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解決支援者の現場日記
ひきこもり家庭で最初に必要な親の視点転換
ーーはじめにーー
ひきこもりは怠けや甘えではなく、
人生のどこかで行き詰まり
動けなくなった状態です。
叱責や励ましで解決する問題ではありません。
子どもを無理に動かすのではなく、
親が理解を深め、
家庭の関係や生活を整えることが、
回復への第一歩になります。
「なぜ、うちの子は動いてくれないのか」
「私の育て方が間違っていたのだろうか」
閉ざされた部屋の扉を前に、
そんな思いで苦しんでいる親御さんは
少なくありません。
周囲からは、
「そのうち動くよ」
「がんばらせないと」
そんな言葉をかけられることもあるでしょう。
しかし、いくら励ましても、叱っても、
わが子は動こうとしない。
その姿を見るたびに、
「自分の育て方が悪かったのではないか」
と自分を責め、
どうしてよいのか分からなくなってしまう。
その苦しみは、とてもよく分かります。
まず、はっきりさせておきたいことがあります。
ひきこもりは、
本人の怠けではありません。
また、それ自体がすぐに「治療すべき病気」
というわけでもありません。
ひきこもりとは、
子どもが人生のどこかで行き詰まり、
生き方が、立ち止まってしまった状態
として現れている一つの現象です。
ですから、周囲から
「がんばれ」
「動きなさい」
と言われても、
すぐに応えられる状態ではありません。
むしろ、反発や拒否が起こるのは自然な反応です。
ここにこそ「支援が必要」という意味があります。
それは、
子どもを無理に動かすことではありません。
また、
ただ動き出すのを待つことでもありません。
必要なのは、
子どもがもう一度動き出せるように、
家庭の「生活の仕方」や「関係のあり方」を
整え直していくことです。
つまり、
親の側の視点を
「どう治すか」から
「どう生活を立て直すか」
へと転換していくことが求められるのです。
ただし、ここで注意が必要です。
「子どもの意志に任せて、
いつか動き出すのを待つ」
これだけでは、
実際には何も対策をしていないのと
同じになってしまいます。
その結果、
ひきこもりが長期化してしまう家庭は
少なくありません。
長期化している多くのケースでは、
どう関わればよいのか分からないまま、
時間だけが過ぎてしまった
ということが起きています。
ひきこもりの問題は、
子どもだけの問題ではありません。
それは、家族にとって
これまでの生き方や関係のあり方を
見直す機会でもあります。
親が学び始め、
家庭の空気や関わり方が
少しずつ変わっていくとき、
閉ざされていた扉の向こうにいる子どもにも、
ゆっくりと変化が生まれてくることがあります。
すぐに結果が出るわけではありません。
しかし、正しい理解と関わりを
続けていくことで、
状況が動き始める家庭は確かにあります。
大切なのは、
一人で抱え込まず、
正しい支援の方法を学ぶことです。
(続く)
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2026年3月12日 06:02




ひきこもり・不登校~「自滅病」からの脱却という唯一の鍵
ーーはじめにーー
ひきこもりの本質は、能力や性格の問題ではありません。
背景にあるのは、自分の幸福を壊そうとする心理
いわば「自滅衝動」です。
この衝動を生み出しているのが、
心の中にいる「内的批判家」です。
それは「お前はダメだ」「どうせ無理だ」と
ささやき、行動を止めます。
重要なのは、その声が
“本当の自分”ではないと気づくことです。
それは過去の経験や他者の影響で作られた、
内なる敵の声にすぎません。
✔ 苦しみの原因は能力不足ではない
✔ 問題の中心は「内的批判家」
✔ 気づくことが回復の出発点
この構造を理解できたとき、
自己破壊の連鎖は止まり、出口が見え始めます。
ひきこもりという現象の深層には、
自らの幸福を破壊しようとする衝動、
いわば「自滅病」とも呼べる心理メカニズムが
横たわっています。
いま直面している出口の見えない苦しみや、
どうしても前向きになれない現状、
それは決して当事者たちの能力不足や
性格の欠陥ではなく、
内なる敵である「内的批判家」によって
仕組まれたものであることを述べてきました。
最も重要な一歩は、
今ある苦しみが、自分自身の内的批判家が
生じさせているものである
と気づかせることです。
そのささやきが自分自身の本音ではなく、
外から植え付けられた「敵」の声であると
見抜くこと。
この本質的な気づきこそが、
自己破壊的な衝動を消滅させ、
暗いトンネルを抜け出すための
唯一の鍵となるのです。
(了)
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2026年2月26日 06:18




ひきこもり・不登校~自分に課した「惨めな人生」という刑罰
ーーはじめにーー
本記事は、ひきこもり当事者の心を支配する
「内的批判家」の働きを解説します。
・自分は幸せになってはいけない
・助けに値しない
・惨めであるべきだ
こうした自己否定の声が強まると、
人は自分を見捨てる「セルフ・ネグレクト」に至ります。
支援を拒むのは反抗ではなく、
「不幸であることへの納得」を守ろうとする心の動きです。
なぜそこまで自分を罰するのか。
その核心を掘り下げます。
内的批判家の支配が完成すると、
当事者は恐ろしい自己対話(セルフ・トーク)を
繰り返すようになります。
•「自分には惨めな人生が相応しい」
•「幸せにはならない。なってはいけない」
•「自分は助けに値しない。助けられるはずもない」
こうした絶望的な諦念に基づき、
自らを放棄する「セルフ・ネグレクト」へと至ります。
彼らが他者の助けを拒絶し、
その手を無効化しようとするのは、
内的批判家が下した「自分は不幸でなければならない」
という判決を忠実に実行しているからに他なりません。
彼らにとっての惨めさは、
自らの存在に対する「納得」の形であり、
自分に課した刑罰なのです。
(続く)
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2026年2月20日 06:12




ひきこもり・不登校~自尊心が壊れたあとに生まれる心の敵
ーーはじめにーー
ひきこもりの自己破壊的な行動は、
意志の弱さや甘えが原因ではありません。
多くの場合、
成長過程の親子関係で形成された
「内的批判家(自分を責め続ける心の声)」
が原因となっています。
本記事では、
ひきこもりの心理構造と、
親が理解すべき心のメカニズムを
分かりやすく解説します。
なぜ、ひきこもり者たちは、
これほどまでに自己破壊的な行動を
とってしまうのでしょうか。
その根源にあるのが、
心の中に形成された
「内的批判家」という存在です。
この内なる独裁者は、
成長過程における養育者との
関係性によって形作られます。
自尊心や自己信頼感を挫かれるような
親からの不適切な関わり(マルトリートメント)
により、無力感や恥辱感が生じ、
自分の中に内的批判家という敵を
作ってしまったのです。
本来、自己を守るべき盾であるはずの自尊心が
マルトリートメントによって破壊されると、
その空白に「自分を監視し、攻撃し続ける敵」
が居座ります。
さらに、
自己存在そのものに対する激しい恥の感情は、
皮肉なことに他者への過度な依存や執着を
招き寄せます。
自分を信じられないがゆえに、
自己を攻撃しながらも
誰かにしがみつかざるを得ないという、
深刻な矛盾が生じるのです。
(続く)
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2026年2月10日 06:30




ひきこもり・不登校~心で起きている"逆転現象"
ーーはじめにーー
「良くなること」が、なぜこんなにも苦しいのか。
ひきこもりの人の中には、
うまくいくほど、前向きになるどころか、
強い落ち込みや罪悪感に襲われる人がいます。
それは怠けでも、甘えでもありません。
過去の傷つきや、
「親の期待」「社会への恐れ」が重なり、
変わること自体が怖くなっているのです。
なぜ「動かない」のか。
なぜ「変わらない」ように見えるのか。
その行動の奥にある、
本人なりの必死な心のバランスを、
このブログで丁寧にひもといていきます。
ふつうは、何かがうまくいったり、
努力が報われたりすると、うれしくなり、
自信につながるものです。
けれど、ひきこもり者たちの心では、
その「当たり前」が
逆に働いていることがあります。
何かがうまくいったり、
状況が少し良くなったりすると、
喜びを感じるどころか、
強い落ち込みや罪悪感、
胸が苦しくなるようなつらさが
出てくるのです。
これまでの経験の中で、
心が傷つき、良くなること自体を
怖がるようになってしまった結果です。
それは、どんな経験なのでしょう。
何かの成果を出すと、
周囲からのさらなる期待がかけられ、
それに応えなければというプレッシャーが
重くのしかかってくるのです。
ある青年はこう言いました。
「親は勝手に期待し、勝手に裏切られたと嘆く」と。
「はえば立て、立てば歩めの親心」
という言葉もありますが、
この青年が言いたかったことは、
自分の知らないところで、
勝手に親の都合で自分に成果を期待し、
結果が期待外れだと、
あたかもこっちが悪いかのように、
恨みがましく嘆くということでした。
わが子への愛おしさからでしょうが、
親の期待というものは、本当に勝手なものです。
本人も「このままではいけない」と
分かっていないわけでも、
努力していないわけでもありません。
ですが、
良くなるとことへの怖れを抱く理由には、
もうひとつこういうこともあるのです。
基本、彼らは、
社会へ関わることへの強い怯えがあります。
ですから、自身が成長すれば、
当然社会へ入れない(入らないでいい)理由が
無くなります。
それは困るわけです。
彼らは、現状のままでしか、
未来を想像することができません。
つまり、成長すれば、
今出来ないでいることも出来るようになり、
今感じている怯えも感じなくなるからこそ、
社会へ普通に関われるようになるのですが、
社会への怯えがあまりにも強いがために、
その辺りが分からないでいるのです。
良くなることが苦しいのであれば、
たとえつらい毎日であっても、
今のまま変わらないほうが、
心は安定してしまうのです。
そのため、外から見ると
「なぜ動かないのか」
「なぜ変わろうとしないのか」
と感じるかもしれません。
しかしそれは、
怠けやわがままではなく、
心が精一杯バランスを保とうと
している姿なのです。
(続く)
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2026年2月 8日 06:27




ひきこもり・不登校~なぜ、失敗する選択をしてしまうのか
――はじめに――
「どうして、わざわざうまくいかない選択を
するのだろう」
そう感じて、戸惑ったり、
責めてしまったことはありませんか?
実はその行動は、怠けや反抗ではなく、
深く傷ついた心が自分を守ろうとして
起こす反応であることがあります。
責める前に知っておいてほしい視点として、
お読みください。
ひきこもりの心理を分析する上で
最も衝撃的な事実は、
彼らが時として
「より良い選択肢」をあえて捨て、
自ら失望や敗北を招く状況を
選び取ってしまうという点にあります。
彼らは、慢性的な罪悪感と自責感から
常に不機嫌な状態にあり、
人生に対して極めて否定的な姿勢を示しています。
その内面的な不機嫌さは、
しばしば他者からの怒りや拒絶を
意図的に引き出すような言動となって現れます。
ここで重要なのは、
他者を苛立たせて拒絶された後、
彼ら自身が深い傷を負い、
敗北感や屈辱感に打ちひしがれるという点です。
これは単なる自虐ではありません。
「やはり自分は誰からも受け入れられない人間だ」
という内的批判家による確証バイアスを
強化するための、無意識の心理戦略なのです。
(続く)
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2026年1月31日 05:11




ひきこもり・不登校~なぜ、自ら不幸を選んでしまうのか?
―はじめに―
なぜ、助けを拒むのか。
それは怠けでも、わがままでもありません。
ひきこもり当事者の拒絶の裏側では、
自分を責め続ける「内なる敵」との
終わらない戦いが起きています。
この記事では、
支援を遠ざけてしまう本当の理由と、
抜け出せない“負のループ”の正体を明らかにします。
「なぜ、これほど苦しんでいるのに、
差し伸べられた助けを頑なに拒むのか?」
ひきこもり状態にある当事者の周囲にいる人々は、
しばしばこうした壁に突き当たります。
良かれと思って提案した解決策が拒絶され、
むしろ状況が悪化していく。
こうした日常的な違和感は、
家族や支援者を深い無力感へと追い込みます。
しかし、一見すると怠慢や
不可解な頑固さに見えるその行動の背景には、
単なる性格の問題では片付けられない、
深刻な心理構造が潜んでいます。
彼らが陥っている「負のループ」の正体は、
自分自身の内側に棲みつき、
容赦なく自分を裁き続ける「敵」との
絶望的な戦いなのです。
(続く)
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2026年1月21日 06:24




ひきこもり・不登校~支援者の無念④
二神氏は、『「信じて待つ、見守る」といった、
家族内で問題解決を図ろうとする
主流のアプローチが強く、ニュースタートの
考えは全体としては浸透しなかった 。
社会全体として家族が問題を抱え込む流れを
変えることができなかった』
と、その無念さを悲痛なおももちで
述べておられます。
社会全体の流れを変えること、
それはいくらなんでも難しすぎると思います。
それでなくても、
いわゆる「世間体」というものを優先させ、
どこにも頼らず、
いたずらに長期化させてしまっている
ケースが多いのですから。
「信じて待つ、見守る」 この言葉が
引きこもりの長期化を推し進めた戦犯の1つと、
二神氏は著書の中で述べていますが、
私はかねてよりこれを「悪魔のささやき」
と言っています。
事実、どれだけ多くの長期化を招いてしまったか。
さらには、「ひとつの生き方」「個性」だとか、
「安心してひきこもれる環境をつくる」
といった無責任な擁護派や、
「ひきこもりは解決できない」
というあきらめムードをつくってしまったこと。
その責任は重いと思います。
二神氏のような実績のある支援者(団体)が、
活動を継続できないような気運に
してしまったことを、
まがりなりにも支援者や研究者を名乗る者は、
重く受け止めなければならないと思います。
そもそもジャーナリストは、
支援(解決)者ではなく、情報発信者であり、
外側からの批評家です。
精神科医は、
受診に来た(来られる)相手しか診ておらず、
部屋の中で動けない状態から、社会へ
参加するまでずっと関わっていった
経験がありません。
二神氏が主張しているように、
「7割は自立できる」といったようなことは
信じようとせず、
自らが関わり解決していった経験のない
ジャーナリストや医者の言葉を
ありがたがっているのが不思議でなりません。
私もこういう経験があります。
行政主催の支援者会議で、
親の会の世話役の男性と、
地元の福祉行政の管理職の方と一緒になり、
アウトリーチ(訪問支援)も必要としない
当協会の支援法の実例を紹介したにも関わらず、
会議終了後、
何も尋ねてこられなかったことがあります。
きっと「まゆつば」とでも思ったのか(笑)、
固定観念で、
訪問も無く当事者が出てくるわけがないと
思ったのでしょう。
実際、今年も、10数年間のひきこもり者が、
訪問もせず自ら出向いてきたり、
就職を実現した者もいます。
当協会が行っている家族参画型の支援法に
よるものです。
二神氏もきっと思っていると思いますが、
なぜ実績をあげている事実を見ようとしないのか、
「相談しても解決しないと思うから」と、
やる前からあきらめてしまうのか。
そう思わせてしまった自称支援者たちには、
猛省を促したいと思います。
先に『いつまで待つんですか?』のブログから
池上正樹氏の発言についても私の私見を
3回にわたって述べていますので、
是非ご購読頂ければ幸いです。
私は同じ支援者として、
解決できる現実を見てきているだけに、
二神氏の無念を伝え、
解決の実績を通して晴らしていきたい
と思っています。
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2025年12月29日 06:53




ひきこもり・不登校~支援者の無念③
「対話」については、前回述べましたが、
当事者家庭では非常に困難です。
というのは、
久しく、会話自体がなされていないことが
ほとんどだからです。
だからといって、コミュニケーションは重要です。
なぜなら親側の意思を伝えることも、
本人の意思を確認することも必須だからです。
ですから、コミュニケーションの回復を
先ず行っていかなければなりません。
「対話」が重要と言われても、
それは当たり前のことですから、
「何を今さら」いや、「今ごろ」です。
ですが、オープンダイアローグの手法ではムリ
ですので、他の手段が必要なのです。
二神氏の言う、
「家族を開き他者の力を借りることが必要」は、
同意見ですが、
「引きこもりはもともと家族の問題ではなく
本人の社会力の問題なのですから、
本人を家から出して
他人や社会と交流させましょう」
というのは、同意できません。
前回も述べましたが、
もちろん本人の社会力の問題でもありますが、
なぜその社会力が育っていないのか
というところが、
実はここが家族の問題なのです。
また、いつも申しあげているように、
長期化は、親子の共同作業の結果ですから、
まさに、家族の問題なのです。
だからこそ、
家族が深く関わっていくことで解決に至るのです。
それを、単に
「本人を家から出して他人や社会と交流させて」
いけばいいかというと、
親子間の問題をそのままにしていては、
その他人や社会との交流(社会力)自体に
親との関係が本質的に関わっているのですから、
その後ひきこもりを再発しかねないのです。
親元にいれば、親は世話をやき、子どもは甘える。
だから、家から出す。
親がかりの一人暮らしで、そこでひきこもっている
ケースもあることから分かるように、
物理的に親子間の距離を取れば、
一人暮らしをさせれば、
ムクムクと自立心が出てくる
というわけではないのです。
親も子も、そもそもの現状を招いた意識が
変わらない限り、
解決には至らないでしょう。
そのために、他者の力が必要なのです。
(続く)
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2025年12月27日 06:23




ひきこもり・不登校~支援者の無念②
前回ご紹介した
『引きこもりの7割は自立できる』の中の記述から、
私なりの意見を述べてみましょう。
二神氏は、「問題を家族だけで抱え込むな」と、
言い続けていました。
これは当然です。
そもそも、ひきこもりに限らず、いかなる問題も、
それを解決するためには、
その問題を招いた(つくった)意識のまま、
解決をはかっても出来ようはずもありません。
これまでとは違う視点に立つ必要があるのです。
ひきこもり現象は、家庭で起こっているものです。
ですから、家族だけで抱え込んでいては、
解決は遠のく(長期化する)ばかりです。
ただ、ここで、二神氏とは
私は少し違う点があります。
最近、「オープンダイアローグ(対話)」という
ものがよく聞かれます。
これも斎藤環氏が提唱しておられますが、
はっきり言って、当事者家庭の実態を
よく把握されていないようです。
『安全・安心な家庭をつくるために』でも
述べましたが、ジャーナリストの池上正樹氏といい、
斎藤環氏といい、発言に影響力のある方々が、
現場の実態の認識が乏しいことが、
結果的に「有害な救済」を招いてしまっていること
に強い危機感を感じます。
二神氏の無念さもここにあるものと思われます。
当事者家庭は、親子で対話などほとんどできません。
この辺りは、二神氏も認識しておられ
「家族の話し合いから解決を目指すのは、
現実的ではない」と述べています。
ただ、二神氏と違うのは、
二神氏は、ひきこもり問題は、
社会とうまく関われない「本人の社会力問題」
としています。
そうではあるのですが、私は、
「ではなぜ、その社会力が育っていないのか」
というところを問題視しており、
そこに家族(親)が深く関わっていることを
重要視しているのです。
ですから、
家族が関わっていかなければならないことは
当たり前のことですし、だからこそ、
動ける家族が関わって(動いて)いくことで、
解決に至るのです。
ただ、そのままの家族では、
先に申し上げたように無理です。
だから、二神氏も言うように、
家族を開いて他者の力を借りていく必要が
あるのです。
「対話」についても述べてみたいと思いますが、
次回にしましょう。
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2025年12月25日 06:40




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