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解決支援者の現場日記 家族問題

ひきこもり(不登校)ーひと言申す~身に起こる出来事に対して


『あたかも既に二度目の人生を生きているかのように、そして、あたかも、

あなたが今まさに誤って行為してしまおうとしているのと同じ過ちを、

一度目の人生において行ったかのように生きよ』
(実存心理学)
 



これは、過去に行った行為(一度目の人生)の結果として現状が生じていると自覚すること。

現状困難な状態があれば、それは過去の誤った判断、行為によってのものであり、

それと同じことを繰り返してしまわないように自戒して行動していく必要があります。

今の行動のありかたは、将来に何かを用意してしまいます。

現状の過ごし方が、将来の準備になっていることを自覚して過ごすことが大切です。

今という時間、機会は、二度とこないのですから。




自分の人生に起こるネガティヴな事柄は、「自己の洗浄(クリーニング)」と認識してみましょう。

洗浄の後は、成長し、美しくなります。美しくとは、ムダやムリが無く、道理にかなった行動が

できている
ということです。ですから、洗浄として起こるその事柄に先ず感謝です。

もちろん、目の前のわが子の、わが家に起こっているひきこもり(不登校)も同じです。




人からいやなことをされた場合も、自分がそれまでに、人に迷惑をかけた分の見返りとして

戻ってきていると捉えましょう。「お互いさま」なのですから。

ここで相手に報復してしまうと、自己洗浄にはならず、さらにネガティヴな原因を作ってしまいます。

背を向けるわが子に対しても、「いい加減にしてっ!」と報復すれば、新たな火種を作りかねません。

ここでまた、問題への対処の仕方の誤りを、再び繰り返す(反復強迫)ことになります。








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ひきこもり(不登校)ーひと言申す~気づきの変化


気づきは、人生経験や知識、自分の置かれた環境、すべての感覚の総和です。

決断や行動はすべて、現時点での気づきのレベルに基づいています。

考え方や価値観は、気づきが変化しない限り変えることができません。




人間は、自分自身で意識的に変わろうとしなければ変化しません。

その変化が自分にとって有益だということに気づかない限り、自分の習慣を

永続的には変えられない。

つまり、気づきが変わらなければ、向上はありえないのです。




わが子のひきこもり(不登校)から、何らの気づきがなければ、ただ「困ったものだ」

と、嘆くことしかしません。

「わが子が何かを教えてくれている」と気づくことで、親として、一人の人としての

レベルアップがはかられるのです。

その結果、わが子が抱えている困りごとも解消できていくのです。






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ひきこもり(不登校)ーひと言申す~自己変革


自己変革に必要な心がまえとして、成長に関心をもつことです。

成長を促進する行為を「徳」と言います。

徳は、幸いを呼び込み、災いが除けて通る力をもちます。




成長を阻むものは、慢心怠惰です。

慢心は、自分の非を覚らないで、自分で自分を是なりと思い、自分の我を押し通して

いる状態です。

自身の過ちを認め、その上で、自分の過ちも他者の過ちも赦しましょう。

責めることなく、やり直すことを許し、挑戦を続けます。




怠惰は、依存心責任感の欠如から生まれます。

「誰かがやってくれる」ではなく、自分を成長させることに責任をもって、環境や条件

のせいにせず、主体的に自ら動くことで、自分を変えていきます。

わが子が自分から動き出すのを待っていても、事態は長期化するだけです。




目の前の問題は、これまでの自分の限界を示しています。

ここからの成長がなければ、現状の改善、問題解決はあり得ないのです。






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ひきこもり(不登校)ーひと言申す~罪悪感とやり直し


わが子から、過去の行為や言動を非難されたり、なじられたりと責められてしまうと、

当然、罪悪感を抱えてしまいます。

しかし、過度な罪悪感は、心を麻痺させ、受け身で無力にし、変わる勇気を与えません。

「自分は親として失格だ」と、その後は言われるままになってしまいます。




そして罪悪感は、過去の囚われ人となし、自由を奪います。

罪悪感から自由になることが、心が平安になるための必要条件なのです。




また、罪悪感を抱くことによって、自分が負うべき責任から逃れようとしていないか

を自身に問うてみることも大切です。

「もう自分には、わが子にあれこれ言える資格はない」と、現状改善のための取り組みを

避けてしまおう
としていませんか?

大事なことは、自身を裁くのではなく、客観視して必要な修正をすることを自分に許す

ことなのです。

もちろん、ひきこもってもがいているわが子を「けしからん!」と裁くことは、絶対に

あってはならないことです。
 



要するに、自分にやり直しをさせるのです。

「やり直す」という意識は、とても大切です。

失敗しても、やり直せばいいだけです。

失敗しないことが偉いわけではありません。挑戦すれば失敗はつきものです。

何度もやり直していく姿勢が、達成、成就という結果を導くのですから。

「七転び八起き」です。

わが子にもそれを教えてあげなければなりません。




やり直すためには、過ちを振り返り、そこに表れている行動の癖を探し、学び、

絶えず行動を修正し、もう二度と同じ過ちを繰り返さないと固く決意することが

肝心です。

行動が改まらなければ、自己不信が強まるばかりで、気持ちの立ち直りも叶わぬ

ことになります。






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ひきこもり(不登校)ーひと言申す~変化のための受容


アディクション(嗜癖、依存症)の自助グループに「平安の祈り」というものがあります。

私にお与えください
変えられないものを受け入れる落ち着きを
変えられるものを変える勇気を
そしてその二つを見分ける賢さを

 


変化を嫌がるのは無知怠けです。

変わることを嫌がるのが苦しみの原点です。

ものごとは常に変化しています。

変化を認めないというたったひとつの間違いで、苦しみが絶えなくなるのです。




変わることは、未知へと進むことです。その不安が現状にしがみつかせます。

より良くなるために変化を起こすことでも、「そうならなかったら」という不安が強ければ、

そこへそのまま留まります。

当事者家庭は、ひきこもり者も親も同じ状態です。




成長も発展も進歩も進化も、すべて現状からの“変化”です。

それを実現させるためには、自己受容が最も大切です。




自分で認めていない恐れは、克服することができません。

あると認めていない問題は、解決することができません。

感じていることを認めない苦痛は、癒すことができません。

自分がもっていないと言い張る傾向は、変えることができません。

自分がやったと認めない行動に対して、自分を赦すことはできません。
 
現状をありのままに認めること無くして、改善の変化は起こせないのです。






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ひきこもり(不登校)ーひと言申す~解決できる家族は?


解決していく家族(A)長期化させる家族(B)の違いです。

さあ、わが家の状態をチェックしてみて、すぐに対策を打ちましょう!



 
Aは、常に現実を認め、Bは、常に現実を否認します。
 
Bは直視恐怖がありますから、現実に抵抗します。

現実を見なければ何が起こっているのかも認識できません。


 
Aは、常に「引き受けた」と言い、Bは、常に「子どもしだい」と言いいます。
 
Bは〈この子〉の問題であり、〈わが子〉の問題という自覚がなく、子どものやる気

依存し、子ども頼りとなってしまっています。


 
Aは、常に「先ず自分が動こう」と思い、Bは、常に「時間が解決する」と思っています。
 
Bは時間が経てば、そのうち気づいて動き出すと思い込んでいます。


 
Aは、常に行動していますが、Bは、常に言い訳を考えています。
 
Bは「本人が気づかなければ、何をやってもムダ」と、自己正当化をします。


 
Aは、常に解決法を考え、Bは、常に他者の問題点ばかり指摘します。
 
Bは「過保護、過干渉だから」とか「子育てに非協力的だったから」とか、

自分以外に責任転嫁し、他者を責めます。


 
Aは、常に問題解決に寄与し、Bは、常に新たな問題を引き起こします
 
Bは自己都合ばかりの独りよがりの考えで、さらに問題をこじらせます。


 
Aは、常に「難しいが可能だ」と言い、Bは、常に「どうせ無理」と言います。
 
Bは〈不可能〉〈困難〉を混同し、少しでも困難さを感じたら、やる前から

あきらめます。






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ひきこもり(不登校)ーひと言申す~感謝・希望の効用


「8050問題(長期化)」は、根拠のない楽観視によるものです。
 
「やがてきっと動き出す」という思い込みの根拠は何ですか?
 
根拠のない楽観は、慢心からのもので必ず油断怠惰を生みます。
 
自分だけで出来る。自分が正しいという慢心を捨て、謙虚に現状の問題に向きあい、
 
そのことにおいての無知無力を自覚することが重要です。
 
謙虚は謙遜虚心虚心は先入観や偏見に囚われず、素直であることです。
 



謙虚になれるためには「感謝」です。
 
現状は常に、かねての自身の心がけの結果を表してくれています。
 
何か困った時に、相談できる人がいますか?

手助けしてくれる人がいますか?
 



自身の人間関係の円滑さをはかるめやすは、
 
周囲に感謝できる人が何人いるか?
 
自分に感謝してくれる人が何人いるか?
 
この問いに対して示される人数の多少です。
 
もちろん、多ければ多いほど困った事態にもすぐに周囲からの助けが入ります。
 
感謝は、過去の出来事から学びを得る助けにもなり、それを根拠として未来を楽観的に
 
見る助けにもなります。
 



希望は、想像力をポジティブな物事へと向ける力があります。
 
私たちは、希望に支えられ、限界、喪失、不安という視点からではなく、可能性、答え、

解決という視点から物事を考える、このポジティブな心がまえが、問題解決の努力に

貴重な広がりをもたらすのです。
(「楽観脳」プライス・プリチェット著)
 



想像力は創造力です。

創造力とは、視点を創りだす力、新しい視点から解釈する力です。

わが子の状態を新たな視点から見直して下さい。
 
困った子ではなく、困った事態を抱えてしまって動けなくなっている子です。
 
その状態を傍観(放置)してしまっては、長期化していくのはあたりまえです。
 
わが子と共に向き合い、共に考え、共に取り組んでいくことが大切です。
 
問題解決にベストを尽くし、後の結果は希望をもって心を労しない(思い煩ってばかりいない)

という楽観の姿勢をもっていきましょう。





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ひきこもり(不登校)ーひと言申す~「8050問題」講演会にて③


講師のI氏が理事として参加している全国家族会傘下の地元の家族会の方(父親)が、

ご自身の体験を話されました。

単身赴任の間にご子息がひきこもり状態となり、定年退職を迎えられ、ご自宅で

暮らすようになってから、わが子のひきこもりと向き合うことになったそうです。




暗中模索の中、家族会の存在を知り尋ねていかれた。

それまでは、働くことを促したり、厳しいことを言ったりしていたそうですが、

家族会で様々な学習をしている内に、その誤りに気づき、わが子を肯定的に理解し、

信じて見守ってあげるようになったとのことです。




家族会の有用性は、このブログでも度々お話ししています。

当協会でも、目的に合わせ3種類の家族会(下記参照)を運営しています。

(当サイトトップ画面の動画で家族会の様子がご覧に慣れます)




解決のためには、何より親が当事者意識をもち、自分自身の問題として受け止めて

いかなければなりません。

わが子へのはたらきかけを続ける中で、思うようにならず心が折れそうにもなります。

そういったときに、親たち同士で支え合うといったことがどうしても必要になってきます。

ただ、その運営の在り方を間違えると、かえって有害となってしまいます。




この父親の話で驚いたのは、家族会に10年間通っているそうです。

ご子息の状態は、いまだ社会へ入れぬままということでした。

その要因のひとつは、父親の言葉にもあった「信じて見守る」です。

わが子の気持ちが前向きになって、動き出すのを待っていても、いたずらに時間が

経過するだけです。

10年もの時が経過していることに疑問をもてないことが、問題です。




その家族会が本来の機能を果たせているかを見極めるひとつの指標は、ズバリ解決なき

ままの長期間参加者が多数いないか
です。

特に運営メンバーがそうであれば、有害な救済策が行なわれていると言えます。




わが子を理解することはもちろん最も大切なことですが、厳しいことも何ひとつ言わず、

元気になるまでムリをさせず、したいようにさせてあげることではありません。

回復できる可能性を信じてあげることは重要ですが、わが子の判断力に期待するのは

危険です。

なぜなら、適切な現状認識ができず、行動の選択肢をもちあわせず、判断力決定力

実行力に難をかかえている状態にあるからです。

その状態のわが子が自ら動き出す(やる気を出す)のを、ひたすら待っていては、長期化

するのは当然の理です。

親自身が当事者意識をもち、自らが変わり、動き、はたらきかけ続けることしか解決の

道はないことにもう気がつくべきです。




状況の概説や、支援や制度の問題点ばかり解説する講演などが多いようにかねてから感じます。

当事者家族を対象にした催しであれば、解決法を期待して参加される方たちをがっかり

させないことを一番に考えるべきだと思います。






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ひきこもり(不登校)ーひと言申す~「8050問題」講演会にて②


これまでのひきこもり支援が、充分な支えになっていたかという話の中で、目立って

いたのが、相談窓口でかえって傷ついてしまう相談者が多いということです。

支援者から、上から目線で子育てを否定されたり、責められたりと。




これは、私自身かねて相談をお受けしている時に、ご相談者からお聞きすることでも

あります。

行政が用意している「専門」窓口と言われる場所へ行っての話です。

未だに、「本人を連れて来てください」と言っている状況もあります。

勇気を出して、やっとの思いで相談に出向かれたのに、二度と相談に行きたくなくなる

のは当然です。




「8050問題」が生じるひとつの要因には、これらの支援する側の問題があるのです。

I氏は、相談窓口の改善を指摘しつつ、家族会当事者会の必要性を訴えていましたが、

実は、ここにも大きな問題があるのです。




I氏は、ジャーナリストだけに、自己責任論で本人の努力を云々言うのではなく、

「地域共生社会」で、居場所支援が必要と主張しておられますが、「自己責任」という

ものを少し取り違えしておられるようです。

ジャーナリストの役割は、社会の問題点を追及し、変革していくことをひとつの使命に

しておられるのだと思いますが、この「ひきこもり問題」は、偏見や差別を無くすと

いった社会の変革を待つ対策では、解決が間に合いません。

すぐに「8050問題」となってしまいます。

「8050問題」は、法改正などが行なわれない限り、現行の「生活困窮者自立支援法」

でも救済は不可能です。

社会がどうだこうだではなく、それぞれの当事者家庭が、わが家の問題に責任をもって

対処していくことが必要なのです。




「自己責任」の取り違えというのは、「自分が悪いんだから自分でなんとかしろ」と

いうことではなく、いいだの悪いだのではないのです。

責任の「有る」「無し」と、「いい」「悪い」の評価は別です。

「責任がある」は「あなたが悪い」ではありません。

自分の身に起こっていることに、自分が責任をもつのは当たり前です。

自分の人生に責任をもつことができていないから、ひきこもりが生じ、しかも長期化

していっているのです。

責任の自覚が必要なのです。

そして、自分一人でなんとかしなければならないということでもありません。

自分ができないことは知人でも社会でも遠慮せず手を借りて、責任もって問題を解決

していく
ということです。




ですから、「自己責任論ではなく、社会の問題として・・・・」なんて声高に主張

してしまうから、かえって解決が遠のくのです。

そもそも家庭は、一番身近な小社会です。小社会(個々の家庭)が乱れていて、社会全体

が良くなるはすがないではないですか。

国民一人一人の心が平安でいられてこそ、その国全体が平安になるのです。




I氏もこの辺りに気づいておられないようですが、影響力のある方だけに、執筆や講演

で、誤まった認識が広がることを懸念してしまいます。

また、全国家族会の理事という立場もおありのようですので、この家族会の問題点に

ついては次回述べてみましょう。

(続く)






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ひきこもり(不登校)ーひと言申す~「8050問題」講演会にて①


長年ひきこもりの取材を行い、TVなどでもひきこもりについてコメントしている

著名なジャーナリストI氏の講演会が、精神保健福祉行政の主催で行われ、参加して

参りました。

テーマは「8050問題を考える~家族や社会ができる事」

ひきこもりに関する普及啓発を図る事を目的に、ひきこもり者を抱えるご家族や

一般市民等を対象に催されたものです。




普及啓発は大事なのですが、だからこそ、ただただ気の毒な現状にあるといった

印象にならない内容にしていくべきだと、報道などに対してもいつも感じます。

今回の講師は、ジャーナリストの方で、支援者ではありませんので、具体的な解決の

手立てに関してまでは話がなかったのはやむを得ませんが、「家族や社会ができること」

と副題もつけられていますので、当事者家族の参加者の方は、「できること」を当然

期待しておられたことと思います。




殺害事件や親の死体遺棄事件など孤立した親子の悲劇が事例として話され、残念ながら

決して解決に向けて希望のもてる内容ではありませんでした。

今回は「8050問題」でしたので仕方がないのかも知れません。




「8050問題」は、ひきこもりの状態を解決するということでは、極めて困難なこと

だと思います。後は、社会的資源などを利用しての生き残り策を図るだけです。

だからこそ、「8050問題」にまでなってしまわない取り組み、予防が必要なのです。

「予防」は、イコールひきこもりの解決です。




今回は、2部構成で、経験者や当事者家族との対談も後半にあったのですが、精神疾患等

が背景にあるひきこもりと社会的ひきこもりをゴッチャにしている
状況がまだまだあります。

これは分けて考える必要があります。

また、講師が理事をしている家族会傘下の地元の家族会の方(父親)のお話がありましたが、

ここにも大きな考え違いをしている箇所がいくつかありました。

このことについても、これから述べてみたいと思います。

(続く)






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