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解決支援者の現場日記

< ひきこもり(不登校)~発達障がいなの?③  |  一覧へ戻る  |  ひきこもり(不登校)~苦悩の意味 >

ひきこもり(不登校)~その現象の意味


ひきこもり者は、耐えられない環境から「一時退散」と自室へ避難しました。

逃避が唯一の手立てとばかりに、そこに囚われていた状態です。




一人でいるときには、何かで気を紛らわせておかないと、空虚からの恐怖感で平常ではいられない

ので、ゲームやインターネットに心を占領させます。所謂中毒(依存)状態です。

時間や頻度を自身で管理できれば問題ないのですが、就寝、起床といった基本的生活習慣ですら

コントロールできないでいる状態ですから、強迫的にそれを繰り返しています。




また、「自分なんか誰からも受け入れてもらえない」のような強迫観念もあります。

そして解決を妨げている最大の要因は、怖れを認めず、支援が必要な状態にあることを認めない〈否認〉です。

独りよがりがこれまでを作ってきたことを覚り、無力であることを認め、降参することで、

解決の糸口が見えてくるのです。

家族(周囲)は、こうした背景を考慮し、はたらきかけをしていく必要があり、黙って見守っていても

長期化(重篤化)するだけ
ですし、ましてや、「学校はどうするの?」「いつから働くの?」と

親自身の困り感を投げかけても、追いつめられるだけです。






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ひきこもり(不登校)~苦悩の意味


ひきこもり(不登校)者たちの核にある苦悩とはなんでしょうか?

それは、自己存在の空虚感です。

自身の存在に意味を感じられないのです。

「いてはいけない」といった状況にまで至っているケースもあります。
 



こういった認識がどこから来たかというと、それはアタッチメント・トラウマといったもの

からです。

アタッチメントというのは、「愛着」のことです。

愛着とは、

乳幼児が特定の人と築く情緒的な関係
養育者と接することによって作られる
大人になった時、社会的な行動に深く関係する大切なもの
 
この愛着に関する傷(トラウマ)が、空虚感を招いているのです。

私はこれを〈乞い煩い〉と言っています。

ぬくもりを乞うている状態です。

愛情を貪るということで、ムサボリック・シンドロームとも表現しています。
 
この状態ですと、自己受容できず健全なアイデンティティが構築できません。

誤った自分らしさを覚え、それに相応しい誤った(生き辛い)行動をとってしまいます。
 



自分を周囲に認めてもらいたく、過剰に承認を求めたり、周囲の自分への評価に過敏に

なってしまいます。
 
ですが、自己認識は極めて否定的ですので、そうすると、周囲の目(評価)は矢のように

刺さり、人前に自分の身を晒すことができなくなるのです。






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ひきこもり(不登校)~発達障がいなの?③

 
前々回に、「発達障がいでも、親が勉強する必要はあるのでしょうか?」という質問がある

ことを述べました。
 



発達障がいであると診断を受け、「治らない障がいでひきこもっているのであれば、

もうしょうがない」
としてしまっている親御さんもおられます。
 
ですが、前回述べたように、もし「発達障がい」ではなく、「愛着障がい」であった場合は、

改善していく可能性が大いにあるのです。
 



もとより、発達障がいであっても、勉強が必要ないということはあり得ません。

発達障がいの特質をより深く知り、わが子の苦手を補う手立てや道具を考え、生活をより快適に

させていく工夫が必要です。

症状にもよりますが、発達障がいだから社会参加は無理で引きこもってもしょうがないという

わけではありません。

ましてや、愛着障がいの誤診だったらどうされますか?

普通に社会へ入れるわが子のその可能性を奪ってしまうことになるのですよ。
 
近年は一種のブームで、医者でもない者が安易に「発達障がいでは?」という傾向も

見受けられます。




学び、成長がなければ、新たに見えてくるものはありません。

ひきこもる子は、親の世界観の中だけでしか変化できません。

親が学びを怠れば、わが子の可能性の種は、芽を出せないままに終わるのです。






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ひきこもり(不登校)~発達障がいなの?②


前回からの二つの驚きに関しお話しします。
 
ひとつは、発達障がいの特徴(症状)を見たときに、今まで私が支援で関わってきた

青年たちの傾向にとても似ていたことです。
 
「えっ?! そっくり。彼らは発達障がいだったの?」と思いました。
 
ところが、「疾患ではなく障がいなので治らない」とありました。
 
ここで二つ目の驚きです。
 
「えっ?、うちへ来た青年たち治ってる」
 



そう、発達障がいのような特徴をもつ多くのひきこもり青年たちが、その傾向が

緩和され社会へ普通に参加していっていたのです。
 
もちろん私は医者ではありませんので、治療などしていません。

そもそもできません。
 
社会参加のために必要な訓練をしていただけです。
 



「これはどういうことだろう?」と疑問をもち続けながら勉強を進めていっている内に

分かったのが、「発達凸凹」というものです。
 
「発達凸凹」とは、診断基準には満たないが、発達障がいに非常に類似した認知傾向

を示す状態です。

そしてそれが、「愛着障がい」から来ており、この愛着障がいが、発達障がいと

間違って診断されていることが多いというのです。
 



これで疑問が解けました。

私の所へ来た青年たちが治っていったのは、発達障がいではなく、「愛着障がい」

だったからです。

「愛着障がい」とは、適切な時期に親子の間に「愛着の絆」が形成されなかったことによる

人間関係の障がいのことです。
 
ひきこもり者(不登校)たちは、多くがこの愛着障がいなのです。
 
このことが何を意味しているのか?

これから述べてみましょう。

(続く)
 
 




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ひきこもり(不登校)~発達障がいなの?


以前、次のような質問を受けたことがありました。
 
「わが子は、完全に診断の結果発達障がいで、親からみていても言う事が変だし、

トラウマケアなんて到底できないと思い、あきらめて長い間放っておきました。

発達障がいでも、親が勉強する必要はあるのでしょうか?」
 



私は、疾患や精神障がいなどの症状としてひきこもっている場合は、「ひきこもり問題」

としてではなく、適切な治療をしてくださいと促しています。
 
発達障がいの場合は、次のような経緯から状況によっては支援をお引き受けしております。




20年ほど前から、「発達障がい」というワードがよく聞かれるようになりました。

行政主催の実務者会議でも、登壇する精神科医の話が、それまではうつ病統合失調症と、

精神疾患のオンパレードだったのですが、ブームに乗って(笑)、発達障がいの話に

変わってきました。
 
ひきこもりの会議のはずが、ほとんど病気の話ばかりです。

もちろん、具体的な支援成功事例など一切聞かれません。
 



相談者の中からも、「発達障がいではないか?」「診断を受けた」という声がよく

聴かれるようになってきました。
 
私は不登校やひきこもりを病気とみることに、とても違和感を感じて支援活動を始めました

ので、あきれつつも、あまりにも世間で発達障がいなるものが騒がれるようになってきました

ので、無視するわけにもいかず勉強を始めてみました。

そこでとても驚いたことが二つあったのです。

(続く)






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ひきこもり(不登校)~事態に対してどう臨むか?④


不登校児やひきこもり者たちが抱えているものにトラウマがあります。

トラウマとは、心の傷(傷ついた自尊心)心の複雑骨折(生きる意味の喪失)です。
 



これらの傷は、安全や安心が守られていない環境、いわゆる「逆境」を生き抜いてきた

過程で負いました。
 
これにより、ストレス耐性の脆弱さ問題解決力の欠如人間関係失調を招き、

それが生き辛さとなっているのです。
 



ですから、「学校に行かない、働かないからけしからん!」とか「困ったもんだ」ではなく、
 
トラウマの視点から問題行動の意味を捉えなおす必要があるのです。
 
ところが、「トラウマのケアまでは、当事者にとってつらいし、忘れたいのではないでしょうか?」
 
という声も聞かれます。
 
さらには、「トラウマどうこうよりも、早く働いて(登校して)欲しいです」といった嘆きも聞かれます。
 
忘れられたら、苦労はありません。
 
忘れられないから心的外傷(トラウマ)なんです。
 
傷口がふさがっていない状態で、その傷の痛みを感じないでいれますか?
 
「辛いからさせない」で、どう現状を改善していくつもりですか?

登校させることも社会参加させることも当人たちにとっては、とても辛いことなのですよ。
 
何の負荷も与えたくないのなら、そのままにさせてあげる(一生のひきこもり)しかないのですよ。
 



ひきこもり者たちにとって、家庭が逆境になってしまった理由には、親自身の未解決のトラウマがあった

ことも認識しておかれてください。
 
7月のメルマガで述べております。

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