月別 アーカイブ

  • マイベストプロ
  • イベント情報
  • トピックス

HOME > 解決支援者の現場日記 > アーカイブ > 福祉: 2025年12月

解決支援者の現場日記 福祉: 2025年12月

ひきこもり・不登校~本人のペースを信じる?


前回お知らせしたニュース記事は、

読んで頂けたでしょうか。




では、池上正樹氏の回答に対して、

看過できないという部分について

私の意見を述べてみましょう。




最初にお断りしておきますが、

あくまでもこの記事に書かれている範囲に

対してであります。

私は直接池上氏にお会いして

お話を伺ったわけではありませんので、

取材記録されている内容に、

どれだけ池上氏の真意が表されているかは

分かりませんので、そのことを考慮したうえで

お読み頂けたら幸いです。




池上氏は、

「自分の状態を最も知っている本人のタイミングや

本人のペースを信じるってことじゃないかな

と思います。だから本人が自らの意思で、

自らの言葉で求めてくるまで

待つってことではないかなと思います」


と述べられていますが、

これでは確実に長期化します。




そもそも大半の当事者たちは、

自身に何が起こってしまっているのかさえ

理解できていません。

痛みを感じ、そこから不安怯え苦悩

抱えている状態です。




病気みたいなもので、

痛みや不調を感じるわけですが、

何の病気でどこが悪くなっているかは、

自分で分からないですよね。

だから医者に診てもらうわけです。




もちろん、何が(例えば「人」)怖いかという

怯えの対象は分かります。

ですが、なぜそこまでの怯えを感じてしまうのか

原因が分かっていません。




「自らの意思で」と言っても、本人は、

何が起こったのか、何をどうすればいいのかも

皆目分からないでいる状態です。

だから延々止まってしまっているのです。




家族会に参加されるような家庭は、

すでに数年は経っています。

長い場合は10年を超えています。

これまでの年月を考えれば、

自分の意思で動き出せないでいることは

歴然としています。




「自らの言葉で求めてくるまで待つ 」

とも仰っていますが、これまた当事者たちは、

自身の感情や意思を適切な言葉で伝えるのが

とても苦手です。もっと言うと、

感情鈍麻思考停止の状態です。




そんな状態のわが子が、

自ら動き出すのを待っていても

ただただ長期化するだけです。

結局、親のわが子のやる気への依存です。

「人頼りの姿勢」となります。

「待つ」=「動かない」となるのです。




「「私の子だから大丈夫」と思える信頼が、

本人には偉大なメッセージとして伝わり、

生きる糧にもなってくる」


と、池上氏は発言しておられますが、

この「私の子だから大丈夫」 は、

信頼と言うよりも「楽観性バイアス」です。

「うちの子にかぎって」と同じです。

なんの根拠もありません。

長年のわが子の日々の生活ぶりを見て、

真からそう信じられるでしょうか?




池上氏の主張は、

「自分の状態を最も知っている本人」

を前提にしてしまっていることでの過誤です。 

これだと、どうしても本人頼りになってしまい、

親は待つしかなくなるのです。

実際は、本人は知っている(分かっている)

わけではないのです。





「待つのは何もしないで待つわけじゃない」とは、

池上氏も仰っていますが、

それについても次回具体的に述べてみましょう。

(続く)





公式LINE始めました。友だち追加お願いします。
友だち追加  




※現在、オンラインでの相談も承っております。(スマホ、タブレット可)
お申込み、お問い合わせは、メールでどうぞ。




行動する親たちの学び場です。地域の当事者家族会に参加して落胆している方、ここでは希望を実感できますよ!
【不登校・引きこもりフォーラム〈たらちねの会〉】
https://peraichi.com/landing_pages/view/tarachine


新プロジェクト〈OKAGESAMA fellowship〉開始!
【うぶすなの庵】
これまでの、かえって長期化を招いてしまっている家族会や居場所とは
違う当事者家族にとって本当に必要な「行き場」の提供です。
 

現状に対して、何からどう始めていけばよいのかを研鑽し合う親の学び場です。
【和(やわらぎ)塾】
https://yawaragi-jyuku.hp.peraichi.com


プロの解決実践者の養成講座です。当事者家族も学べます。
【家族援護士養成講座】※現在オンラインで一人からでも受講できます。
https://www.interbrain.co.jp/course/category/family-aid/


不登校・ひきこもり・アダルトチルドレンのメンタルケア
【付設心理教育カウンセリング・オフィス〈ふぉーらむ北辰〉】
https://www.interbrain.co.jp/hokushin/about/


アダルトチルドレンを超えるためのブログはこちらです。
【アダルトチルドレンからの回復】
https://www.interbrain.co.jp/acblog/
 

ひきこもり期間中 に喪失した自律性や社会性を回復していきます。
【生活機能回復訓練  生活道場】
https://www.interbrain.co.jp/seikatsu_dojo/


【毎週月曜日無料相談会】
大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約  0120-870-996 )
詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/ 
 



引きこもり・不登校・発達障害の相談解決
 NPO法人地球家族エコロジー協会
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp


ひきこもり・不登校~いつまで待つんですか?


私の支援の歴史を振り返る内容を

続けてお伝えしておりましたが、

ちょっと気になるニュースを拝見しましたので、

今回はそれに関しての私の意見を

少しお話ししてみたいと思います。

URLは下記ですので、
先ずはご覧になってみてください。
https://news.jp/i/1350648357004739013




大分市で開催された

「ひきこもりの子どもを持つ親の交流会」

における記事ですが、

ジャーナリストの池上正樹氏が、

参加していた60代の男性から発せられた

「いつまで待つんですか?」という質問に

答えた内容が書かれていました。




池上氏は、

ひきこもりに関し長きにわたって取材し、

「KHJ全国ひきこもり家族連合会」にも

参加しておられる方で、

発言には一定の影響力のある方だけに、

その内容が看過できないものでしたので、

実際の支援実践家としての私の意見を

述べてみたいと思いました。




記事によれば 、この問いが発せられた瞬間、

その場が緊張感に包まれたようです。




この言葉は、単に時間的な見通しを

問うものではありません。

それは、心身ともに疲弊した親が抱える不安、

焦り、そして出口の見えない状況に対する

悲痛な叫びそのものであったでしょう。




この短い一文には、これ以上どうすれば

良いのか分からないという、

親としての深い葛藤が込められています。




ひきこもり支援における最も核心的

かつ困難な課題
を浮き彫りにしたものだと

言えるでしょう。




昔、私もこういう場面に

出くわしたことがあります。

ひきこもりの講演会で、

登壇していたのは精神科医でした。

2時間くらいの講演でしたでしょうか、

終わって質問の際に、7、80代の高齢の男性から

こんな発言がありました。

「それで結局どうすればいいんですか?」と。




精神疾患、障がいの話に終始し、

具体的な解決策の話は何もなかったのです。

あらかた、「どうすれば?」の答えは、

「子どもを責めず、信じて見守ってあげましょう」

です。




この言葉が、どれだけ多く

長期化を招いてしまったことでしょう。

私は、「悪魔のささやき」と申しています。

10年を越す家庭にも

そう答えているケースもあります。

中には、

「生きているだけでもいいじゃないですか」

というのも聞かれたりしますが、

あきれてものも言えません。




池上氏も「待つ」という言葉の危険性は

感じてはおられるようですが、

氏自身、その言葉がもつ真の破壊性には

気づけておられないようです。




次回、池上氏の回答の看過できない部分を

具体的に説明してみましよう。

(続く)





公式LINE始めました。友だち追加お願いします。
友だち追加  




※現在、オンラインでの相談も承っております。(スマホ、タブレット可)
お申込み、お問い合わせは、メールでどうぞ。




行動する親たちの学び場です。地域の当事者家族会に参加して落胆している方、ここでは希望を実感できますよ!
【不登校・引きこもりフォーラム〈たらちねの会〉】
https://peraichi.com/landing_pages/view/tarachine


新プロジェクト〈OKAGESAMA fellowship〉開始!
【うぶすなの庵】
これまでの、かえって長期化を招いてしまっている家族会や居場所とは
違う当事者家族にとって本当に必要な「行き場」の提供です。
 

現状に対して、何からどう始めていけばよいのかを研鑽し合う親の学び場です。
【和(やわらぎ)塾】
https://yawaragi-jyuku.hp.peraichi.com


プロの解決実践者の養成講座です。当事者家族も学べます。
【家族援護士養成講座】※現在オンラインで一人からでも受講できます。
https://www.interbrain.co.jp/course/category/family-aid/


不登校・ひきこもり・アダルトチルドレンのメンタルケア
【付設心理教育カウンセリング・オフィス〈ふぉーらむ北辰〉】
https://www.interbrain.co.jp/hokushin/about/


アダルトチルドレンを超えるためのブログはこちらです。
【アダルトチルドレンからの回復】
https://www.interbrain.co.jp/acblog/
 

ひきこもり期間中 に喪失した自律性や社会性を回復していきます。
【生活機能回復訓練  生活道場】
https://www.interbrain.co.jp/seikatsu_dojo/


【毎週月曜日無料相談会】
大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約  0120-870-996 )
詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/ 
 



引きこもり・不登校・発達障害の相談解決
 NPO法人地球家族エコロジー協会
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp





 

1

« 福祉: 2025年8月 | メインページ | アーカイブ

このページのトップへ