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HOME > 解決支援者の現場日記 > 引きこもり > ひきこもり(不登校)~問題の受容

解決支援者の現場日記

< ひきこもり(不登校)~「8050問題」の原因は?  |  一覧へ戻る  |  ひきこもり(不登校)~後悔ではなく >

ひきこもり(不登校)~問題の受容


「受容」は、解決のための取り組み、はたらきかけを始めてからも度々必要な

場面が出てきます。

それは、こちらのはたらきかけに対して、素直に動くことがないからです。

反発や抵抗があります。

ひどい時には、暴力や破壊行為があったりもします。

静かなケースでも、全く無反応というのもそれはそれで難儀なものです。

こういった状態も受け入れられなければ先へは進めません。

多くが、わが子から背を向けられているという現実、そしてそうである自分

を受け入れられないのです。




ですから、先ず行っていくことは、受容できる自分をつくっていくことです。

これは何もわが子の不登校や引きこもりに対してのことだけではありません。

より良く生きていくためには、常に目の前の現実を受け入れながら、一つ一つ

の問題、課題を解決していくことが必要です。

一つの問題の背景には、複数の問題が有るものです。

それらがなおざりになっていたために、その問題が起こっています。

背景にある問題から意識を背けていたからです。

問題に背を向ければ、問題から背を向けられます。

わが子の態度も同じです。

ものの道理は、「ブーメランの法則」です。

人にしたようにして返されます。




問題を解決するためには、その問題を敵にまわさないということです。

味方にしてしまう。

私は学生のころ合気道をやっていました。

合気道の精神に「合気とは自己に打ち克ち敵をして戦う心無からしむ、否、

敵そのものを無くする絶対的自己完成の道なり」
というのがあります。

「自己に打ち克ち」というのは、自分を克服していくということでしょう。

つまり、成長していくことです。

問題を味方につけるためには、問題に謙虚に向き合い、そこから学びを得る

ことです。学ぶことができたら成長できますから、問題に感謝できます。

感謝されたら敵にはなりません。

問題に感謝できたら、もう受容できていますね。




受容がなかなかできない方にひとつアドバイスします。

受容ができない自分を「ダメだ!」と否定しないように。

否定すれば自分が自分の敵になります。

思う通りに自分を動かせなくなります。

受容できない自分を「今はまだ受容できていない」と、受容できないでいる

ことを受容、ありのままに受け入れればいいのです。

受容できないことに言い訳や屁理屈を言わないということです(笑)。

学び成長していけば受容できるようになっていくのですから、常に成長

させていけばいいんです。

「怠ることなく、努め励むべし」です。








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同じカテゴリの記事

ひきこもり(不登校)~後悔ではなく


ネットニュースに「8050問題」をテーマに当事者(母親)、ジャーナリスト、

ファイナンシャルプランナーの対談記事がありました。

当事者の方も作家らしく、皆さん引きこもりに関わる著名な方です。

気になる点がありましたので、私見を述べてみたいと思います。

あくまでも記事に出ている範囲での意見です。掲載されていないやり取りも

あっているはずですので、記事だけでは正確ではないのですが、読者の方も

記事だけで判断されますので、ご了解ください。




〔ジ〕子どもがひきこもったり、なにか問題を抱えたりしたとき、

「私の育て方が間違っていたんじゃないか」と、ご自分を責めるお母さんは

少なくありません。でも親が「育て方を間違えた」と悔いてしまったら、

苦しい時間を一所懸命過ごしてきた子どもの生き方をも否定することになる。

誰もが、そのときどきでベストな選択をしてきた、と私は思いますよ。


〔母〕親の後悔はネガティブなメッセージとして子どもに伝わる。

それでは事態がよくなりませんね。





こういった話は時折聞かれます。

恐らく背景にあるのが、「親を責めるようなことをすれば、ますます親自身が

閉じこもり、支援を求めなくなる。ただでさえ世間体を気にするあまり長期化

が進んでいるわけだから」という考えだと思われます。

〔ジ〕の方が、「誰もが、そのときどきでベストな選択をしてきた、と私は

思いますよ」
と、優しくフォローされておられますよね。

気持ちは分からなくもありませんが、このやり取りは誤解を与えかねないのです。




「ベストな選択」と自分を納得させても、その結果として、事実わが子が

引きこもりに至っている
わけです。

どの親でもわが子に「良かれ」と思って、口や手を出してきています。

動機は間違ってはいません。

しかし、その「良かれ」が、わが子にとっては良かれになっていなかった

のです。そのことは真摯に受け止めなければなりません。

一所懸命であればなんでもいいというわけではないのです。




子育てはあくまでも「この子にとっては」で考えなければなりません。

親側の都合だけで判断してはならんのです。

その証拠に、親からの期待に懸命に応えようとしてきたタイプがひきこもり者

たちには多いのです。

期待に応えきれなくなり挫折し、そのうえ親を裏切ったと、もたなくていい

罪悪感
をもってしまっています。

判断を誤っていたことはごまかさず、認め反省しなければなりません。

「反省」が大切なのです。




母親が「親の後悔はネガティブなメッセージとして子どもに伝わる。

それでは事態がよくなりませんね」
と述べておられますね。

後悔してもよくならないのはその通りです。

後悔するのではなく、必要なのは「反省」です。

後悔と反省は似て非なるものです。

「後悔」は、ただただ後ろ(過去)を向き、嘆くだけです。

ネガティブなメッセージとして子どもに伝わるのは当然です。

「反省」は、後ろを一旦振り返るのは同じなのですが、前(将来)へ進むため

という前提、目的があります。

つまり、過去を教訓とし将来に活かしていくのです。

ここが全く違います。




なぜ引きこもりという結果を招いたのか、その原因と結果の再検討が「反省」です。

これが絶対必要なのです。

全体的に後悔ばかりで反省が足りていません。

ですから、「悔やまないで」と単に言えば、原因の振り返りも怠りかねません。

反省がなければ、同じことを繰り返します。




〔ジ〕の方が「親が「育て方を間違えた」と悔いてしまったら、苦しい時間を

一所懸命過ごしてきた子どもの生き方をも否定することになる」
と仰っていますが、

「生き方を否定するから悔やまないで」と聞こえてしまいますね。

だから母親も「事態がよくなりませんね」と納得してしまっています。

「生き方を否定」という捉え方が、そもそも勘違いをしておられます。

引きこもりを招くような生き方を身につけさせてしまったという自覚が重要

なのです。

生き方を否定ではなく、生き辛さを抱えさせてしまったことの反省謝罪

そのことでわが子にも生き辛さのわけ(原因)を自覚させます。

そしてやり直しを親子でやっていくのです。




この記事にあるような考え方には、引きこもり自体を否定的に捉えている姿勢

が伺えます。

だからでしょう。次のようなやり取りも同じ記事の中にあります。

〔ジ〕 親は「自分は努力してこの人生を手に入れた」と思っているから、

「なんでできないんだ。努力が足りないんじゃないか」と責めてしまう。

さんざん頑張ってきた結果、社会に傷つき、人が怖くなって安心安全な自宅に

こもっているのに、家族からも責められたら、ひきこもりは長期化します。

〔母〕 長期化の原因は、そこにあったのか。


〔ジ〕 家族の反応に言葉でうまく表現できず、暴力に向かってしまう人も。

責めれば責めるほど、心が離れていくと考えていただいていいと思います。





長期化の原因は、引きこもりという現象の無理解と自己都合の優先です。

前へ進む(解決)ための「反省」を強く促さなければならない支援側が、

このような表現で伝えると、「後悔しない=反省もいらない」と受け止められ

かねません。




「親は謝らなくて(頭を下げなくて)もいい。立場が逆転するから」とアドバイス

していた支援者もいました。

おかしな話です。非を非として認めることは当たり前のことです。

非を認めない親を子どもたちはそれこそ嘆いています。

引きこもり者たちは、親に頭を下げさせたいわけではありません。

痛み、無念を分かって欲しいだけです。認めてほしいんです。




今回、家族会にも関係している著名なジャーナリストの方、その分影響力が

おありになる方の言説でしたので私見を述べさせて頂きました。

最初に述べたように、あくまでも記事に掲載されている範囲の中だけでの

意見ですので、ご了承ください。








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ひきこもり(不登校)~「8050問題」の原因は?


「8050問題」という言葉を見聞きする機会が増えました。

長期化ですね。

しかし長期化は、既に20年以上も前から予測がついていた状況でした。

何らかの相談窓口に足を運ぶまでに、ある程度の時間が経過しています。

不登校や引きこもりが始まって、すぐに相談に出かけることはほとんど

ありません。




もちろん、しばらく様子を見るというのはあるでしょうが、その

「しばらく」が優に1年を超してしまっているのです。

1年も経ってしまう前に、どこかで「あれっ?やがて動き出すと思って

いたけど・・・」と、期待していたように変わっていかないことに

気づいた瞬間があったはずなのです。




なのにそのままにしてしまったのは、わが子の引きこもりという現実を

受容できないでいることが一番の原因です。

わが子がそのような状態になっているという現実、そのことに親である

自身が関わっているであろうという現実、学業の頓挫や社会との隔絶など

によるわが子の将来への不安という現実などを受け入れきれないでいるのです。




「受容」というのは、事実起こってしまっていることなのですから、

ありのままに受け入れることと、自分の身(わが子ですから)に起こっている

ことなのですから、親として責任もって引き受けるということです。

受容ができないということは、解決のスタートラインにも立てていない

ということです。

そのままでは、長期化していくことは当然のことでしょう。

(続く)








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ひきこもり(不登校)~支援に必要な姿勢、心がまえ①


不登校や引きこもりの親御さんたちも、わが子を支えていくという点で

言えば、支援者の一員でもあります。

ですから、支援者としてどういった心がまえが必要かをかねてお話しする時に、

私が申し上げていることの一つが、「面壁九年」です。




これは、禅の達磨大使が、九年間壁に向かって座禅を組んで悟りを開いたこと

からの言葉ですが、ひきこもり者たちとの対話では、まさに応答の無い壁に

向かってひたすら語りかけられるだけの忍耐が必要です。

ひきこもり者たちの声にしっかり耳を傾ける「傾聴」が必要ということも聞き

ますが、これはわざわざ言うほどのこともない至極当然のことで、引きこもり

に限らず、通常のコミュニケーションにも必要な姿勢です。

ですが、ことひきこもり者たちの場合は、傾聴しようにも、何も語らないことも

少なくありません。

私はかねてそういう状態のひきこもり者たちを「怪物くん」ならぬ「石仏くん」

と言っています。




一般的なカウンセリング手法では全く歯が立たぬほどのまさに怪物ですが、

仏さまを拝むような心もちが必要です。

例えば、お墓参りをした時に、親やご先祖さまに語りかけますね。

また、路傍の石仏に祈願したり答えを問おたりしますね。

でも、もちろんそこから何も声は聞こえてきません。

ですが、何か返事をもらえたような気がしたりする時があります。

それは、自分の心の奥の「良知」からの声です。

つまり、私たちはそのことにとっての最適な答えを知っている良知からの声

を聞けばいいんです。

「胸に手をあてて考えろ」という言い方をしますね。

胸の奥にその「良知」を宿しているからです。

ですから、ひきこもり者たちとの対話では、たとえ石仏くん状態でも、

「面壁九年」の心境で、自身の「良知」からの声に耳を傾け、その声に

従ってひたむきに語りかけていくのです。

支援者にできることは、ひきこもり者たちの気づきを援助することです。

彼らの中にある良知(仏性)が気づきをもたらしてくれるまで。

(続く)






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ひきこもり(不登校)~反省と感謝 変えられるのは自分


ひきこもり問題は、生き方の改良改善です。

したがって、より幸福感を得られる生き方を追求していくことです。

現状に感謝が出来ますか? 

感謝が出来た分、不満は減ります。

感謝が出来ないのは慢心からです。

慢心があれば反省が出来ず、自分の非、自分に何が足りなかったかを悟れず、

改まることが出来ません。




得るものがあれば、感謝は出来ます。

それは気づき学びです。

わが子から発せられるメッセージは、補うものを教えてくれます。

与えられるものは恵み(ギフト)です。恵みの先には必ず豊かさが待っています。

豊かさはゆとりです。ゆとりをもった心は自由であり、寛容になれます。

感謝をもって相手も自分も許し、責めることがなくなります。




自分が出来ていないことを、わが子には求めていませんか? 

「現実を見て、素直に、積極的に、自主的に、将来に希望と目標をもって、

失敗(傷つくこと)を怖れず、あきらめず何度でも挑戦していく・・・」


これらを自身が実行出来ていますか? 

環境は自己都合に合わせて自然に変わって(整って)はくれません。

事態を変える前に、事態への向きあい方関わり方を変えていきましょう。

変えていけるのは自分だけなのですから。








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ひきこもり(不登校)~三種の苦悩


ひきこもり者たちは

「将来の夢を失う苦しみ」

「関係の支えを失う苦しみ」

「自己決定できる自由を失う苦しみ」


の3つの苦しみがあります。




彼ら、彼女らは、将来の希望を失っていることで、今に生きる無意味さを味わい、

他者との関係性を失い自己喪失の不安を抱え、無力な自分に価値を見出せない

でいるのです。

そして、人に癒やされず生きにくさを抱えた状態です。




ストレス耐性の脆弱性自制力の未熟さ人間関係の構成力の未発達の根底には、

愛着欲求の欠乏があります。

したがってその改善のためには、親が安全基地としての機能を果たす必要が

あるのです。

そのためには、徹底した理解です。

わが子の現状への理解、ひきこもり現象の理解です。

理解は同時に、親自身の情緒の安定、モチベーションの持続ももたらします。

〈リカイ〉が深まらなければ、〈イカリ(怒り)〉が生じるか、嘆き、諦める

ことになるでしょう。










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