 

私が取った方法は、服装や持ち物、態度で自分をアピールする方法です。

音楽にはまっていた時期には、ギターや音楽雑誌を片手に、いかにもバンドマンという格好をして

いましたし、武道で体を鍛えていた時には、体形を誇張する服を着ていました。

そのせいか、人相のせいか分かりませんが、けっこう後輩には怖がられていたようですが(笑)。

 

 

格好を見て、周囲からけっこう同じ音楽好きが声をかけてくることがありました。

その時、その時、自分が何に関心、興味をもっているかを折々にアピールしていました

こうやって、自分から声をかけなくても人が寄ってくる工夫をしていたのです。

人は、他人の関心ごとに関心があるものなのです。

 

 

態度としては、やはり礼儀ですね。

年齢や立場をわきまえて、礼をつくすということは社会生活の中で最も大切なことです。

礼儀作法というものは、ひとつの文化です。

文化は習慣であり、伝えられてきたより良く生きるための生活の知恵です。

ですから、それにのっとっていれば、性格や状況がどうあれ、人に不快や迷惑をかけることは最低限

ありません。

 

 

うまく気のきいた話ができないから人間関係が上手にできないのではなく、礼儀をわきまえていない

ことで、他人を不快な気持ちにさせ、人間関係が構築できないでいることが多いようです。

武道で言う「礼に始まり、礼に終わる」がやはり大切です。

これらをビジュアルマナーというそうです。

 

 

今の時代、多様化した価値観の中で様ざまな選択肢が用意されています。

その中にあって大切なことは、自己主張です。

自分が何を考え、何を感じ、何を知っているのかを周囲に伝えきれることは、身につけておかなけ

ればなりません。

もちろん、一方的にもの申すわけではなく、協調的で発展的な自己主張アサーションです。

そのためには、聞く姿勢(傾聴)アクティブ・リスニング大切です。

 

 

私は先に書いたように無口ですので、聞き上手になることに努めました。

「あなたの話に関心をもって耳を傾けています」という態度を示していれば、相手は勝手に(笑)話し

くれるものです。

相手に大切な情報を正確に伝える。これをテクニカルマナーというそうです。

 

 

 コミュニケーション・スキルへの苦手意識から、「話し方教室に行った方がいいでしょうか?」と言う

青年たちは少なくないのですが、言葉は表現の一手段に過ぎないということ。

それ以外の表現法の重要さを知ってほしいために今回講習を実施しました。

今後もひとつひとつのマナーをより詳しく指導していく予定です。

 

 

 

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自己否定の収集家

アディクション(嗜癖)というものは、「はまる」といった行為ですが、まさに何ものかにとり憑かれたよう

な状態にあります。

かねて接している若者たちは、自分をおとしめることにとり憑かれているようです。

いずれ劣らぬ自己否定材料の収集家です。

 

 

「自分なんかダメなんです」と吐き出すのみで、少しでも自信をもてるようになるための努力をするか

というと、全くその逆で、ますます自堕落な生活を送る。

「人に迷惑をかけていても努力ができない自分はダメ人間です」とさらに自分を否定します。

自分勝手な自分、怠惰な自分、弱虫な自分、心配をかけている自分、感謝できない自分、逃げる

自分を徹底的に否定します。

傍から見ていますと、痛々しいほど自虐的です。

 

 

こういった若者たちの根底にあるのは、罪悪感です。

周囲(特に親)の期待に応えられなかったという罪悪感です。

 

 

私たち親は、さまざまな期待をわが子に寄せます。

「期待」というとい聞こえはいいですが、我欲であることが多いようです。

自分が果たせなかったことを託すとか、自分の見栄のためにさせるとかというものです。

そんな期待にも、子どもたちは懸命に応えようとします。

 

 

また、子どもたちの方でも、親の意に反し、勝手に期待を読み取ってしまう場合もあります。

身内の集まりで、小さいころから「長男だから・・・」と言われることで、過剰に長男という役割を演じ

ようとした青年もいました。一族を背負っていくというような勢いで求められていない期待にまで

勝手に応えようとしたのです。

 

 

ある青年は、親のことを「勝手に期待して勝手に絶望するのは勘弁してほしい」と言っていま

した。

周囲の期待に応えられない自分を「期待を裏切ったダメな子」「親を絶望させた悪い子」という風に

感じ取っています。

 

 

こういった罪悪感が根底にあり、その罪悪感にみあった自分を無意識に演じます

さらには、その根拠となる状況を揃えだすのです。

それが、努力をしない、積極性を出さない生き方のスタイルとなります。

否定されるに相応しい自分をつくりあげます。

自信のもてる成長した自分は、自分らしくないのです

 

 

彼らに自信をもたせるための訓練を実施していく時に苦慮するのが、日々の体験を通して認識を

広げさせたり、新たな価値観を提供しようとしても、なかなか自分の身に置き換え、過去の経験と

すり合わせて習得することができないでいるのです。

なぜなら、これまでの罪悪感を抱えている自分に相応しくない、自分らしくない、主体的で発展的な

取り組みは、ことごとく無視してしまうからです

周囲の期待に応えられず、信頼を裏切るような自分は、成長してはいけない」この勘違いの

道理が現在の彼らの行動を規制するのです。

 

 

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行為が象徴するもの

相談者からの最初の訴えは、

学校へ行かないのですがどうすれば行きますか?

ひきこもって何も動こうとしないのですが・・・

親に対して暴力行為や暴言があるのですが、どうすればいいでしょう

といったものがほとんどです。

 

 

こういった状況の場合、先ず必要な視点は、これらの行為・行動には意味があり、何ものかを象徴

しているということです。

 

 

なぜ自分の部屋に閉じこもったり、暴れたりしたくなるかを斟酌せず、表面の行動だけをたしなめ

ようとしても解決にはつながりません

 

 

中には、「時期がくれば落ち着く(動き出す)から待ちましょう」と医療機関から助言されたり、暴れる

度に警察に通報していたケースもありました。

 

 

不登校やひきこもりの青少年たちにある傾向は、

強迫性反復性衝動性貪欲性です。

 

 

自分の見識に囚われ(貪欲性)、周りが何を言ってもそこから離れることができません。

強迫性というのは、無意識に動いてしまうことで、「わかっちゃいるけど、やめられない」の世界です。

気づいたらもうそうしています。

 

 

あきれるほど同じ不安を繰り返したり(反復性)、登校しない過ごし方、外出しない過ごし方を今日も

また繰り返します。

 

 

行動の多くは、明確な意思、計画に基づいたものではなく、その場の感情に突き動かされた(衝動性)

行動です。

 

 

人間の行動は、欲求に基づき促されますが、学校に行かない、対外的な生活をしないといった行動

は、その行為自体を望んでいるのではなく、本質的な(本心からの)欲求が見えなくなったことからの、

代替行為であり、隠れた本心の象徴行為と言えます。

 

 

ですから、その行為・行動がいくら繰り返されても、本心からの欲求が満たされることは無く、延々

その状態を変化させることはありません

 

 

では、隠れた(隠された)本心とは何でしょう。

 

 

例えば、学校環境は、管理評価の象徴です。

集団生活の中で、他者との比較で優劣をつけられます。

個々の独自性を尊重されるよりも、校則などにより標準的な枠組みへの矯正、学習能力による

序列化で、固有の名前のようにそれぞれの存在価値を確かめあい、認めあうのではなく、成績や

出席番号のような数字での管理がなされています。

 

 

そういった環境で、いじめなどによる疎外体験や「必要とされたい」「認められたい」といった承認欲求

が十分に満たされなかった子どもたちは、管理、評価の象徴の場を離れ、独自的な生き方を模索し

ます。

 

 

また、あるがままを許されなかった子どもたちは、親の期待に応えることでの存在意義しか見いだせ

ず、そのことに挫折したことに罪悪感を感じながら、社会からの「求め」に耐え、役割を担い、責任を

負うことなど到底できることではないのです

 

 

わずかな失敗によっても、評価をおとしめられる恐怖を抱えた青少年は、一切のしくじりから逃れる

ために不行動(ひきこもり)を選択するのです。

 

 

 

ひきこもり無償支援活動〈たらちねサポート〉事業
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大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約 0120-870-996)

詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/ 

 

【熊本出張相談会】

 9月15日 (要予約 0120-870-996)
熊本市五福公民館 

 

9月15日 (要予約 0120-870-996)
八代市厚生会館  

 

9月16日 (要予約 0120-870-996)
和水町中央公民館

 

【北九州出張相談会】

9月19日 (要予約 0120-870-996)
北九州市立生涯学習総合センター(北九州市小倉北区大門1-6-43)

 

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