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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ 時事問題: 2011年4月

ひきこもりの終わりは?

東日本大震災の連日のニュースは、現実のことかと受け容れがたい惨状を映し出しています。

その中で、懸命に生きていこうとしている子どもたちの笑顔に救われる思いです。

 

 

巨大な津波は、一夜にして全てのものを飲み込み、根こそぎ人々から大切なものを奪っていきまし

た。

散在する瓦礫をすべて片付け終わるのにどれほどの時間がかかるのでしょうか。

瓦礫がなくなっても、それから元の状態にまで復興していくまでには、さらに膨大なエネルギーが

必要になってくると思います。

 

 

ひきこもりという現象も、このような災害と同じようなところがあります。

ひきこもりが災害というわけでは、もちろんありませんよ。

 

 

外出ができない、部屋から出ないといった状態から、自分の意志で外出できるような状態になって

くると、それだけで、ひきこもりがあたかも終わった(解決)と捉えてしまう傾向も強いようです。

もっと言うと、「外出などは普通に出来ていたので、ひきこもりとは思わなかった」と、十年近く社会

生活を送っていない状態を見過ごしてきた事例も複数例あるほどです。

 

 

「外へ出られるんだから、バイトでも始められるだろう」

「これまでの遅れを取り戻すためにも、一日も早く仕事に就いてほしい」

「本人がやる気にさえなれば、できるだろう」

こういった声が、親御さんからよく聞かれることなのですが、これは、無茶な話というものです。

 

 

津波が通り過ぎたら、それで終わりでしたか?

残されたのは、無残な瓦礫の山です。

余震も未だに続いています。(昨日7日23時30分にも宮城県沖でマグニチュード7.4の余震)

 

 

ひきこもりの長期化により、あらゆる問題(残骸)が山積しているのです。

外出ができるようになったとはいえ、それは波がおさまったにしか過ぎません。

現状改善のための支援団体に通うようになったといっても、余震(不安感)はまだ続いているのです。

いつ、ひきこもりに戻ってしまうか、予断を許さない状態です。

ですが、この辺りのことが当事者家族も分かっておられないことが多いようなのです。

 

 

当協会では、ほとんどのケースで、訪問支援を実行せずに当事者の青年たちが、自分の意志で

出向いて参ります。

もちろん、そのようにご家族と動機づけをしていった、その結果です。

そこまでに至るまでには、様ざまな葛藤、一進一退があります。

 

 

ご両親は、これまでの自分たちのわが子への関わり方に、正面から向き合うことが必要です。

自分たちの過ちの大きさに、愕然としてしまうこともあります。

気づかない間にわが子へ与えてしまったダメージに、自責の念に押しつぶされそうにもなります。

そこまでの懸命な取り組みをしてきたにも関わらず、いや、そうだからこそなのか、当事者本人が

動き出した途端、油断が出てまいります。

「やり遂げた。もう、親としての役割は終わった」

「あとは、自分で頑張りなさい」と。

親御さんの役割は、ここで終わりではないのです。 

 

 

いざ、自分の意志で動きだしても、それからは瓦礫、残骸の撤去です。

ひきこもりの期間が長ければ長いほど、その量もかなりのものです。

瓦礫、残骸は、復興の障害となってしまっているものです。

 

 

瓦礫、残骸の撤去は、トラウマのケアです。

特に、社会不適応を招いてしまった、自己認識の歪みを肯定的に修正する必要があります

その上で、社会適応のためのスキルの修得、向上を行い、自分の人生の取り戻しが必要です。

ひきこもりの期間が長ければ長いほど、年齢を重ねているということと、履歴の空白、失われた能力

など、甚大な障害要因もあります。

これらのことは、家族がみんなでやっていくことです。

瓦礫の撤去を一人にさせますか?

 

 

仕事ができるようになったからといっても、周囲との協調ができず、長続きせず、転職を繰り返したり、

こらえ性が無く、常に人間関係のトラブルを抱えているようでは、解決したことにはならないのです。

 

 

人を愛すことができ、人間関係を保ちながら働くことができ、社会的な自立が成しえてこそ、復興

(ひきこもりの克服)できたと言えるのではないでしょうか。

 

 

 

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