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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ 家庭問題 12ページ目

ひきこもりで浮き彫りになること

不登校、ひきこもりなどの子どもの逸脱行動が生じると、浮き彫りになってくるものに、両親間の人間

関係と、問題解決能力があります。

 

 

わが家の有事であるわけですから、当然双方の協力体制が必要なのですが、全く反対の状態を示す

場合があります。

 

 

よくあるケースは、「子どものことは、母親が見るべきだろう」と、全く関与したがらない父親です。

せいぜい関わったとしても、「おまえが甘やかすからだ」と母親を非難し、「いい加減にしろっ!」と

子どもに説教するぐらいです。

 

 

これでは、状況は改善されるどころか、問題の焦点がそれ、と言うよりも、新たな火種を作ってしまい

かねません。

こういった背景には、親自身が、責任の所在が明らかになり、自身が傷つくのを避けたいという思い

もあります

何かが間違っていたということを突きつけられることが怖いのです。

 

 

人は、恐れていたことがまさに起こってしまうことも恐怖しますが、気づかぬところで問題が進行し、

これまでの生き方や価値観を覆されるであろう事件が起こってしまうと、無意識の内に目をそらしま

す。

それを見てしまうと、今までの自分を否定されてしまうように感じるからです。

 

 

そうしたことから、子どもを刺激することを一切避け、表面的に穏やかな状態を維持することにつとめ

ようとする傾向が多くあります。

ひきこもりを終わらせたいと思う反面、子どもを動かそうとして、反発されたり、抵抗されたりすること

は、避けたいのです。

自分が傷つきたくないからです。

 

 

これまでの事例でも、家の中での事であればなんとか動くと、祖父母の介護や親自身の病気の看病を

してもらい、気がついたらひきこもりが20年近くになっていたというケースがあります。

家業を好きなときだけ手伝わせ、必要なだけのバイト代を与えていた事例もあります。

 これらは、親と子互いが、最重要な問題を脇に置いてしまったがためです。

 

 

「考えないでいたら、いつか問題が無くなるような気がしていた」と言った青年もいます。

これは、問題を受容できない親も同じで、「いつか動き出すんではないかと淡い期待をしていた。まさか

こんなに長くなるなんて」といった言葉もしばしば聞かれました。

 

 

目先の安定を優先させ、時の経過による「ひきこもり」という問題の深刻化の予測が立てられていない

のです。

時の経過により、当事者のみならず両親の年齢も共に重ねられます。

定年を迎え、経済的にも、健康的にも、本人の生活を支えることがより困難となってきます。

本人も、何らの人的、時間的制約を受けない環境で何年も過ごしてしまうと、伸びきったゴムのように、

弾力を失い、わずかな負担にも耐えられなくなってしまいます。

 

 

花は落ち、枝は枯れても、土中の根が生きていれば、必ずまた花を咲かせます。

逆に根腐れしていれば、幹から倒れます。

土中の見えない部分(本質的な問題)を疎んじていると、大きな代償を払わなければならなくなります。

 

 

現状改善のために能動的な行動を促すと、いやがる。反発する。落ち込む。という理由で、何も刺激

しないままに、過ごしている場合が少なくありません。

中には、「相談に行ってみようと呼びかけたが、いい返事が返ってこなかったので様子を見ていました」

と、数年たってから、当協会に再び来られ、「なんとかならないでしょうか?」と訴えられることもありま

す。

いい返事が返ってこないことは当たり前のことで、無意味なことです。

あたかも、自分が動かないでいい口実を作ってもらっているようなものです。

 

 

その数年の間に、先ず親がやるべきことをやって、根っこ(問題の本質)をしっかり観て、自分が傷つく

ことを避けることなく(わが子のためですから)、創意工夫をしながら、たゆまず働きかけを続けていかな

ければなりません。

夫婦で責め合ったり、あなた任せにしている場合ではないのです。

わが子のひきこもりであぶり出された問題こそ、しっかり受け止め、見直し、改めていけば、必ず、

解決していきます。

  

 

 

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内閣府 若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)

今年2月に熊本市で、内閣府の「青少年育成のための地域連携推進事業」があり、「ひきこもりから

見る青少年問題」という演目で、私もお話させて頂きました。(講演録はこちらです)

7月には、内閣府より「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」が発表されて

います。

 

 

この中で、企画分析委員である吉川武彦教授のコメントがありますので、少しご紹介したいと思い

ます。吉川教授は、国立精神・神経医療センター精神保健研究所の名誉所長です。

 

 

冒頭で、

常にお断りしてきたことであるが、「ひきこもり」は精神医学概念ではないことである

「ひきこもり」状態をもって精神疾患が示す一症状ということはできないばかりか、「ひきこもり」を

精神疾患の診断名として用いることはできない

と述べておられます。

 

 

また、繰り返し『再度お断りするが「ひきこもり」は精神医学的診断に馴染むものではない』と断言

しておられます。

 

 

家族関係のもつれから「ひきこもり」状態になるものもあり、その一端を示せば家族からの強い

過干渉によって自己肯定感をもてないまま成長し、他者との関係構築が不得手となったものに

「自閉」という精神病理を見いだすことは無理があろう。さらにこのような人が自分を卑下し自己

の無能力感を抱き罪悪感をもつようになったからと言って「うつ病」と診断することは許されない

はずである』とも述べておられます。

 

 

この家族関係によるものに関しては、私が先の講演で詳述しております。

この吉川教授のコメントでも分かられるように、ひきこもりを即精神疾患や障害と見なすのは、

大変危険であります

 

 

しかし、一部の(とは言っても全国組織)親の会では、国の財政支援にしがみつけとばかりに、

ひきこもりを障害と見なしたいようです。

福岡にも傘下の組織があり、そこを訪れた方が私の所へも来られ、「いきなり病気と言われました」

と困惑しておりました。

 

 

会の代表は、「長期重篤なひきこもりは、生活機能障害となってしまう」と述べておられるが、

ひきこもりの長期化は、親子の二人三脚で行われるということを自覚しておられないようです。

生活機能障害なるものだけを問題視した発言であり、また重篤と、あたかも先に病理があるかの

ような表現で、背景としての家族(親)の関わりが全く話題にものぼりません。

 

 

例えば、わが子の体重が200キロにもなり、仕事が出来ず生活保護を申請したとして、それが

まかり通るでしょうか?

200キロにまで体重が増えるのには、それまでの期間があります。そこへ至らないまでに途中で

気づくべきでしょう。

 

 

とにかく、私が申し上げたいのは、長期化させないのはもちろん、動けないわが子に生きる希望を

与えられるのも親御さんであることです。

ひきこもりは、障害や病気の場合でない限り、親御さん次第でほとんど解決がつくのです。

  

 

 

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受容ができているか

わが子の不登校やひきこもりを前にして、戸惑うのは無理もありません。

何が起こったのかさえ分からないでいるからです。

 

 

しかし、ここでこのままを続ければ確実に長期化します。

また、何が起こったか、問題は何かを分からないままに策を講じてしまうと、かえって事態を混乱させ

ることになります

 

 

不登校の場合は、過度な登校の促しをしたり、学校側に働きかけてもらったり、ひきこもりの場合は、

部屋から引きずり出したり、働くことを強要したり。

また、いずれも、本人の様子を黙って見てしまうといった誤った対応をしてしまいがちです。

 

 

方法は、何が問題で、改善、解決しなければならないことが見えていてこそ選択できるものであって、

見えていない時点で、「どうしよう?」と考えても適切な選択はできません

 

 

先ず必要なことは、「受容」することです。

わが家に不登校、ひきこもりが起こっているという事実を受けいれることです。

 

 

ここで重要なことは、子どもに起こっている出来事というとらえ方ではなく、わが家、自分自身の問題

と捉えることです。

 

 

“問題”というのは、その時点で、ひとつの自身の限界を知らせてくれます。

ですから、それまでの自分を振り返り、とらえ直す機会を与えてくれます。

そのことは、新たな価値観を得る機会を得られるということでもあります。

 

 

何ができないでいるのか

何が分からないでいるのか

なぜ、できないでいるのか

何がそうさせているのか

何を考えずに過ごしてきたのか

などを気づかせてくれます。

 

 

わが子に起こった不登校、ひきこもりという問題に真摯に向き合い、自己の成長のための気づきを

得ていくんだという姿勢になれれば、受容することができます

そのためには、限界を認めきれる謙虚さが必要です。

 

 

新たな価値観を得ることで、行動を改善することができます。

行動改善、自己変革には、価値観の転換が必要です。

 

 

現状は、それまでの自身の価値観に基づいた行動の結果です。

現状の問題を解決していくためには、視点を変え(価値観の転換)、問題から実行すべき課題を読み

取っていき、現実に行っていくことしかありません。

 

 

現実をありのままに認めるということは、そのままにすることでは決してありません。

そのままにできないからこそ「問題」なのです。

変化を起こしていく。

 

 

「受容」できるために、問題を理解し、新たな価値観を得るためには、“学び”しかありません。

親御さんが先ず、労を惜しまず学んでいくことです。

分からないことがあれば、足を使って「聞く、尋ねる、調べる」が基本です。

 

 

わが子にも自身の問題を受容することを教えていかなければなりません。

そのためには、親が模範を示すことができなければ、子どもには伝わりません。

一番良くないのは、親ができもしないことを子どもにはさせようとすることです

子どもからは信頼を得られません。

信頼が得られなければ、子どもは親の促しに応じません。

 

 

 

 

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当事者に必要なことは?

今月5日付けの産経ニュースで、

ひきこもりの分析で対立 厚労省「精神障害」、内閣府「社会風潮」

という記事が掲載されていました。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101205/plc1012050908005-n1.htm

 

 

切り取った断面が違うだけであって、何も対立しているわけではないと思うのだが、こういった記事は、

表現が断片的ですので読み取り方がとても難しいと思います。

 

 

ある地区の精神保健福祉行政がとったひきこもりアンケートが私の手元にもありますが、内容はという

と、わざわざ取らなくても、実際に直接的に支援に携わっている者であれば、分かりきったことであり、

およそ想像のつく解答ばかりでした。

 

 

一番に疑問に思うことは、その分析(?)結果から、何をしようというのかということです。

 

 

例えば、この記事の中でも内閣府の調査では、、「職場問題」「病気」「就職活動失敗」が3大要因

だったということなのだが、「それで?」という感じです。

 

 

さぁ、どうしましょう?

 

 

「病気ではしょうがない」

「仕事に恵まれず気の毒でしたね」

ということですか?

 

 

データーを取るには、目的があると思います。

もちろん、そのことにおいての解決のためのはずです。

ところが、データーを取ることが目的となってしまい。

取って“完了”になっていることが多いようです。

 

 

解決のために必要な項目のデーターを取らなければならないのですが、それができていないようです。

 

 

産経ニュースの記事の中でも、石井氏が「適切な支援がなされていない証明だ」と述べているが、

こういった調査でも分かるように、データーが解決のために活かされていないから、無理も無いと思う。

 

 

当事者家族が必要なことは、一般解ではなく、特定解です

あくまでも、その家のその家族の問題をどう解決するのかです。

 

 

大学を卒業後、一度の就職試験の失敗で10年以上ひきこもっていたケースなどもあります。

さぁ、どうしましょう?

原因が「就活失敗型」だと分析しても解決の何の手立てにもなりません。

 

 

適切な支援とは何でしょう?

本人は最初は動けません。

であれば、相談者に対して「本人を連れて来てください」では、支援とはほど遠い(論外)ですし、

「話を聞いてあげるだけでも気持ちを軽くしてあげられる」と数年話を聞いてあげるだけでは、自然に

あきらめるのをただ待っているようなものです。

 

 

家族は、事態の解決のために何が必要かが分からないでいます。

なぜなら、起こっている事態の意味が分からないでいるからです。

起こっていないことと信じ込みたくて、目をそらしている家庭もあります。

やったほうがいいだろうことは分かっていながらも、実行できない家族もいます。

そして、中には、ひきこもってはいても困っていない家庭もあるのです。

正確に言うと、わが子のひきこもりの問題よりも、より優先させたいことをもつ家庭もある

のです。

そういった家庭は、まだ本気では困っていません。

 

 

本当に病気や障害であれば、速やかに治療ルートに乗せるべきですし、福祉で保護すべきでしょう。

しかし、そうでなければ、上記のような状態の家庭、家族に解決のために何が必要か、何から始める

べきかを適切に伝えられる支援が求められます。

 

 

考えあぐねている内に長期化し、当初無かった病理が発症してしまう場合もあります。

以前中学生の不登校から40歳までひきこもったという事例もありましたが、その方は、4年ほど前

から、強迫神経症が発症していました。かなり重篤な状態でした。

 

 

当協会が福岡、熊本で毎月開催しているひきこもり無償支援活動「たらちねサポート」は、まさに何が

必要かを理解して頂く場です。

誰でもが利用できるよう、会費制などもとらず無料にしています。
https://www.interbrain.co.jp/topics/2010/12/post-2.php

 

 

 

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原因と結果の法則

世の中のことは、原因と結果の法則で動いています。

その結果が生じているのは、必然的にその結果を招くだけの原因をそれまでに作っているからです。

 

 

偶然子どもが学校へ行かなくなったり、部屋にひきこもりだすわけではありません。

ですから、解決するためにも、同じように解決するための原因を作らなければなりません

 

 

蒔かぬ種は生えぬ」と申しますが、種を蒔く(原因を作る)ことなく、収穫(好ましい結果)を得ることは

できません。

 

 

この当たり前のことが、実際はなされていないことが少なくないのです。

「昼夜逆転が直らない」

「やる気が見られない」

「言う事を聞かない」

と、よく親御さんから聞かれます。

 

 

では、それらが改善するための原因を作っているかといいますと、あらかた口やかましく言っている

だけです。

これでは、原因作りとは言えません。

言ってすぐ動くぐらいなら、はなからひきこもるようなことはありませんからね。

 

 

原因と結果の間には、時間の経過はあります。

種を蒔いてもすぐ芽が出ないのと同じです。

「桃栗3年、柿8年」と申しますね。

すぐに目覚しい変化が見られなくても、蒔いてさえいれば、やがて結果が出ます

土の下の様子は見えませんが、日ごとに変化しているのです。

ですから、日々種まき(原因作り)を続けるのです。

 

 

解決のための原因作りのひとつは、習慣の改善です。

不登校やひきこもりが始まってからのわが家の習慣、始まる前からの習慣を見直してみてください

よく見受けられるのは、家庭の習慣そのままに、子どもだけに変化、改善を期待することです。

これは無理な話です。 

 

 

わが子が毎日家に居るというのがあたりまえ(通常)になってしまっている家庭では、「居る」というのが

前提で、習慣ができあがっています

ですから、その習慣が残ったままでは、子どもに変化を起こすことは期待できません。

  

 

子どもの顔を見ない(部屋にいるから)

声をかけない(返事がないから)

行動を促さない(不機嫌になるから)

 

  

こういったかねての習慣のままでは、何も変化は起こりません。

そもそも、不登校やひきこもりが始まる前から、これらの傾向はありませんでしたか?

 

  

子どもの事に関心をもって、子どもの表情や態度の変化に気づけていましたか?

子どもへの挨拶、意識的な会話に努めていましたか?

子どもの不機嫌な顔を見たくない、過度にいやがられたくないという自分の側の理由で、言うべき

ことも言わないでいませんでしたか?

始まる前からの習慣も見直しましょうというのは、こういうことです。

 

 

昼夜逆転を改善するためには、夜更かしができない環境を作らなければなりません。 

深夜、テレビやインターネットを使用できない状態を作っていますか?

朝、起床できる工夫(起こし方等)を家族でできていますか?

何よりも、なぜ昼夜逆転は改善しなければならないのか(あたりまえだからではなく)を認識させられ

ていますか?

 

 

関心をもたないとか、ほめない認めないとか、話を聞かないとか、一方的に押し付けたりとか、やる気

を減退させてしまう要因にもなっていた関わり方を、親の方から積極的に改善できていますか?

 

 

「子ども達は、親の言うとおりにはしないもの。親がやっているように真似てする」とは、よく言われる

ことです。

言っている事が一貫していない、言動と行動が一致していないでは、子どもは親を信頼できず、言う

ことを聞きません。

かねての親の態度や行動に相応して動くものです

 

 

蒔いた種(作った原因)の通りに、結果が出ています。

わが子の不登校、ひきこもりは、身の不運でもたまたま(偶然)でもありません。

起こるべくして(原因が有って)、起こっています。

 

 

現状の放置(無為無策)は、確実に事態を悪化、深刻化させます。

招いた原因を知り、改善、解決に導く原因を作る「学び」が、親御さんに必要なのです

 

 

 

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親の意識改革

昨年春から続けてきたひきこもり無償支援活動たらちねサポート

福岡、北九州、熊本の3エリアでスタートしましたが、現在は福岡、熊本で開催しています。

北九州は、かなり長期の事例が多かったのですが、参加者が継続しないこともあり中止しています。

熊本は、メディアの掲載状況がよく、毎回必ず新規の参加者があり、少しずつ定着できればと願って

います。(各社の皆さまありがとうございます)

福岡は、メディアの掲載がなかなか出来ず、口コミやサイトからの参加に限られてしまっています。

(地元メディアの方、ご協力お願いします)

 

 

この催しは、一般的な当事者家族会と違い、ひきこもりや不登校への理解を深め、長期化を防ぐため

の学習の時間や、参加者同士の交流会の時間で構成されていますが、一度の参加で終わる方も

少なくないのです。

 

 

民間の専門機関が主催しているものですので、具体的な手立てを毎回提供しているのですが、毎回

継続して参加されている方に、一度で終わる方の何に応えきれていないと思われるかを尋ねてみ

たことがあります。

 

 

その中で、印象深かったのが、「この会では、私たち親は、宿題を投げかけられていると思います。

これまでは悩める問題だと認識していましたが、これは宿題です。きっと、インスタントなマニュアル

的なものを期待してきた親御さんが一度で終わるんだと思います」というご意見でした。

「なるほどなぁ」と思いました。

 

 

当協会の支援法は、方法論以上に現状に向き合う姿勢・態度を重要視しています。

単に復学させたり、仕事に就かせたりすることを目的としていないからです。

小学生の不登校から、40代のひきこもりまで支援している経験から、安易な対処法では、より深刻

な事態を後年招くことを見てきているからなのです。

 

 

以前にも、当協会を知ってから、実際に相談に来られるまでに数年を要した親御さんから「ここへ

来るには、親としてよほどの覚悟がないと行けないと思って、数年かかりました」と言われたことが

あります。

サイトの中の記事を読み、そう感じられたそうです。

私自身、最初に「腹ククリが必要ですよ」とよくご相談者に申し上げています。

子どもより先に自分が動くことが腑に落ちない親御さんが、一度の見学で終わられるのでしょうか。

 

 

こちらが宿題という表現を用いたわけではないのですが、参加者の方が宿題という意識になられた

ことは、大きな気づきです。

 

 

「困ったなぁ、どうしよう?」というところから、学んだことを家庭へ持ち帰って、考え、実践し、答を

見い出していくという意識へ変化していくことが、解決への道を開きます。

 

 

宿題を解くためには、親御さん自身が、自分の生い立ちから振り返らなければなりません

なぜ、わが子にそのような関わり方しか出来なかったかその意味を知るためには、必要な工程なの

です。

 

 

子育てにおいては、親の自己愛の問題が大きく反映されます。

親御さん自身が、自分が育てられた過程で健全な自己愛が育っていないと、子どもにかける期待で

それを満たそうとはかったり、親密な関わりがなかったために、わが子への接し方が分からないで

いるといったケースがあります。

自分自身を知ることで、わが子の抱えているものに気づけるヒントを得られます。

 

 

また、こういう気づきを得られた親御さんもいました。

「子どもをどうかしようではなく、親自身の問題、責任と受け止めた方が、結果的には楽になれる

自分が動けばいいから」

 

 

この親御さんは、それまで色々な所へ相談に行っても、結局「信じて見守りましょう」で、何らの

進展も得られぬまま、時間だけが経っていったそうで、「親から先ず動くことが先決だということに、

初めて気づかされた」とおっしゃっていました。

「困った子だぁ」ではなく、ある問題を抱え困っている(苦悩している)子どもと認識しましょう

だから、親が困っていることではなく、わが子が困っていることを一緒に解決してあげることが、親御

さんの行うことです。

 

 

私がよく例えるのは、ゆで玉子です。

水に入れたままで、いくら待ってもゆで玉子にはなりませんよね。

水を温めお湯にしない限り、ゆで玉子にはなりません。

見守りの状態が水に入れたままの状態です。

子どもを問題視し、子どもを何とかしようという働きかけは、玉子に直火をあてるようなものです。

いずれも、おいしいゆで玉子になりません。

現状を改善するためには、親御さんがホットになって動き出すしかないのです

 

 

インスタントのマニュアルを期待する親御さんは、習得していくという認識も薄いようです。

すぐにどうにかしてほしいのでしょう。

月に一回(無料なので)の行事ですが、回を重ねている親御さんは、学びが深まり、意識変革が確実

に進んでいます。

交流会の席では笑顔や笑い声さえ出て、当事者同士でこその本音の意見交換、和やかな充実した

時間を得られています。

 

 

地縁血縁のつながりが希薄化している昨今、共有の問題縁によって支えあえる環境を提供して

いければと考えています。

 

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わが子への引け目

わが子の今の状況に、自分たちの関わり方が大きく影響を与えてしまったという自覚、反省心が強い

親御さんほど、現状改善のために必要なことでも、子どもに強く促せないことが多く有ります。

いわゆる引け目を感じているのです。

 

 

そもそも自分たちが適切な関わり、対応ができず、今の不安を与えてしまったのに、その不安に負け

ないよう、勇気を出して前へ進みなさいといったことを強く言えないのです。

罪責感といいましょうか。

心情的には分からなくもありません。

 

 

しかしです。

今、何をすべきか、より優先させるべきかを考えてみてください

目的は、現状の改善問題の解決です。

 

 

反省心が強い場合、あらかた後悔にいきついてしまいます。

多くが悔やんでしまっていますので、嘆き、煩悶しています。

これでは、当然わが子に毅然とした態度で向き合うことができません。

 

 

ですから、反省に留めておくということです。

「反省」は、「こうしたら、こうなった」という原因と結果の再検討ですから、意思のはたらきです。

しかし「後悔」は、ただの感情です。

 

 

感情の処理は、とかくその場しのぎの対処法を取りやすいものです。

後悔は罪悪感を招きやすく、贖うという発想に至ります。そうすると、罪滅ぼし的に、わが子の要求を

無条件に聞き入れる(自己犠牲)といった対応を取りがちです。

そのことがかえって、現状をいたずらに長期化させ、事態を深刻化させてしまいます。

 

 

そもそも、その場その場の自己の感情の処理を優先させてしまうような関わりを、これまでわが子に

対してしていなかったを振り返ってみてください。

自分が不安になるのがいやで、子どもが様ざまなことに挑戦させることを阻んだり、夫婦間のことで

のいらだちを子どもにぶつけたり、愚痴をこぼしたり、自分の思うように子どもが動かないことでの

もどかしさを感情的にぶつけたり、その都度、現状の改善よりも気分の慰めを優先させていなかった

でしょうか

 

 

「反省」は、過去から学び、気づきを深化(進化)させ、現状改善に大きく寄与します。

現状の改善、問題の解決のためには、主体的に責任を負っていくことを感情処理より優先させなけ

ればなりません

 

 

その際、「責任をもつ」というように考えてください。

後悔からの罪悪感を抱いてしまうと、「責任を取らされた(罰があたった)」と感じ気分がなえてしまい

ます。

自ら責任をもつというのは、そのことにおいて解決のための主導権を握るということです。

 

 

過去の罪の償い、ましてや贖いではなく、親としての責任をもって、わが子が抱えている問題の解決、

現状の改善に主体的に取り組まなければなりません。

 

 

ですが、「これまでを振り返ると、どうすることがいいのか自分の判断に自信をもてない」という言葉

が返ってくるようです。

子どもの不登校やひきこもりによって、自尊心をなし崩しにされた親御さんの偽りのない本音です。

だからこそ、後悔ではなく反省猛省が必要なのです。

 

 

適切な判断、意思決定、適確な対応ができるために、過去から学び、気づきを深めていくことが求め

られます

もちろん、自分だけの考えにならぬよう、理解を深めていくために他者からも学び、同じ轍を踏まない

ようにしていかなければなりません。

わが子の親としての大任からは、一生降りることはできないのですから。

 

 

 

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木を見て森を見ず

私は、ご相談者に対してよく、「困っておられる問題は何で、どうなってほしいのですか?」とお尋ねし

ます。

 

 

すると、決まって不登校の場合は、「学校に行ってほしい」

ひきこもりのご相談の場合は、「閉じこもらないで、早く働いてほしい」

と返ってきます。

 

 

これは当然のことだと思いますが、それらは、いずれも結果としての状態にしか過ぎません。

それ自体を目的としてしまうと、学校へ行けていないこと、ひきこもっていることだけが問題視されて

しまいます。

 

 

不登校もひきこもりも、確たる理由があってのことです。

その理由の方が問題として扱われるべきなのですが、それはなおざりにされ、どうやって登校させ

ようか。どうやって働かせようか。と、ただそれだけになってしまっていることが多いようです。

または、「病気だろうから、どうやって病院に連れて行こうか」となります。

 

 

もちろん、理由、原因の部分に関しては、本人に尋ねても充分に答が返ってこないことが大半です。

時おり、原因を探ること、犯人探しに時間やエネルギーをかけることは、無意味だから、解決に集中

すべきといった見解も耳にします。

 

 

解決に力点を置くことは、もとより大切なことなのですが、重要なことは「何をもって解決とするのか

ということです。

そこを間違えますと、取り組んだ結果が、すべて裏目に出ます。

 

 

本人が原因を話してくれないことや、分かりにくいこともあって、「解決志向」といった名目で原因の

解明がなおざりにされていることが実態のようです。

登校や就労が解決と見なされてしまうと、さらに問題を深刻化させてしまう結果となります

 

 

不登校もひきこもりも、原因になっているものは、複合的にいくつもの問題が重なり合っています。

そして、その出処は、かなり時代をさかのぼります。

つまり、学校に行かなくなった、ひきこもりだした直前のことではないということです。

 

 

例えば、これまでに私はこういった経験もあります。

両親がわが子の問題に対し協力体制が取れず、私が父親の実家のご両親(当事者の祖父母)に

お会いしなければならないことがあったのですが、なんと嫁入り当時の話までが飛び出し、「うちに

は相応しくない家柄だったから、最初から反対だったんです」といった嫁(当事者の母親)への批判

までが出てきました。

さも孫のひきこもりの原因が、嫁(母親)にあるかのような物言いでした。

 

 

この両親が、わが子のひきこもりに対して、協力体制が取れなかった背景には、こういった結婚

当初からの歴史が関わっていたのです。

 

 

このように、不登校やひきこもりを招いた子どもたちのストレスに対する脆弱さや、自己否定感の

強さも、その背景をひも解いていく必要があるのです

 

 

私たちは、自分の中に有る、ある「前提」に立って、物事を推し進めます。

表面に現れた現象だけを見ているだけでは、その意味を読み取れませんし、そこだけを「けしからん」

と、たしなめても、「前提」が変わらない限り、同じ事を繰り返します。

 

 

「自分のとる行動は誤っている」

「自分は周囲から求められず、居てはいけない」

という前提があれば、止まり、身を隠すことしか選びません。

 

 

木(不登校・ひきこもり)だけを見るのではなく、森(家庭・家族・世界観)を見ていかなければ、本質の

問題が未解決のまま、まさに根腐れを起こしていくのです。

 

 

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笑いのない家庭

私は、不登校問題に関わりだした当初、不登校児童専門家庭教師として、当事者家庭へ訪問してい

ました。

100%家庭へ出向いていたのです(家庭教師ですので)。

 

 

この体験が、後のひきこもり支援にも活きてきました。

当事者家庭に共通する特徴を知る環境にあったがために、昨今全国的に取り組まれようとしている

アウトリーチ(訪問支援)を逆に必要としない支援法を構築できたのです。

自宅へ出向き本人への直接的な働きかけをしなくても、ほとんどの当事者たちが、自分の意志で、

出向いてくることを可能にしたのです

 

 

未だ訪問支援の方法が構築されないまま、見切り発車的に進められているようですが、親子関係に

亀裂が生じる危険性をはらんでいますので、慎重に進めてほしいものです。

 

 

ある相談者から、精神科医に訪問を依頼したところ、ロープをもってこられ、怖くなったという経験を

伺ったこともあります。

 

 

では、私が当時から感じていた当事者家庭の共通の特徴のひとつをお話ししましょう。

それは、笑顔が少ない家庭ということです。

ユーモアが家族間のコミュニケーションの中にないのです。

 

 

これは、不登校やひきこもりが始まってからということでは、もちろんありません。

いざ、そういう状態になれば、家族から笑顔が消えるのは、無理も無いことです。

そうではなくて、それ以前からの家庭に笑顔が少ないのです。

 

 

ユーモアは、人間関係に温もりを与え、緊張を緩和させる潤滑油になります

ユーモアは、ゆとり思いやりから生まれます。

 

 

笑う門には福来たる」という言葉もありますが、わが子から笑顔が消えた背景を考えてみましょう。

ゆとり」をキーワードに振り返ってみるのです。

 

 

お子さんを妊娠した時、生活に「ゆとり」がありましたか?

経済的にももちろんそうですが、特に精神的に、わが子の誕生を待ちわびる「ゆとり」がありましたか?

誕生を迎え、子育てを楽しむ「ゆとり」がありましたか?

健康的にも「ゆとり」がありましたか?

学校に上がり、成績に一喜一憂せず、健やかな成長を見守る「ゆとり」がありましたか?

子どもの反抗期を包み込む「ゆとり」がありましたか?

子どもの個性を尊重できる「ゆとり」がありましたか?

子どもの悩みに、耳を傾ける「ゆとり」がありましたか?

夫婦が互いに敬い、労いあう「ゆとり」がありましたか?

 

 

「ゆとり」の数が少ないだけ、笑顔が少なかったはずです。

心に「ゆとり」を生むためには、豊かさを養うことです。

 

 

心が豊かであることは、様ざまなことを感じ取れるということです。

生活の中に面白み楽しみを見出してください。

関心をもって、好奇心をはたらかせて捉えてみれば、必ず感謝できるうれしさも得られます。

 

 

わが子の不登校やひきこもりからも、心の豊かさがあれば、「気づかせてくれてありがとう。気持ちが

分かってうれしい」という意識になれます

 

 

赤ん坊のころは、目の前に顔を近づけて、微笑みかけていたはずです。

赤ん坊は、両親や周囲の笑顔を見て安心します。

そして、微笑み返してくれます。

もう一度、そのころを思い出して、実践してみてください。

 

 

福は笑うから来るのです。

喜び事(福)があったから笑うのでは、ありません。

笑えない状態でも笑い飛ばして前へ進んでいくから、笑える状態になっていくんです

微笑みは、心の温熱療法なのです。

 

 

 

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絆のねじれ

不登校やひきこもりの過程で、親に対しての暴力や暴言があると、「親子の間で信頼関係が無くなっ

てしまっている」と、悲嘆される親御さんも少なくありません。

親子の絆が切れてしまったということでしょう。

 

 

しかし実際は、多くの事例で、切れてしまっていることはあまりありません。

ねじれているだけなのです。

 

 

もちろん、国会ではありませんが、ねじれたままにしておくことは、よくありませんので、積極的に

解していく必要はあります。

 

 

そもそも、どこからこの“ねじれ”が生じたかといいますと、主に親と子の立場の違いから生じたもの

です。

 

 

一例を上げますと、親からわが子へ愛情というボールを放ったとします。

親側からこのボールは、愛情としか見えていません。

しかし、受け取る側の子どもからすると、侵入であったり、強制であったり、支配コントロール

映っている場合があるのです。

 

 

こういった場合は、親が愛情をかければ、かけるほど、子どもは負担に感じます。

親が気がつかない間に、“ねじれ”が酷くなっていくのです。

 

 

養育する側(立場)の親と、養育される側の子どもでは、その立場の違いから、求めるもの、思惑が

それぞれ違ってきます

販売側と消費者側の思惑が違うようにです。

 

 

子どもたちが親に求めるものに承認欲求というものがあります。

承認というのは、「期待」と「信頼」です。

自分に期待して欲しいし、信頼されたいということです。

 

 

こう言いますと、「わが子ですから当たり前です。期待しています」と言葉が返ってきます。

しかし、ここでも“ねじれ”が生じる危うさがあるのです。

 

 

子どもたちが求めているのは、ありのままの自分に期待して欲しい、信頼して欲しいということです。

では、親御さんが言っている期待とは、どう違うのでしょうか?

 

 

ここで、「期待」というものには、二通りあることを述べてみます。

親でも計りがたい、わが子の可能性に対しての期待と、「こうなって欲しい」という親の自己都合に

基づいた期待です。

 

 

「わが子に期待するのは、当たり前じゃないですか!」

という場合、この自己都合に基づいた期待であることが少なくないのです。

であれば、子どもが望む「ありのままの自分に期待してほしい」というものとは、違ってきています。

条件づき(親の都合)ではなく、そのまま期待してほしいというのが子どもの願いです。

ここから、“ねじれ”が生じてしまうのです。

 

 

「あなたのためを思ってのことだよ」と、子どもに何かを促す時には、本当にわが子のためと思って

のことかを見直してみてください

わが子のためではなく、自分のためになってしまっている場合があります。

「この方が安心よ」と言いながら、自分が安心したいからというのが本音の場合があります。

 

 

私も学生のころから、父親が公務員だったこともあり、「公務員になりなさい」と幾度となく言われて

いました。

私は、自分には到底向いていないと思い、会社員生活を6年で辞め、こともあろうに自営業を始め

ました(笑)。

さぞかし、両親は心配で、不安でたまらなかったでしょう。

しかし、結果私は、苦労こそしてきましたが、生きがいをもってやってこれました。

両親の望み通り、公務員になっていたら、ストレスがたまって退職していたかもしれません。

 

 

子どもの個性にあった方向に、進ませてあげた方がその子にとって幸せなんです。

たとえ、親の方は少々心配するようなことででもです。

 

 

子どものありのまま、まるごとそのままを認め、可能性に期待しようではないですか。

自分の思うように動かそう、変えようとすれば、強制やコントロールしてしまうことになります。

このように、親の都合を優先させ、子どもを利用することを“関係の乱用”と言います。

これは、心理的虐待につながります。

 

 

 

そうでなくても、子どもは親の都合、思惑を顔色や言動から読み取り、健気にそれに答えようとします。

なぜなら、愛されたいからです。

自分を抑えこんだり、押し殺してでも、親が求めているものに答えてきた子たちが、倒れてしまうので

す。

 

 

以上のように、親と子では立場が違う分、互いの意志が正確に伝わらない場合があります。

ここから、絆のねじれ現象が起こるのです。

 

 

子どもたちが、たとえ拳を親に振り上げようとも、絆が切れてしまっているわけではなく、「気づいて

欲しい」という一心で、ねじれた絆を解したい一心で、やっていることです。

子どもたちは、ただただ安心していたいんです。

「ここにいていいんだ」と。

 

 

 

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