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アダルトチルドレンからの回復
~私は私でありたい : 旧ブログ
カウンセリング: 2009年4月

行動を変えるために

私たちの人生は、習慣の複合体と言えます。

習慣は、行為・行動の繰り返しによって築きあげられます。

 

 

フロイトは、『反復強迫』という概念で、意識下に抑圧されたものは、行為の繰り返しとして表

現されるとしました。

たとえそれが自身を傷つける行為であっても、意識下に刻まれたものにより、自分でも意味

が分からぬまま、その行為を繰り返してしまうのです。

 

 

ACの生き辛さはまさにここにあります。

では行動を変えていけるためには、どうしたらいいでしょうか。

行動の目的を自問自答してみるのです。

 

 

ある行動をとった時に、「何のためにそうしているのか?」を問うてみるのです。

ダイエットのためのウォーキングも、何のためのダイエットかを考えると、好きな恋人により愛

されたいという目的が見えてきます。

  

 

高級車を購入するために懸命に働くのも、何のためかと考えると、経済力を誇示したいと

いう意思が見えてきます。

その経済力の誇示もまた、自分の存在意義を認めさせるという目的があります。

 

 

いずれも、「何のため?」を繰り返していくと、より本質的な目的に行き当たります。

愛され、認められ、受け入れられることが今必要な状況にあることが見えてきます。

 

 

母親が子どもの世話を過剰にやき、自立心を削ぎ、自分を頼らせることでわが子から求めら

れている実感を得るという目的をはたそうとする場合があります。

このケースも背後にあるのは、必要とされることを必要としている虚無感です。

 

 

目的には、必ず価値観が関わってきます。

何に価値を見いだしているのか、何を優先的に大切なものと認識しているのか。

それによって、目的が定められます。

 

 

そして、その価値の充足の基準にしているものは何か?

先の例では、容姿(体重)であり、収入、車であり、わが子の依存度が充足を測る基準になっ

ているのです。

 

 

行動を変え、なおかつ継続させていくためには、目的が明確になっておかなければなりませ

ん。そして、基準が変わらなければ今まで求めていたものを求め続けるだけで、行動の変化

は現れません。そのためには、価値観そのものを変えていくしかないのです。

 

 

私たちが身に備えている価値観は、低年齢期に親や周囲の大人たちから刷り込まれたもの

が多く有ります。中には、誤った価値観もあります。

「いい高校、大学に行かなければろくな人間になれません」という価値観に嫌悪感を抱き、高

校受験直前に不登校をして、学歴放棄で親の価値観に挑んだ少年がいました。

 

 

価値観は、根底から行動に揺さぶりをかけます。

意識下に抑圧されるものもまた、価値観によってしまい込まれてしまったものです。

生き辛さを感じるとき、自身の価値観を客観的に見直してみることが、回復への一助となって

いきます。

あなたがこのブログを読んでいる目的も問い直してみてください。

 

 

『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/

 

AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/adultc/

 

NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp/hokushin/


自己とのコミュニケーション

私たちが生きていく中で抱える苦悩は、人間関係に集約されると思います。

自分を他者に理解してもらい、他者の思い、動向をまた自分が把握できれば、関わりあいは

円滑にいきます。

 

 

そのためには、自分の意志を主張、表現でき、互いの感情交流のためのコミュニケーション

が必要になります。

しかし、このコミュニケーションがうまく取れないという生き辛さを感じている人も少なくないの

ではないでしょうか。

 

 

コミュニケーションに苦手意識をもっている人に多いのは、話下手で、気の利いた会話ができ

ないことがその原因と思っていることです。

実際そうでしょうか?

口数が少ない人でもけっこう交友関係が広い人がいます。

 

 

それは、コミュニケーションが単に言葉だけで支えられているものではないからです。

コミュニケーションの目的は、相互理解のための自己表現他者受容です。

そこから信頼関係を構築していきます。

自己表現ができるためには、表現する自分を知らなければなりません。

そのためには、他者とのコミュニケーションの前に自己とのコミュニケーションをはからなけ

ればなりません。

 

 

自己との間にも、他者との間にも信頼関係を構築していくためには自己開示が必要ですが、

その自己開示を妨げているものに次の三つがあります。

 

 

ひとつが〈シャドー〉です。

これは、自身が否定する、自我と正反対の悪(影)です。

例えば、誰にでも人の幸福を喜ぶ心とねたむ心とを持ち合わせています。しかし、ねたむ心

は、自分でも受け入れ難いですから、下意識に押し込んでしまうのです。

魔がさした」と言いますが、この魔がシャドーです。

 

 

つぎに〈コンプレックス

これは単に劣等感ではなくて、無意識の中のこだわり、囚われです。

誤った信念といえます。

親からの刷り込みや、期待にかなった場合だけの条件つきの愛情により、偏った思い込み

が生じるのです。

 

 

三つ目に〈ペルソナ

外部に順応するための、本来の自己を隠す仮面です。

偽りの自己と表現できます。

 

 

これらのものが自己を縛り、本来の自己を見えにくくしていることに気づくことが大切です。

自己とのコミュニケーションがはたせ、創造的・肯定的な心破壊的・否定的な心を統合で

きることで、他者とのコミュニケーションも自然に取れるようになっていきます。

 

 

『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/

 

AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/adultc/

 

NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp/hokushin/


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